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ある地名の風景

小豆沢の昼下がり    azusawa

ここは東京の板橋区と北区の境界を流れる新河岸川の河畔。
とても天気が良く、日差しはちょっと強いのですが
乾いた風が心地よい日です。

対岸が北区、こちら側は板橋区。
そして私が立っているのは”小豆沢”という町名です。

”小豆”と書いて「あずき」ですが
町名は”小豆沢”と書いて「あずさわ」です。

新河岸川は荒川の支流として江戸時代からあったらしいのですが、
大正から昭和にかけて本格的に整備されたようです。

荒川には古くから大小の入り江があり、
水上交通には便利な川でした。
このあたりにも”七々子崎”(ななこざき)という
入り江があったといわれています。

特に江戸時代以降は舟運が盛んになり、
この小豆沢にも
付近で採れた大根などを積み出す河岸がありました。

そして”小豆沢”という地名、
伝説によると、平安時代に平将門に貢ぐ荷物を載せた船が
七々子崎に沈み、積み荷の小豆が流れ出てしまった。

それ以来”小豆沢”と呼ぶようになった・・
こんな話が伝わっています。

「なんだーそうだったのか~」
と、納得するわけにはいきません(笑)

(つづく)

(板橋区小豆沢)

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