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【恋愛弱者卒業なるか?】マッチングアプリ、やめました【長い長い道のり】

 彼女が欲しい欲しいと泣き叫びながらマッチングアプリに人生3度目の登録をしてから、早いもので3か月が過ぎた。日々、色々な女性とやりとりしながら感じたこと(というより、ほぼ愚痴だが)をXで呟くと、僕の普段のクソみたいなツイートよりも多くのコメントとか「いいね!」をいただくことが多く、やっぱり恋愛の話題はみんな興味あるんだなぁと思った次第である。とはいえ、利用期間を元々3か月と決めていたので、ここで一旦の区切りをつけることにした。

 この3か月という長いようで短い有料会員期間を通して、彼女ができるまではいかなかったけれど、多少なりともそれにつながる成果を出すことはできた。その一方で、もちろんネガティブな気持ちになることもあった。この記事では、今回アプリの利用で得たもの、そして失ったものについて振り返りながら、全体的な感想や今後の展望についてとりとめもなく書き記していきたい。


総括

 3か月のアプリ利用の総括について、数字で振り返ってみるとだいたい以下のような感じになる(「約」とついているのは、いちいち数えておらず大雑把な部分である。ご容赦いただきたい)。

・使った金額:会費9,900円、デート代(計3回分)10,000円ちょっと
・いいね!した回数:県内の20代女性を中心に、約1,000回(約10~15回/日として)
・いいね!獲得数:約20~25回(業者やおばさん〔ごめんなさい〕からのいいね!含む)
・マッチング数:約15~20人(ちなみに言っておくと、マッチングした人は漏れなく僕と身長が同じぐらいか、低い人ばかりだった)
・やりとりした人数:14人
出会えた人数:2人

 僕はとある地方都市に住んでいるが、やはり地方でもペアーズは利用者数が多く、(見かけ上は)本当に選り取り見取りという様相を呈していた。今回は2月末からの利用だったので、4月の人事異動とかで多少なりともラインナップが変わったこともあって、より多くの女性にアプローチできたような気がする。

 それに対して、実際にマッチングしたのは15人ほどだった。3年半前よりも少し進歩したような気がするが、これはやはり、前々回の記事でも書いたように、プロフィール写真を改善できたことが功を奏したのだろうと思う。プロフ写真の撮影をどうしたかとか、どんな戦略でアプリを使ったかなどは、以下の記事にまとめている。

 そして、前回の記事でも書いたが、3年半前と比べて大きく成長したのが、2人の女性と実際に会って食事に行けたことである。この年になるまで女性と2人でデートすらしたことがなかった恋愛弱者男性にとって、これは大きな大きな進歩である。ことの顛末は以下の記事にまとめている。

 そのうちの1人(Yさん)はどうも僕のことをお気に召さなかったようで、1回目のご飯の後に結局音信不通になってしまったが、もう1人の人(Mさん)とは先日2回目に行くことができ、LINEに移行して3回目のデートをするべく、やりとりを続けている(詳しくは後ほどお話しよう)。

アプリを使ってみて得たもの

①少しは女性に慣れることができた

 マッチングした人のうち、業者とかを除けば(※)、十数名ぐらいとはやりとりがある程度続いた(※ちなみに僕は、自分のポイントを消費して「いいね!」する際は、業者とか適当な人に引っかかりたくないので、プロフィールの文章の内容がある程度充実していて個別具体的かとか、本人確認マークがあるか、写真にローカルネタが入ってたりコメントが付いたりしているかなどという観点で選別していた)。

 とはいえアプリの女性は常に何人、何十人の男に言い寄られており、僕1人にかけてくれる時間と労力なんてほんの僅かだから、どうしても相手のレスポンスは適当になり、こちらがやりとりを主導する形になりがちだ。

 だから、ある程度会話を続けてもなおこっちに全く興味を持ってくれない、質問してくれないとか、会話をしよう、続けようという気持ちが微塵も感じられない人については、仕方ないので僕のほうからやりとりを切ったりした。

 非モテのくせに偉そうにと思われるかもしれないが、そうでもしないとやっていられない。「どんなお仕事ですか?」「休日の過ごし方は?」「好きな食べ物は?」という僕の質問に「医療系です」「ネトフリ見てます」「お寿司です」と毎度毎度機械的にたった一言で済まされてはこちらとしてもたまったものではない。申し訳ないが、女性に何の面白みもないインタビューをするために高い会費と時間を費やしているわけではないのだ。

 で、ある程度はそういう風にやりとりする女性を見極めながら、結局2人の女性と会うことができた。2人とも、僕とやりとりを始めた頃は「いいね!」の数が少なかったので、あまりライバルがおらず、比較的スムーズにやりとりを進められたのかもしれない。アプリで会った人から怪しい話を持ち掛けられたとかいう話はよく聞くが、運よくそんなことはなかった。

 特に2人目のMさんは、アプリに顔写真を載せておらず、会う直前にも写真を送ってもらえるよう頼んだが「恥ずかしいから」と断られてしまったので、顔の分からない人と会うという、今考えると危ない橋を渡ったともいえるが、とりあえずはちゃんとした人だったので、これも運が良かった。

 もちろん顔出ししていない人は大抵「いいね!」の数が少ない、つまりライバルが少ないので、相手の容姿を全く気にしないとか、顔の分からない人と会うのに抵抗がないという人にとっては、それはそれで狙い目かもしれない(もちろんリスクもあるが)。

 アポ当日はもちろんかなり緊張はしたが、それなりに下準備もしたので、会話に困ることもあまりなく、他愛ない話でそこそこ盛り上がることができた。もちろんご飯も奢ったし、そこまで問題のない立ち居振る舞いができたのではないかと自己評価している。

 これまでの人生で女性と2人きりでご飯に行くという経験を積んでこなかった自分でも、まあこれくらいはできるのだという少しの自信がついた。まあ、ほとんどの人はどんなに遅くとも大学生の頃までには異性と2人で食事に行くぐらいの経験はあって普通なのだろうが、ここで自分の灰色の過去を憂いても仕方がない。前を向いて歩いていくしかないのだ。

②日々の生活にアクセントがついた

 「アクセントがついた」という表現が適切かどうかは分からないが、要するに、自宅と会社の往復のみという何の救いようもないクソみたいな生活にマッチングアプリは多少の刺激を与えてくれたという意味である。

 職場の女性と雑談することもないし(というかそもそも嫌われているので)、アプリは僕にとって、女性とちゃんとやりとりできる可能性を秘めた唯一の仮想空間である。特にやりとりが勢いづいている間、例えばアポに行くことが決まってどこのレストランに行くか相手と一緒に相談しながら考えているような時は、仕事をしていても自然とやる気がみなぎってくる気がしたものだ。

 これを恋人がいる奴らは毎週のようにさも当然に味わっているのだと思うと、この世はなんて不公平なんだと思えてくる。週末デートが決まっていたり、家に帰ると恋人が待ってくれていたり、そんな生活であればどんなクソみたいな仕事でも屁みたいな物に違いない。

 また、初めてのアポ当日、予約したレストランに向かっている時のあの緊張感と高揚感は当分忘れられないと思う。

③自分の市場価値を改めて理解できた

 初めてマッチングアプリを使った経験について書いた記事でも似たようなことを書いたが、アプリは恋愛市場における自分の価値を「いいね!」獲得数や相手の女性の反応など、分かりやすい形で示唆してくれる。

 今回は前回よりも多くの「いいね!」を獲得したり、多くの女性とマッチングしたりすることができ、少しだけ手ごたえを感じている。が、相変わらず95%以上の女性からは無視されており、マッチングしても会話が通じない、興味を持ってくれない人もいて、結局実際会うまでこぎつけられた人は2人、つまり割合でいうと500人に1人というところだ。

 まあ主観的には頑張ったと言えるけれど、この結果を客観的に見るとどうなのかはよく分からない。チー牛ホビットにしては頑張ったと評価できるのか、やはりチー牛ホビットゆえにやはり現実は厳しいということなのか・・・。いずれにせよ、1人と会うためには少なくとも500回は「いいね!」をタップしなければならないという目安が分かってよかった。

アプリを使ってみて失ったもの

①お金

 当然だがアプリを使うとなると会費を払わなければならない。男性は会費を払わないと女性とロクにメッセージのやりとりもできない仕様になっているからだ。アプリに限らず、街コンでも結婚相談所でも、恋愛市場はたいてい男性側の負担によって成り立っている。

 つまり、にっくきアプリの業者どもは、男性、もっと言えば、ありもしない砂漠のオアシスを求めて藁にも縋るような思いで課金を繰り返す我々非モテが汗水垂らして稼いだ金によって飯を食っているといっても過言ではない。

 いや、別にそれを今更あげつらうつもりはない。それが性差というものだ。ハイスペ男性×玉の輿を狙う女性みたいな組み合わせの婚活パーティーか何かだと女性の方が負担が大きいこともあるようだが、それはほんの一部の例外にすぎない。

 僕はハイスペでもイケメンでも何でもなく、というかそのまったくの反対の人間なので、御多分に漏れず会費と、もちろん食事も奢ったので食事代もあわせて2万円也を支払ったが、これは男ならば誰でも覚悟しなければならないことだし、一定の成果も出すことができたのだから、現時点ではなんの後悔もないし、入会金だけで数十万も召し上げられる結婚相談所などと比べたら損失はかなり少なく済んだと言える。

 なお、欲を言えばさらにオプション料金を支払って、ブースト(一定時間自分のプロフィールが女性に表示されやすくなる機能)を使えたり、より詳細の条件でお相手を検索できたり、さらに有利に進められたのかもしれないが、アプリに課金し始めるときりがないし、結局は元々の素材で勝負するしかなく、あまり劇的には変わらないと思っていたので、今回は控えることにした。

②時間

 今回のアプリ利用で特に感じたのは、お金よりも時間のロスが大きいということだ。もちろん「いいね!」する女性を見極めるのにもある程度の時間はかかるが、やはりメッセージのやりとりに想像以上の時間を取られた。

 先ほども書いたが、マッチングした全員と会話が成立するわけではなく、半分以上はそのうちロクに会話にならなくなる。いくらこちらが頑張っても、相手が暇つぶしでやっているだけなら時間と労力の無駄以外の何物でもない。ただでさえ労働やそれに付随する何やかやで1日最低12時間は奪われているのだから、残念ながら僕にも時間が潤沢にあるわけではないのだ。

 僕はメッセージの返信の内容を考え込んでしまうタイプだったので、1回の返信に数分、ひどいときは10分以上も悩むことがあった。同時に複数人を相手にしていると、それだけ時間のロスも大きい。色々こちらから質問したけれど、結局相手から既読無視されたり、急に退会されたりすると今まで費やした時間はなんだったのかという気分になる。まあ、これは非モテなら誰でも通る道なのだろうけれど。

③精神的な安定

 先ほど、女性とやりとりしていてワクワクした、刺激があったなどとも書いたので矛盾していると思われそうだが、結局アプリ利用時間の99%は、鬼の形相でひたすら「いいね!」ボタンをタップしたり、会話してくれるかどうかもわからない相手に対して必死で話の種を考えたり、反応が悪い相手にイライラしたりと、「快」か「不快」でいうと圧倒的に「不快」とか「煩わしい」時間であるといえる。

 そうなるとどうしても疲れるし、何のために金払ってこんなことやってるのか、俺はそこまでして彼女が欲しいのかと思えてくるし、メンタルにも影響が出てくる。いや元々精神が安定しているわけではないが、アプリ利用期間はやけに気分が落ち込むことが増えたような気がする。

 女性とのやりとりでは、貧相な脳みそで必死に話題をひねり出すようなことが続くので、ほとんど苦痛に近いことの方が多い。今回Mさんと2回目のデートにこぎつけるまでも、相当な精神力を使ったし、デートは2回ともかなりギリギリのところで乗り切った気がする。実際、終わった後にドッと疲れが出てきた。

 やはり相手と共通点が少なければ、話を盛り上げることは難しい。僕とMさんとの共通点はほとんどなく、言ってしまえばお互い「なんとなく」でマッチングして「なんとなく」2回目のデートまで済ませてしまったという状況で、まぁお互い「ナシ」ではないからとりあえず3回目も行くか、という感じなのだろう。

 趣味が合う人と出会えれば最高なのだが、僕は登山好きの女性とはとことん縁がないらしい。まあ母数が少ないのもあるけれど。

現況、そしてこれからの長い道のり

最後の望み

 先ほども言及したが、Mさんとは無事ラインでのやりとりに移行できている。2回目のデートが終わった段階で、間髪入れず映画に誘ってみた。

 これは、次の誘い方に迷って、そういった方面の知識がないのでとりあえず適当にネットで調べた結果、3回目は映画に誘うのがよいと書いてあったので誘ってみたのである。また、1・2回目と同じように、ご飯に行ってカフェに行くというようなパターンの繰り返しだと、何も進展せず、そのままフェードアウトしてしまうのではないかと少し危惧したのもあり、ここでデートスポットの定番たる映画館に誘うことで、ひとつ勝負に出てみようと思ったのだ。

 とはいえ、お誘いのメッセージを送ってしばらくして、ついこの間初めて会ったばかりの男と映画に行くというのは女性目線からしてどうなのだろう、暗闇で隣同士肩が触れ合うような距離で時間を過ごすのだから、人によっては拒絶反応をされてしまうかもしれない、しまったな・・・そんなに親しくなったわけでもないのに先走りすぎてしまったかもしれない・・・どうしよう・・・まだ既読になってないし取り消そうかな・・・ああやってしまった・・・と、女性との距離の詰め方が分からない哀れな非モテはそのあと5分ぐらい自宅で頭を抱えて発狂していたが、とりあえずは承諾の返事が来たので安堵した。近日中に行く約束になっている。

 だが、安心するのはまだ早い。相手はまだアプリを退会していないみたいだし、今も現在進行形で僕とは違う男とやりとりしていると考えた方が良いし、(Xで誰かからも言われたが)僕はただのキープ要員で、実は本命がいて、いつでも僕を切り捨ててそっちに行けるという状態かもしれない。

 失礼な言い方だが、僕はMさんしか持ち駒がないので、Mさんとの関係が切れてしまったらそこでゲームオーバー、またスタートラインに戻ることになる。

 そうしたらまたひたすら「いいね!」をタップし続け、マッチングしたら相手をなだめすかして警戒心を解くとともに、相手が僕に興味を持ってくれなくとも積極的に質問・アピールしながらお誘いのタイミングを窺い・・・などという作業を1からやらないといけない。そんなのは嫌だ。だからMさんは僕の最後の望みである。

 でも相手は僕以外の男ともやりとりしている可能性があるし、そもそもオタクで「推し」がいるから、僕とのやりとりが途絶えてしまってもかすり傷にもならないだろう。だから関係継続のためには、こちらが頑張らなければならないのだ。

未だに芽生えない恋愛感情

 とはいえ、僕の中ではたぶんまだMさんに対する恋愛感情はまだ芽生えていないし(というか写真を持っていないので、既にMさんの顔もおぼろげになっているような始末である)、今後そういう感情を抱けるかどうかも自信がない。大事なのはここからなのに、今までの経験値がないからどうすればいいのかわからない。

 ちょうどこの間からタメ口でやりとりができるようになり、相変わらず1日1~2往復のやりとりを続けているけれど、話題にも発展性がなく、苦慮する日々は続く。元々人との関わりを避けてきた人間なので、このあたり、人より何倍も労力がかかっているし、相手のことをもっと知りたいという感情も日に日に消えていっているような気がする(もしかしたら僕は、恋愛以前にまずコミュニケーションを学び直したり、友達作りから始めるべきだったのかもしれない)。

 というか相手の本名すらもまだちゃんとは知らない。デートでいうと3回目で告白するというケースが最も多いらしいのだが、とてもそんなことができるような雰囲気というか流れではない。箱根駅伝でいうと命からがらなんとか1区を走り抜けたぐらいで、まだまだゴールまでは長い長い道のりを乗り越えないといけない

 デートの回数をもう少し重ね、お互いのことをもっと知ってまずは友達になって、同じ時間を共有しながら友達以上恋人未満になり、それからやっと・・・と考えると、少なくともあと10回は会わなくてはいけないのではなかろうか。先が思いやられる。

大人になってから、かつアプリの出会いで人を好きになることの難しさ

 特に最近は、MさんからLINEの通知が来るたび、本来なら嬉しくてはしゃぐところなのに、正直「めんどいな・・・何て返そうか・・・」と憂鬱な気持ちになり、「やっぱり煩わしい人間関係を捨てて一人になったほうが気楽だ、自分の性に合っている」とどうしても思えてきてしまう。絶対に彼女を作るとアプリを始めたくせに、なんとも皮肉なものである

 彼女が欲しい欲しいと泣き言を繰り返すが、彼女はモノではなく、ちゃんと人格を持った存在なのであり、それと真正面から向き合うことなしに、恋愛をする、その人を好きになるということはできない(多分)。それにはまだまだ時間が必要だ。もっと早くこれに気づいていれば、例えば、まだ物事に対する感度が鋭く、有り余るほどの時間があった大学生の頃の僕が知っていれば、少しは焦って自分を変えようと動き出していたかもしれない。女子も多い学部だったし、出会える機会はいくらでもあったはずなのに。

 先日、Xでこんなポストを見つけ、思わず共感の引用ポストをしてしまった。やはり恋愛するには学校か職場がいい。「単純接触効果」という有名な理論があるように、毎日顔を合わせ、少しずつやりとりをしていくうちに「あっ、この人いいな」と思う瞬間があって、それが積み重なることによって自然に恋心が芽生える、そんな恋愛の仕方が理想であった(今更こんなこと言ってもどうにもならないが)。

 だがアプリはどうだろう、まず会うまでが長いし、どうしてもお相手の都合もあるから1か月に1回ぐらいしか会えない。LINEのやりとりをダラダラと続け、月1でなんとなく会ってしょうもない雑談をして解散といったことを繰り返していてもしょうがない。とりあえず次の映画デートの日が決まるまで、電話にでも誘ってみようか・・・。あとおすすめされたアニメと「推し」が出てる映画も見なきゃいけないな。

まとめ・・・決断を迫られる男

 結局2人の女性と会うことはできたが、どうだろうか、3か月で2人なのだから非モテにしては頑張った方だとは思うが、毎週アポを入れているような人からすればまるで話にならないのだろう。

 恋愛は確率のゲーム、数うちゃ当たるというように、なるべく多くの人と会ってそこから選別していくというのが理想であり、アプリはそれが最も効率的にできるツールなのだと思う。しかし僕は元々のいいね数が少ないからどうしても試行回数が少なくなる。

 本腰を入れてやろうと思えば3か月では足りないし、色々課金もする必要があろう。そうすればもう1人ぐらいはMさんに匹敵するようなお相手と出会えるかもしれない。だが僕はもう疲れてしまったので、一旦この世界からはお暇しようと思う。

 そして、Mさんとの関係を今後続けていけるのかが僕の今後の大きな課題になる。映画デートに行くのはいいけれど、一体僕はこの人とどうなりたいのかをそろそろ考えないといけない。確固たる恋愛感情はないけれどとりあえず当たって砕けてみるか。恋愛関係になるのは早すぎるからまずは友達になってくれと言うべきか。それとも、これ以上進展が見込めないのであれば早めにやりとりを止めるか。多分そのあたりのことについて、相手の時間やら労力を奪うようなことにならないためにも、映画デートが終わった後、早々に僕は決断しなければならないと思っている。(おわり)


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