「人生楽しもう!」
-お父様のお仕事の都合で、道内を転々とされたようですね
帯広の病院で生まれたのですが、住んだことはないのです。その後は上士幌、女満別、留寿都、静内、本別、遠別と高校卒業まで北海道に住んでいました。いちばん長く住んだのが静内で、小学校3年から中学1年まで住んでいました。なので、いちおう出身は静内ということにしています(笑)
-思い出に残っている場所はありますか?
やはりいちばん長く住んだ静内のことはよく覚えています。静内は競走馬の産地で有名なので、クラスメートのおうちは牧場ということもよくありましたし、私の家の窓からも牧場が見えていました。窓から牧場を眺めていて、「馬は一頭が走り出すと、他の馬も一緒に走り出すんだなぁ」ということも学びました(笑)。通学路が桜で有名な二十軒道路だったので、春の時期の登校は楽しかったです。
-イギリスに来るまでの経緯をおしえてください
大学からは北海道を出まして、卒業後は都内の銀行に就職しました。その時にイギリス人の主人と出会い、結婚してロンドンに来ることになりました。
-ご主人とは東京で出会ったのですね
主人は仕事の関係で当時東京にいました。出会った時は私は全然英語もできず、主人も日本語ができず、今思うとよく意思の疎通ができてたなぁと感心します(笑) 結婚してすぐは、主人の転勤でニューヨークに数か月滞在して、その後彼の母国であるイギリスのロンドンに来ました。
-当時は英語もそれほどできなかったとの事ですが、そのような中で結婚してすぐの海外生活に不安はなかったですか?
うーん、あんまり深く考えてなかったんですよね(笑) 親からの反対もありましたが、海外に住むのにちょっと憧れもありましたし。若かったというものあるかもしれませんが。
-ロンドンに住み始めてからの生活をおしえてください
最初は語学学校に通いました。途中から、英語の勉強だけだと飽きてしまうので、「何か興味のあることも勉強しよう」と思い、アートとクッキングのコースを受講しました。その後は派遣社員として日系企業でも働いたこともあるのですが、2年くらいしてまたアートの勉強をしたいなと思い、大学に行くことにしました。
-現在は「いけばなアーティスト」として活躍していますが、生け花はこの時期に出会ったのですか?
日本で働いていた時にいけばなを始めました。当時の会社の支店内で、いけばな教室を開催していると同僚が教えてくれたので、それに参加したのがきっかけです。海外移住となって、当初はいけばなはやっていなかったのですが、ロンドン生活を始めた時に、日系のフリーペーパーにいけばなの広告が出ていて、それをみてまた習い始めました。
-いけばなレッスンはいつから始めたのですか?
コロナ前の2017年です。50歳を前に「これからどうしようかな…」と考えまして、自分の好きなことをやっていこうと思い、「いけばな」か「料理教室」をしようと思いました。お料理はイギリスの家庭料理とかを教えようかなと。私のようにイギリス人と結婚した方などに向けて、日本語でイギリス家庭料理を教えたりするのもいいかなと思ったのですが、設備投資やカウンシルへの許可など何かと手続きが大変そうだったので、いけばなにしました(笑)
-いけばなの魅力は?
お花を見ると、気持ちが豊かになりますよね。いけばなをやるとなると、本当にいろいろなお花に出会うことになるので、気分がハッピーになれます。私は草月流なのですが、草月は他の流派と比べるとアート的要素が強いので、ロンドン来たてのころに勉強していたアートが活かせるのも魅力です。お花を買いにマーケットに行きますが、未だに知らないお花に会うこともあるので、飽きることはありません。
-日本人と外国人のいけばな作品に違いなどはありますか?
外国の方は、日本人だったら選ばないような花材を使いますね。「こんな花材を使ったら、やりにくいんじゃないかな…」と思うこともありますが、出来上がった作品をみて、「あぁ、こうなるんだ!」と感心することもあります。
-コロナ禍のいけばなレッスンはオンラインで提供、現在は対面でのレッスンも復活しました
コロナの時期は、感染とは関係なく体調不良だったり、日本に暮らす高齢の両親の問題があったりで、個人的にかなり大変だったのですが、やめないで続けてよかったと思っています。現在は遠方に住んでいる方からもレッスンリクエストがあるので、昨年からはインスタでライブ配信もはじめました。今いろいろなアイディアがあって、それを全部実現しようとなると、自分の時間が取れなくなってしまうので、そこをどうやって解決していこうかというのが課題です。まあ、「人生楽しもう!」というのがモットーなので、こういった課題や大変な時期も、逆に楽しんでいきたいと思っています。
ー最後にPR、メッセージをお願いします!
現在週一回ペースで、インスタでライブ配信をしています。英語でも解説していますので、いけばなに興味のある外国人にも見てもらいたいです。
レッスンにご興味のある方はぜひお問い合わせください!
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