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不登校のお子さんの将来にデザイナーをお勧めしたいわけ❷

さて前回不登校のお子さんを持つ保護者の方に「心を軽くする言葉」を届けたつもりでしたがいかがでしたでしょうか。

続きをお読みいただいているということは、少なからず良い影響があったのだと捉えておきます。
まだ前回の記事をお読みでない場合はぜひご覧ください。


前回は不登校のお子さんにデザインをお勧めする理由の中から「不登校になってしまう理由とデザイナーが合う」というポイントを紹介しました。今回は大まかな道筋/学習段階を紹介したいと思います。

前回記事から読んでくださってる場合は、ぼくのことはご存知かと思いますが、これから話す内容に関わることもあるので改めて紹介させてください。

ぼくは20年ほどデザイナーを「会社員」として勤めてフリーランサーになった者です。
フリーランサーとして活動する前からインターネット上での仕事の獲得をしており、それも独立の一助となっています。いや、それがあったから今があるのは揺るぎない事実です。

これにチャレンジした経験が自分以外にも役立つのではないかと考え、YouTubeでの発信をしたことがきっかけで「ロゴデザイン先生」と名乗らせていただくようになりました。

ただしぼくの経験は「そもそもデザイナーだった者」によるものです。デザイン未経験のノンデザイナーが「同じようにできるものなのか?」という点を疑問視される方もあるかもしれませんが、実際に多くの未経験者がデザインを仕事にして収入を得ることに成功しています。

そのほとんどはYouTubeの発信をご覧いただいた独学者です。そんな人たちが集まったコミュニティもありますので気になる方はYouTubeチャンネルとともに少し覗いてみてください。

要約すると「プロデザイナーが多くの未経験者を収入が得られるように育成した」となりますが、大ざっぱにはそう捉えていただいて大丈夫です。

ではそれをお子さんに当てはめてみます。
大人の皆さんは本業のかたわらデザインの勉強と業務をされました。お子さんは学業をメインとしていただくことは問題なく「習い事」や「部活動」のような捉え方で学んでいけば大丈夫です。

学業や本業ほどに「長い時間をみっちり集中する」というようなことは不要です。
ただ「部活動」でもむしろ「遊び」でも、それを好きでいることのパワーには敵いません。美術系漫画「ブルーピリオド」の名言にありますが「好きなことをする努力家は最強」というのはどの世界でも同じで、やはりデザインを好きになれば脳はデザインに対して最適化されますし、行動は主体的になります。要は意図実現に対して最も行動を最適化するには「好きになる」ことが「最強」なんです。

なので少しでもいいので「デザインを好きになる」ことがポイントです。

今この記事を読んでらっしゃる方はの多くは「該当のお子さん」がある場合が多いかと思います。いかがですか、デザインを好きになれそうでしょうか。

実はここは「現時点」ではあまり気になさらなくて大丈夫です。
人格形成を含めてある種「できあがった」大人の場合は「苦手」が先行してしまう場合も多々あるものですが、お子さんの場合は「苦手かどうかもよく分からない」場合が多く、遊びの延長みたいな感覚で取り組んでしまえば始められてしまいます。

むしろ「絵を描く」などが好きな子であれば、積極的に学んだり「最強」になり得る素質があります。

ただし「そもそも好き」でなくとも「興味を持つ」ようにはしていただいて「好き寄り」になったほうがやはり成長に差がでます。

たとえばロゴデザインに興味を持っていると「普段の生活からロゴを見る癖」ができあがるものです。息を吸うように学ぶことができます。

結果に対して大きく影響する要素に「時間」がありますが、この時間を「学習として設けていなくても学んでいる」状態がつくりあげられ、放置で爆上がりした株みたいに「知らない間に成長」した結果が得られます。

やはり「好き」は「最強」なんです。


では多くの大人が目的達成をしていることをお伝えしましたが、お子さんの場合はどうなんだろうという疑問もあるかと思います。

大人は「すぐにでも収入にしたい」と考えますから、すぐに収入になる行動をとります。早い人なら行動を始めてすぐに収入になった人もあるので、そういった行動になるのは当然です。
大人は目的がすごくクリアです。「金くれ」ですから。

ですがお子さんの場合は「今すぐ」でなくてもいいわけです。これに関しては大人ほどの緊急性はありません。ですから現在の年齢に沿って最適な進め方をしていけば良いのです。

もし小学生なら、まずは楽しくデザインを完成できるようにするべきかと思います。次のステップで「自分のデザインが人の目にどう映るか」などから、どうデザインしていくことが「将来仕事としてするべきデザイン」であるかを学んでいきます。

中学2年生くらいまではこのような考え方でレベルに合わせて内容をグレードアップしていけば良いです。ただ早い子なら中3くらいから「収入を得る」に進んでみましょう。

中学生が収入を得ることができる手段もあります。親心としては少し怖いなと思う部分もあるかもしれませんが、個人差はあっても十分可能な子もいますので「収入を得る」の経験まで進むことが可能です。
Jリーグの最年少出場記録は15歳です。能力なら十分可能な場合が多々あります。

もちろん足りないものがあります。経験です。

これの悪影響が強く出てしまう場合は、確かにまだ控えたほうが良い場合もありますが、なぜそこまで中学生に「収入を得る」を経験させたいのか。

まずは「安心感」です。

多くの「夢」は大人になってからその職に就き、その後ようやく「収入を得る」を経験します。だからこそ「夢」となり、そこまでに多くのものを費やします。投資コストの大きいものと言えます。お金だけでなく、時間や行動といった投資をしなくてはいけません。

しかし未成年のうちに「収入を得る」に辿り着いたらどうでしょうか。これは「夢ではなく現実」であることを早い段階で捉えることができて「実現に対してこれほど明確にイメージできる」ことはありません。明確なイメージは強力な推進力になります。

要は成長を促すのです。

なので少額でもいいので「収入を得る」の経験が早い段階であることの有益性をお伝えしています。もちろんお子さんごとの個人差はありますので「何歳で」は慎重に探る必要はあります。


というわけで学習の段階を大まかにまとめます。

★デザインを知る
デザインとは何か、どんなものがあるかなど基本的なことを知りましょう

★デザインをする
デザインが何かを理解した上で「創造」しましょう

★解像度を上げる
上記2つの解像度を上げていきましょう

★仕事を知る
世の中のあるデザイン業務を知りましょう

★チャレンジできる仕事に挑戦
ビギナー活動領域でスタートしましょう

★一連の業務を経験
デザインの提案から納品して報酬を得る流れを経験しましょう

★活動領域の拡張
依頼の受け方やデザインの種類などを変更または広げていきましょう


大まかに上記がお子さんが「頑張って」いく土俵になります。「学習」と銘打ってますので「収入を得る」も学習の内です。

ただし大人のように「ガッツリ稼ぐ」ではなく、学びの中での収入や納品などの経験を積むことを目的としています。扶養から外れるなどの心配は基本的にないですが、もしそのくらいお子さんが頑張ったなら心配ではなく褒めてあげましょう。

さて上記内容で何か分からないことがありますか?
もちろん「もっと詳細を」というのは知りたいものだと思いますが、まずは「ビギナー活動領域」って何だろうと思った方もあると思います。

これはインターネットでデザインの依頼を受けるとしても「バリバリデザイナー」などが「そこでは仕事を受けない」というものがあり、それを指します。
簡単に言うと「バリバリデザイナー」からすれば報酬額が低いとか「やりがいがない」などで、仕事を選べる人はやらない領域があるんです。それを積極的に狙いにいくのがビギナーで、その活動領域のことです。

ビギナーは報酬額が低かろうが「学習」でやってることなので問題にはなりませんし、競合となるデザイナーは「同じようにビギナー」であることが多いので、その中で勝ち上がればいいわけです。学習が十分ではないビギナーが多いですから、しっかり力がついてきた頃に「報酬ゲット」という結果を得られるわけです。そういった適材適所で戦っていくことが重要です。

ハンター×ハンターの天空競技場を思い浮かべられる人はいらっしゃいますか? 思い浮かんだら、似たイメージと理解してくださって大丈夫です。

実戦こそ最高の修行ですが、自分のレベルに合った環境でやれると効果的ってことです。

もちろん得られる報酬はそれはそれとして得ておけば良いですが、目的は鍛錬です。ただただ報酬を得る過程の中に成長要素があるので、それを利用していることが本筋であることをご理解いただけると良いかと思います。

子供たち育成世代のスポーツ教育も「勝つこと」よりも大事なことがあるものです。


ここまでご覧いただいて、お子さんの将来に対して有益である可能性を感じた方はいらっしゃるでしょうか。
もちろん「これは完璧なものだ」と感じる方はないと思います。具体的な道筋ではなく大まかな情報だけでは拭えない不安もあるはずです。

それらに関してはいつか道筋を立てられたらと考えており、未成年育成用の情報発信もしていけたらと思っています。

ですが現状ではこちらとしても情報が足りません。実際に「デザインに興味のあるお子さんを指導した経験」がほぼありません。

全くないこともないのですが、継続して目的に向かうような指導を経験するには出会いも必要です。

そこで興味を持ってくださる親子があればご連絡くだされば双方の相談ができるなと感がております。

いきなり指導を始めましょう、ということではないですが「不登校」で「デザインに興味があり」「デザインスキルを身につけた将来」について検討したいお考えがある場合、一度お話ししてみませんか。

小学校〜高校生の不登校のお子さんを持つ保護者の方で、お子さんがデザインに興味が少しでもあって、スキルを身についてみたいと「本人が考えている」という条件ではありますが、相談に乗りますので悩みや抱いてる想いを教えてくれませんか。

もしかしたら何かが前に進むかもしれません。

ぼくが欲しい情報と、お子さんのために欲しい情報と交換しましょう。
お待ちしております。

あとお子さん向けにワークショップやセミナーもできますので、興味のある運営の方のご連絡もお待ちしております。


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