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「ボランティア不足」ってなんか違くない?

私の個人的な感覚ではあるのだが、東日本大震災以降、なんだかんだで毎年なにかしらの災害があって、いつも「緊急事態」のような気がしている。私がもう少し年上だったら、阪神大震災以降からだよ、とかそういう感じにはなるだろう。

それにしても、ずっと「緊急事態」なのだ。なんとなく。

地震、大雨、台風、感染症。どれも完全に収束する前に、次がやってくる。


今回の豪雨災害は九州を襲った。

川から水はあふれ、ひったひたになった街の映像がテレビ越しにみられる。毎年同じような光景をテレビで見ているような気がする。

テレビには、避難所が映し出される。体育館や公民館に毛布を敷いて雑魚寝をしている様子。これもよく見る光景になってしまっている。個人のプライバシーが守れるようなテントやパーテーションはもう届いているだろうか。

総理大臣が作業着を着て被災地に駆けつける。これもよく見る光景だ。今回に関しては、東京で感染症が流行っているのに、東京から総理御一行が来るのはやや迷惑だし感染症が拡大してしまうのではないか?と思ってしまった。「行きました!」アピールのためだけならぜひやめていただきたいと切に思う。


こんな中、豪雨災害への対応について、武田防災担当大臣は、NHKの「日曜討論」で以下のように述べた。

「『コロナ禍』で気を抜けない状況の中で、ボランティアの出足が非常に悪く、絶対的なマンパワーが足りない。流れ込んだ土砂やゴミの除去には、ボランティアをはじめとしたマンパワーが必要だ。新型コロナウイルス対策をしながら、多くの方々の手を借りるシステムをどう作り上げるかが大きなテーマだ」(NHK

コロナでボランティアが足りないと。


ずっと「緊急事態」のような感じで、毎年どこかで災害が起きているのだ。

政府のするべきことはもっと防災にお金をかけることではないのか。

無償のボランティアありきで防災を考えているようでは、考えが甘すぎやしないか。

専門の業者が必要な場面だってあるだろうし、河川や下水の水が街にあふれている状況で作業なんてしたら破傷風などの感染症になる可能性だってある。


日本は災害の多い国なのだ。もっと予算を回して、常日頃からの備えを十分にする必要がある。災害が起きたら、場所の特性や時期を考慮して非常事態用の資金をその都度回さなければいけない。

政府が全力でやってから、その後に、市民のボランティア活動があるのだ。

だから、防災担当大臣が「ボランティア不足」的なことを言うのは違うし、それはもう「私たち政府はお金出しませんから、自分たちでどうにかしてね」と言っているのと変わらないのだ。

「ボランティア不足」ってなんか違くない?

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なんだか残念な気持ちになる。日本国内に住んでいる人たちが今なにを求めているのかは、政府には全く届いていないようだ。

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