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那覇宿泊危機、民泊でチャンスに変わるか?
那覇市の宿泊施設に関する供給不足が、特に大人数での宿泊を求める観光客にとって顕著であることが、最近の我々の分析で明らかになりました。特に4名以上が宿泊できる部屋の不足が懸念されています。この分析は、2024年2月11日から1ヶ月間の楽天トラベルの宿泊情報を基にしています。
以前に書いた札幌の宿泊費に関する記事を書きましたが、那覇では少し事情が違うようです。
観光客数の比較
札幌市と那覇市の人口と経済規模においては差が存在し、札幌市が200万人に対し那覇市は30万人です。
しかし、観光客数を比較すると、コロナ前のデータに基づき、札幌が970万人に対して那覇は880万人と、両都市間で大きな差はありません。
宿泊プランの供給
さっぽろ雪まつりの期間中、札幌では約8000〜9000の宿泊プランが提供されていました。一方、那覇では6000程度の宿泊プランがあり、約3割少ないことが分かります。特に2月は沖縄にとって閑散期であるにもかかわらず、宿泊施設の選択肢が限られている状況が見受けられます。
那覇の宿泊料金の分析
那覇の宿泊者を人数別に分析した結果、2名宿泊の中央値は¥13,040であるのに対し、4名宿泊の場合は¥30,000と2倍以上の費用がかかることが明らかになりました。これは、大人数での宿泊が求められるにも関わらず、そのような需要に対応できる部屋の供給が不足していることを示唆しています。
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那覇の宿泊プランのヒートマップ分析
1ヶ月間の宿泊プランの募集状況をヒートマップで分析すると、4名以上での宿泊プランの数が極端に少ないことが確認されました。この傾向は、将来的にも続くと予想され、特にファミリーやグループ旅行者にとっては大きな問題です。
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色が薄いほど募集プラン数は多いことを示します。また、x軸は横に行くほど将来の日付となっており、1ヶ月後までを示しています。こう見ると1ヶ月後ですら、4名以上の宿泊プラン数は極端に少ない事が分かります。
民泊の活用と今後の展望
宿泊施設の需要を急速に増やすことは現実的ではありませんが、民泊を含む非伝統的な宿泊オプションの供給を増やすことで、特に大人数での宿泊ニーズに応えることができるでしょう。ファミリータイプの部屋の民泊供給の活性化は、那覇市の観光産業にとって重要な進展となることが期待されます。
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