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オンラインフィールドワーク 開催レポート

こんにちは。インターンの熊澤です!

この記事では3月14日に開催された「オンラインフィールドワーク」についてレポートします。

このオンラインフィールドワークは、今年の8月にLoidutsが台東区浅草橋にあるCPK GALLERYでチャリティショップを開くにあたって、その周辺地域の歴史や雰囲気を把握するため、また今後回収ボックスの設置などコラボレーションができそうな場所を探すために行われました。

オンラインでフィールドワークを実施するため、スタッフ2名が実際に浅草橋を歩いてまちなみをWeb会議システムの「zoom」に映像で映すのを見ながら、参加者みんなでオンラインにて擬似的にまち歩きを行いました。


オンラインフィールドワークの流れ

まずは、主旨説明と参加者の⾃⼰紹介をした後、事前に台東区・浅草橋エリアの歴史を調べてわかった以下の情報をみなさんに共有しました。

▶︎台東区では、戦前から日用雑貨を中心としてさまざまな地場産業が集積し発展した。現在は人口減少、産業の低迷、高齢化などで衰退傾向にありつつも、産業の後継者や若手クリエイターの育成に力が入れられている。

▶︎特に浅草橋は、台東区の中でも問屋が集まり卸売りのまちとして栄えてきた。江戸時代に人形を扱う問屋が発展し、現在は玩具、文具、店舗装飾など多様なものを扱う問屋が集っている。

次に、これを踏まえた上で、フィールドワークの前に参加者みんなでブレストをしました。

「台東区、浅草橋って行ったことある?どんなイメージ?」というテーマでは、地域や高齢者とのつながりが密接な地域であるといった声がありました。
「どんなお店とコラボすると楽しそうか?」というテーマでは、浅草橋に馴染みのある参加者の方から、路地裏におもしろいお店がたくさんあることを紹介してもらい、コラボレーションのイメージを膨らませていきました。

そして、「いってらっしゃ〜い」と見送られながら、2チームに分かれてフィールドワークをスタート

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30分間という限られた時間であったこともあり、それぞれのチームごとに決められた以下のルートで、チェックポイントを確認しつつ歩き、まちへの理解を深めました。

「すぐ近くに、おもしろそうなお店がある!」とオンラインで参加した人がGoogle map上で見つけたお店へと口頭で現地スタッフを誘導したり、現地を歩くスタッフがウェブ上では見つけられないようなスポットを見つけて、オンライン参加者が驚くような一幕も。

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例えば、店頭の掲示板にワークショップ情報を掲示している"葬儀屋さん"を発見したり、お店の前の一見道路に見えるスペースにベンチが設置され、お客さんが集う"カフェスタンド"などを見つけたりしました。

台東区_map

▲参加者全員に事前に配布されたマップ

▶︎赤ルートのチェックポイントは
1.CPK GALLERY
 2021年8月ロイダッツチャリティショップの開催場所
2.ルーサイトギャラリー
 昭和の流行歌手『市丸(江戸小唄の市丸姐さん)』の屋敷を改装した骨董店・ギャラリー
3.Pretty Good
 1890年創業の老舗鞄専門商社がオープンしたミニマルなホテルの1階にあるドーナツがおいしいカフェ
4.East Side Tokyo
 「安っぽい」というイメージを覆す新しい造花を取り揃え、新しい花とクラフトの文化を発信する
5.デイリーズマフィン
 行列のできるマフィン専門店
となっていました。
▶︎緑ルートのチェックポイントは
1.シモジマ 浅草橋本店
 包装用品、店舗用品、慶弔用品、事務商品を扱う専門店
2.貴和製作所 浅草橋本店
 アクセサリーパーツの専門店
3.TEA NAKAMURA
 静岡県藤枝市で100年前からお茶農家が、すべて手作りする日本茶専門店
4.Dandelion Chocolateファクトリー&カフェ蔵前
 シングルオリジンのカカオ豆とオーガニックのきび砂糖だけでつくるBean to Bar (ビーン トゥ バー ) チョコレートの専門店
5. REN 蔵前店
 蔵前発の革製品専門店
となっていました。

最後は、蔵前小学校の目の前にある精華公園にて2チームが合流してゴール

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感想を共有してフィールドワークは終了しました。

オンラインフィールドワークに参加して

僕は赤のルートを探索しました。

スタートから隅田川沿いまでは、オフィスなどの入ったビルや昔ながらの二階建て住宅が多く並び、質素な街並という印象を受けました。

しかし、そんな中チャリティショップの舞台となる予定のギャラリーや、一階部分がカフェになっているホテルなどが時折顔を覗かせ、クリエイティブなショップが現在進行形で成長している雰囲気を感じました。

大通り沿いは、人形、お面、花火、凧、鞄などを扱う昔ながらの問屋さんが色とりどりに並んでおり、歴史を感じました。

そして、そんな伝統的なお店と混在するように、立ち呑みバーや造花屋さん、マフィン屋さんなど現代的で都会的なお店が多々並んでいるのが印象的でした。

浅草橋の歴史を調べた時点では、伝統的な空気の溢れている街並みを想像していました。しかし実際にオンラインフィールドワークをしてみると、歴史あるお店がじっくり続く一方で、新しい息吹が続々と生まれているハイブリッドなまちだと感じました。

何より、町に若い人がたくさんいたのに驚きました。モダンなお店は勿論、人形屋さんなどの問屋にも若いお客が多く見られました。


展望

今回のオンラインフィールドワークを経て、僕は、浅草橋というまちの二面性をうまく活用することでチャリティショップを盛り上げることが出来るのではないかと感じました。

例えば、新しいお店から古いお店へ、またその逆もしかりですが、お店ごとの交流を促す仕掛けをつくるというのもおもしろそうだと思います。

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お客さんに色々なお店をまたいで足を運んでもらえるような仕掛けをつくることで、若い世代とご高齢の世代の交流や新しい文化の体験を創出でき、そうした部分への興味を刺激することでチャリティショップへのハードルも下げられるのではと考えます。

オンラインではまちにいる人びとの生の姿を十分に感じ取れずもどかしい部分もありましたが、とても楽しいフィールドワークでした。

浅草橋エリアには、まだまだおもしろいお店がたくさんありそうです。安心してまち歩きを楽しめる時期が来たら、改めてみんなで浅草橋を実際に歩いて楽しみたいと思います。

次回のフィールドワーク情報もお楽しみにしていてください。

以上でレポートを終わります!

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