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アスペルガーにとってのSEX

相手の表情や非言語表現を読み取ることが苦手なアスペルガーにとって
男女の性が心の通い合った『愛情表現』だと言うことを理解するのは難しい。

テニスや卓球のように2人のプレーヤーが揃ったので、
さあ、始めようと!と言う様なシンプルなものではない。
アスペルガーにとっては性的な関係は愛情の『コミュニケーション』ではなく
単なる『行為』に他ならないのかも知れない。

愛し合う男女が親密な雰囲気になり、
目を見つめ合ったり、言語、非言語のコミュニケーションを取りながら
性的興奮を深めて行くプロセスは感情を持ち合わせる人間だからこそできる
複雑な行程に他ならない。

ロマンチックな雰囲気を醸し出し、
相手を愛おしいと思う感情やスキンシップによって
2人の世界に入り込んで行くことを
アスペルガーは得意としない。

男性にそれを期待する女性の場合、すごく寂しいと思う。

好きな人に抱かれたい、
愛する人といつまでも愛情を育んで行きたい、
言語、非言語によるコミュニケーションで癒されたい、
と思っている女性にとってこれほど淋しいことはないだろう。

自分がなんの為に結婚したのか、
相手にとって自分はどう言う存在なのか、
ひいては自分の存在意義
これからの人生、価値観というものにまで
波及することになるかも知れない。

パートナーがいるにもかかわらず、
自分の心が満たされないと言うことは
女性にとって辛いのはもちろんのこと、
それを求められるアスペルガーにとっても辛いのかも知れない。