マガジンのカバー画像

プロレスラブの行方

90
10年以上見続けてきたプロレス。何故か暗黒時代と呼ばれた頃にハマってしまい、古い試合から世界中のレスリングを追いかけるように。”物語”を中心にプロレスの面白さとそこから得れる着想…
運営しているクリエイター

2019年2月の記事一覧

プロレスで泣いた話

プロレスで泣いた話

プロレスで泣いた。つい5分前の話だ。正直な話、年1くらいでプロレスには泣かされてる。垣原が闘病を乗り越え新日リングに姿を表した時、ケニーがG1を初めて取った時、そして、今日、泣いた。

今日、両国国技館ではマッスルマニアが開催されていた。今やテレビでもお馴染み、スーパーササダンゴマシンことマッスル坂井がかつて”プロレスの向こう側”と題し、プロレスのセオリーを演劇的手法を織り交ぜながら再構築した全く

もっとみる
青い目のヤングライオン

青い目のヤングライオン

誰でもない、かつてのジェイ・ホワイトだ。

今や若干26歳にして、IWGPヘビー級チャンピオン。

キャリア6年での偉業である。

さらに言えば、新日本に来てからは4年足らずでの出来事であり、その速度の速さを感じさせる。

現実的な話をすれば、今の彼はまだその試合内容やマイクアピール1つで観客を動かすまでには至っていないし、おそらく自らが描く王者像と観客の反応の狭間で苦しむ事になるだろう。

しか

もっとみる
プロレスから見るグローバリズム

プロレスから見るグローバリズム

AEWは次の目的地、日本にはじきに戻る。

ケニー・オメガがレスリングオブザーバーに語ったインタビューの一遍である。昨日お伝えしたように、ケニーは新日本を離れる事を選んだ。このレスリングオブザーバーのインタビューの中でも相当様々な思いがあった中で、それを選んだということは見て取れる内容であった。

しかし、同時にそれは今の日本が世界から見た時にどう見えているのか、どう戦わなければいけないのか、とい

もっとみる
木と大麻で出来たロハスなチャンピオンベルトはいかがですか?

木と大麻で出来たロハスなチャンピオンベルトはいかがですか?

新日本のスタイルがーーーとか言ってる最中、海の向こうでは豪華絢爛な王座を拒否し、チャンピオンがロハスなベルトを持ち出してきました。

ダニエル・ブライアンと言えば、かつて新日ロス道場でアメリカン・ドラゴンとして学び、新日でジュニアタッグ王座、ROH王者として現れたNOAHでも金丸を破り、NOAHジュニアヘビー級王者になるなど、日本とも縁近い選手なわけですが、彼がWWEヘビー級王座を獲得するや否やヒ

もっとみる
新日本プロレスに求める唯一のこと【ネタバレ含む】

新日本プロレスに求める唯一のこと【ネタバレ含む】

冬の札幌は何かが起こる。メインの試合前、花道で内藤を飯塚が襲った。いや、襲撃したのはいい。どうもネットの反応では何も起きなかっただの、暗黒期に戻るだの言われているが、少なくともこの10年ではやってこなかったことをやったのは間違いない。

ただ、新日本プロレスに求めたい事が唯1つある。

ちゃんとクオリティを上げてほしいのだ。

まず、襲われて動けなくなった内藤をヤングライオンが庇うが、さらに襲いか

もっとみる