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犬を抱っこすることの難しさについて考えてみた

個人的には犬は抱くものではないと思っていますが、必要にかられる時もあるので慣れさせておかなければいけないのも確か。

犬を抱っこするということは、実はなかなか難しいことなのです。

普段飼い主が何気なく犬にしている抱っこという行為は、よくよく考えてみると犬にとってはかなり不自然。

四つ足の動物からしたら足が地面に着いていない状況はそうそうあり得ません。授乳期に親が咥えて運ぶことくらいですね。

つまり離乳後には足が浮いて自由を奪われている状況は稀です。逆に言えば早いうちから慣れさせておく必要があるということです。

でも犬の性格によっては特に注意が必要になります。

https://note.com/lonely_genius/n/na813508259cd

以前話したように耳が立っている犬なんかは特に警戒心が強いので、育て方次第では他人にとっての脅威になりかねません。そして抱っこの仕方によってはそれが助長されます。

例えば散歩中に知らない人や犬に吠える犬。またはトリミングサロンや動物病院に行くと他人を拒絶する犬。こうした犬は抱っこの仕方がホントに難しいですね。

抱っこが全てではありませんが、飼い主が危険と感じて犬を抱き上げるという状況を見かけることは多いです。でもこれはしつけとしてはたいてい間違い。

普段の目線より高い位置にいることになるし、飼い主と触れ合っていることで、自分が力を得た気になります。

いわゆるジャイアンがバックについてるスネ夫状態。

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こうした犬は飼い主と引き離されると途端に尻尾を丸めて怯えて固まってしまったりすることがありますが、抱っこされてる間は手が出せません。

とまあ犬が自分で困難に立ち向かい克服する機会を飼い主が奪うことは、こんな風に小さな問題を大きく育ててしまうことになります。

抱っこが問題というよりは飼い主の考え方や対応に問題があると言う話ですけどね。

それから抱っこがあまりにも習慣化すると健康にも悪影響を及ぼします。

https://note.com/lonely_genius/n/n63e7bd3277f3

呼吸をコントロールできないことは前に話した通りですが、抱っこが習慣化すると立つや歩くための筋肉は当然衰えやすいです。

加えて不自然な姿勢を取り続けると、骨格や内臓に圧力を掛けることで、歪みや内臓の働きを低下させるリスクが高まります。

ちょっと大げさかもしれませんが、これを読んでる方にも思い当たる節がないですか?

ご自身もしくは知人の方の中には1人くらい、骨盤の歪みが問題でさまざまな体調不良に悩まされた経験があるでしょう。

犬にだってそうしたことは起こり得ますよ。何しろ犬の寿命は人の1/5程度。逆に言えば5倍早く歳を取るんですからね。

とまあちょっと考えただけでもこれくらい抱っこは難しいのです。

もっともこれは小型犬限定の話ですね。大きな犬は抱っこされる機会はほとんどなく、しっかりと血に足つけて動物として生活してますからね。

抱っこは必要になることもありますが、そうした機会を極力作らないようにすることは不可能じゃないかもしれませんよ。

それではまた。









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