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オンライン日本語講師で海外ノマドするメリットを徹底解説【フリーランス】

世界を旅しながら働くノマドワークが注目を集めており、自由で柔軟な働き方に魅了される人々は増える一方です。一般的には、プログラマーやWebデザイナー、動画制作者などのIT関連職がノマドワークに適していると考えられがちですが、実はオンライン日本語講師もこの働き方にマッチしています。

この記事では、オンライン日本語講師として海外ノマド生活するメリットとデメリットをご紹介します。

日本語講師で海外ノマド生活を実現

フリーランスのオンライン日本語講師は、現代のオンライン教育の潮流に乗り、italkiやPreplyなどの言語学習プラットフォームで活動することが増えています。 これらのプラットフォームを通じて、世界中の学習者に日本語を教えることができます。また、企業と業務委託契約を結び、専属の日本語講師として活動する道もあります。

どの道を選んでも、必要なのはインターネットに接続できるパソコン一台だけ。これにより、世界中どこにいても日本語のレッスンを提供できるため、ノマドワーカーにとって理想的な職業と言えるでしょう。

SNSでよく見る、海外のおしゃれなカフェでリラックスしながらパソコンで仕事をする光景。 これは夢でもなんでもなく、あなたにも実現可能な生活スタイルです!

日本語講師で海外ノマドするメリット

自由なライフスタイル

フリーランスとして日本語を教えることは、働く時間や場所を自分で選べる、非常に柔軟な働き方です。 上司もいなければ、日々の人間関係に煩わされることもありません。特に夜型の人には、昼過ぎに起床して夕方からレッスンを開始するといった生活リズムも可能です。

日本語学校に勤務する場合、満員電車での通勤や時間外労働は日常茶飯事ですが、ノマドワーカーであれば自宅でも海外のホテルでも、またはカフェでも仕事ができます(ただし、カフェでは騒音に注意が必要です)。

レッスン後は、滞在国でカフェ巡りや観光地巡りを楽しむことも可能です。特に会社員と違い、勤務時間が自由なので、平日の空いている時間に人気の観光地を満喫することもできます。多くの人がこのような自由なライフスタイルに憧れて、ノマドワーカーを目指すのではないでしょうか。

私が現在住んでいるベトナムでは、おしゃれなカフェが街中にあり、待ち時間なしで気軽に入れることが魅力の一つです。さらに、日本のカフェと異なり、時間制限がなく、電源コンセントにガムテープが貼ってあることもありません。また、Wi-Fiが完備されていないカフェは珍しく、もしそのようなカフェがあればすぐに潰れるでしょう。ベトナムはノマドワーカーに適した国だと思います。

日本語講師の資格が必要ない

日本語学校に就職する場合、以下のいずれかの条件を満たすことが一般的に求められます。

  • 大学や大学院での日本語教育学の専攻:
    日本語教育を主専攻または副専攻として修了していることが条件となります。また、海外で教える場合は修士以上の高い学位が求められることもあります。

  • 日本語教師養成講座の修了:
    420時間の日本語教師養成講座を修了する条件です。確実性は高いものの、50万円以上の費用と6ヵ月以上の時間がかかることがデメリットです。

  • 日本語教育能力検定試験の合格:
    1年に一度の日本語教育能力検定試験に合格する条件です。3つの条件の中で最も低コストで挑戦可能ですが、合格率は25~30%なので入念な準備が必要となります。

一方でオンラインスクールや業務委託の形で日本語講師として働く場合、日本語教育に関する資格は必ずしも必要とされません。

ただし、実績がまだない場合は、レッスン単価を抑える、プロフィール動画に力を入れるなど、生徒に選ばれる工夫が求められます。最初のうちは難しいかもしれませんが、一度実績が積み上がれば、よりスムーズにキャリアを築いていけるでしょう。

さらに、フリーランスとして活動する中で、日本語教育能力検定試験の勉強を同時に行うことも一つの選択肢です。将来的に日本語学校や大学などで日本語を教えたい場合、資格を持っているとより多くの機会が得られるかもしれません。しかし、海外ノマドとして働く場合、資格は必須ではありません。

収入をアップさせやすい

日本語講師としての収入は経験やレッスン内容によって大きく異なりますが、1レッスン(50-60分)あたりの報酬は約1,000円から5,000円の範囲がメジャーです。 初心者の場合、1,000円台からスタートすることが多いですが、実績を積むことにより短期間で収入アップを見込むことが可能です。

例えば、1日5レッスンを週6日実施した場合、月収は12万円から60万円程度となります。最低水準の1,000円の報酬だと月収は約12万円となりますが、ベトナム、フィリピン、タイのチェンマイ、カンボジアなどでは充分に生活が可能です。バンコクやマレーシアでも、貯金は難しいかもしれませんが、生活するのは十分可能です。

「1コマ1,000円でも海外ノマドが可能」という現実を考えると、多くの人が「自分にもできるかもしれない」と感じるでしょう。 実績が積み上がれば、日本語講師として1年後には時給3,000円以上を目指すことも不可能ではありません。時給3,000円で月収約36万円となれば、海外に住みながらそこそこの収入を得ることも可能になります。

時給3,000円に到達すれば、タイやマレーシアなどの準先進国での貯金しながらの生活も可能となり、東南アジアを抜け出して、世界を旅しながら働くスタイルが現実となってきます。

フリーランスの日本語講師は、資格を持たなくても、実績を積み重ねることで収入を増やすことができます。実際、1コマあたりの報酬が上がれば、日本語学校での勤務よりも高い収入を得られるケースも出てきます。また、日本語学校勤務では授業前後の準備や授業以外の雑務があり、時給換算で見るとフリーランスの方が高収入となるケースも少なくありません。

もちろん、日本語学校の勤務には安定性など、フリーランスにはないメリットもありますが、収入を重視するならフリーランスの道が適していると言えるでしょう。(大学講師や教授などであれば話は別ですが…)

節約・貯金が可能

ベトナムのように物価が低い国を拠点にすることで、日本にいた時よりも大幅にコストを削減し、賢く節約することが可能です。 ベトナムの物価を例に挙げると、以下のような生活費が期待できます:

  • 食費(ローカル店):1食200円から500円。
    地元の料理を楽しみながらも、財布にやさしい価格設定です。

  • カフェ(ローカル):コーヒー1杯100円から300円。
    ベトナムのカフェ文化を満喫できます。もちろんスタバもありますよ。

  • タクシー:100円くらいから。
    移動も非常にリーズナブルです。

  • 家賃(日本人が住めるようなアパート):月30,000円くらいから。
    家具が最初からついていて、週一で掃除のサービスもあります。

一般に「東南アジアなら月5万円で生活できる」と言われることがありますが、これはかなり厳しいです。 しかし、月10万円程度の予算であれば問題なく、かつ日本での生活よりも余裕のある生活をベトナムで送ることが可能です(日本の新卒比較)。

少人数レッスンが多い

従来の日本語学校や大学の授業では、一度に20人以上の学生を教えることが珍しくありません。こういった授業形式では、教師の一方的な指導が中心となりがちです。

一方でオンラインレッスンの多くは、1~5名という少人数で構成されるケースが多いです。 この少人数制は、教師が各生徒に対して個別の注意を払いやすくなるため、一人ひとりのニーズに合わせたきめ細やかな指導が実現可能です。これにより、生徒の学習スタイルや進度に応じた授業を実施できます。

少人数制のレッスンは、学習者にとっても教師にとっても多くのメリットをもたらします。 一人ひとりに合わせた指導が可能になることで、学習者は自身のペースで学ぶことができ、教師は生徒の成長をしっかりサポートできます。

日本語講師で海外ノマドするデメリット

不安定な収入

フリーランスや業務委託の形態で日本語講師として働く際には、収入の安定性が大きな課題となります。 生徒数やレッスン時間の変動によって、月収が大幅に変わることも珍しくありません。安定した収入を確保することは、特にキャリアの初期段階ではより一層難しくなります。

駆け出しの時期には、わずかな生徒数の減少でも収入への影響が大きく、不安を感じやすくなります。一方で、先ほども説明したようにフリーランスとしての働き方は、日本語学校での雇用と比較して、収入を増やす機会が多いというメリットもあります。 しかし、フリーランスの柔軟性の裏側には、収入の波があるという不安定性が存在することも覚えておきましょう。

このような不安に対処するためには、複数の収入源を確保することや、生徒獲得のためのマーケティングスキルを磨くことが重要になります。また、実際に海外渡航する前に貯金の準備をしておくことも、経済的な安心感を得るための一つの方法です。

時間管理の難しさ

オンラインで世界中の生徒に日本語を教える働き方は、異なるタイムゾーンに住む生徒たちとの時間調整が必要となります。 特に、欧米など時差が大きい地域の生徒を持つ場合、勤務時間が不規則になりがちです。これにより、生活リズムを保つことが難しくなる可能性があります。

健康を害しないように勤務時間を管理することが、オンライン日本語講師にとって重要です。勤務時間と休憩時間のバランスを見直し、自己管理のスキルを高める必要があります。

無理のない適切な時間管理と自己管理を行うことで、健康的かつ充実した海外ノマドライフを実現することができます。

生徒獲得の難しさ

フリーランス日本語講師としてキャリアをスタートする際、まずぶつかる課題の一つが生徒の獲得です。 特に、初期段階ではまだ実績がないため、生徒に自分のレッスンを選んでもらうことは容易ではありません。

また、実績が乏しいと、企業との業務契約を結ぶことも難しくなります。 そのため新人講師は、オンラインスクール上での評価を貯めるため、低価格でのレッスン提供や、無料トライアルレッスンなどが求められます。

しかし、この「最初の山」を越えた後は、実績が積み上がるにつれて、生徒からのレッスン予約が自然と増えていきます。そのため、初期の苦労は長期的なキャリア構築のために必要な投資と考えられます。

心配な人はまず副業から

ノマド日本語講師としての生活には多くの魅力がありますが、フリーランスの不安定な働き方に心配を感じる方もいるでしょう。 特に、実績がない初期段階では生徒獲得の難しさなど、様々な課題が待ち受けています。

海外での生活を最優先とする人には、いきなりフリーランスの日本語講師として働く以外にも選択肢があります。まず一つ目は、現地の企業に正社員として就職し、副業として日本語講師を始めるという方法です。 この場合、必ずしも現地の日本語学校で就職する必要はなく、IT業界や製造業など日本語教育とは直接関係ない分野でも問題ありません。

副業として日本語講師を始めることで、最初は現地採用の仕事で生計を立てつつ、徐々にオンライン日本語講師としてのキャリアを蓄積していくことができます。 この方法なら収入の安定性を確保しつつ、副業にて日本語講師としての実績を積むことが可能です。そして、日本語講師として十分な実績が積み上がった時点で、フリーランスに移行することも可能です。

さらに、現地企業で働きながら日本語講師として活動することで、日本語講師だけに偏らない多様なスキルを身に付けることができます。 日本語講師以外のキャリアも持つことによって、将来的に多くの機会を引き寄せることにつながります。

もしフリーランスとしての生活に不安を感じているなら、まずは副業として日本語教育のキャリアを築くという方法も考えてみてください。

まとめ:日本語講師で海外ノマドは可能

海外ノマド生活は、何となく高いハードルのように思えるかもしれません。しかし、適切な国を選べば、日本と比較して生活コストを大幅に下げることが可能で、実際には日本にいた時よりも貯金を増やせる場合もあります。

フリーランスの日本語講師として働くことで、場所に縛られない自由な働き方が実現し、徐々に旅するようなノマドライフを楽しむことができます。特に最初は物価の低い国を居住先として選べば、少ない収入でも充実した生活を送ることができます。

日本語講師として海外でノマド生活を送るためには最初こそ困難もありますが、それを乗り越えた先には自由で充実した生活が待っています。あなたも日本語講師として、夢の海外ノマド生活を実現しましょう!


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