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タトゥーと公衆浴場。

どうしていつになってもタトゥーは日本社会に受け入れられないのだろうか。そろそろ、よくないか?と思っている。


私の周りにもタトゥーをいれている人はたくさんいる。留学生の友達が多いからなのもあるかもしれない。日本人の友だちにもタトゥーをいれている人はいる。

もちろん、反社会的な人たちではない。

むしろ従順に年金も税金も納めている。なんなら、タトゥーをいれていないがずっと学生をやっている私の方が年金も税金もまともに収めず逃れている。(ここは笑うところ)


昨日、友人ら6人とお台場に行った。

日本国籍を持っているのは私だけだ。みんなが日本に留学しているときに仲良くなった。3年ぶりの集合にやや感動した。またこうやって、日本で再会できること、みんながそれぞれの道を進んでいることがすごく嬉しかった。


お台場の大江戸温泉物語で集合した。誰の発案かは知らないが「外国人」もたくさん行っているところだし、気になっていたのだろう。

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土曜日の夕方だったのもあって、長蛇の列だった。入り口に近づいたところで、先に並んでいた友人らが入り口のレーンから出ていた。

「どうしたの?」

と聞くと、

「タトゥーだ」「入れない」

と。


悲しい気持ちでいっぱいになった。


「ファンデーションで隠す?」「ウォータープルーフ?」とか言っていたが、

タトゥーを一生懸命隠してまでして入らなければいけないわけでもない。

との結論に至った。「君のタトゥーは漢字なのにね」って言いながら、大江戸温泉物語を後にした。


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Notice
We are sorry but we decline the use of our services by a tattooed visitor. Sorry for the inconvenience but it's our company's policy. Most public baths in Japan have similar rules. Please take a look before taking a bath.

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帰宅しながら、大江戸温泉物語のHPを眺めていた。大江戸温泉はタトゥーはダメなことを再確認した。

気になるところは、英語版のHPのNoticeに書かれていることだった。

Most public baths in Japan have similar rules.

なんなんだろか。この不愉快な気持ちは。

大江戸温泉物語はHPで英語版を作るほど訪日外国人客に向けてアピールをしている。「日本の観光地!」「日本に来たらぜひ!」というような感じのところだと思っていた。あまりの不寛容さと日本の多くの公衆浴場が同じルールだからとわざわざ書くところも気分が悪くなる。


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現在、世界中ではタトゥーをしている人は増え続けている。

In 2012, 21% of Americans had one or more tattoos. That is around 45 million people in US alone.(Tattoo Statistics - How Many People Have Tattoos?)

2012年の時点でアメリカ人の21%が1つ以上のタトゥーをしている。これは約4500万人に相当する。

他の統計データを見るとこんなのもある。

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Body modification, especially tattooing, has proven to be very popular over the last few years. In the United States alone, more than a quarter of the population is adorned with at least one tattoo, and less than 40 percent of Americans would rule out getting one completely. Most get their first in their twenties, and the vast majority never regrets that first prick of the needle. In other countries, the share of tattooed inhabitants is even higher. Tattoos have not always been that socially acceptable, though: For a long time, they were sure indicators that their owner was up to no good. (How many tattoos do you have?-Statista)

タトゥーは近年人気で、アメリカだけでも人口の4分の1以上が少なくとも1つ以上のタトゥーをしている。他の国でもタトゥーを身体に入れる人の割合は増加傾向にあるということだ。

社会的に良い意味として受け取られるばかりではないのは事実だ。だが、タトゥーをしている人が増えているのも事実だ。


いつまで経っても「これが日本の『伝統』だから」なんて言ってていいのだろうか。東京五輪もあるわけだし、これをきっかけにどんな人でも公衆浴場やプール、海水浴場を利用できるように進めたほうがいいのではないだろうか。

(というか、他人がタトゥーや刺青をしていて、自分に何か危害を与えられるのか?タトゥーをいれている人はダメ!っていうルールで誰が得してるのかがわからない。)


「これは伝統だから」「これはルールだから」って言われても、受け入れられないものは変えるようにしたほうがいい。「ブラック校則」と一緒だ。変な『伝統』なんてぶち壊してなんぼなのだ。どうにかならないものか。

タトゥーと公衆浴場。

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