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プロスポーツ選手のキャリアから学ぶ、チームコミュニケーションとモチベーションの高め方(MixLeap Joint #40 イベントレポート)

みなさん、こんにちは。ヤフーのオープンコラボレーションハブ「LODGE」の中川です。
先日(10/18)に開催した「Mix Leap Joint #40 -プロスポーツ選手に聞く チームコミュニケーション情勢の秘訣 -」のサマリリポートをお届けします。

Mix Leapは、2022年10月で5周年を迎えます。今回は周年記念に相応しい特別なゲストをお招きして、トークセッションを行うことができました。
プロスポーツの世界で20年近いキャリアをお持ちである、バスケットボール元日本代表の 川村卓也 氏。川村さんの様々なキャリアを紐解くことで、「分岐となった出来事」「そのとき何を考えて次の行動を起こしたか」「キャリア形成のヒント」を探ることができないか、またビジネスの現場で働く皆さんとの共通点や、新たな気づきを発見できないかと企画したのが今回のイベントです。

モチベーショングラフを使った自己紹介(川村卓也 編)

もう一人のゲストである株式会社 Baseball Planning藤生恭子 さんは球場、プロスポーツ試合会場のアナウンスをされており、昨年度から「Bright Production」を立ち上げ、プロアスリートによる講演などのお仕事を始められました。
まず藤生さんがモデレーター役となり、川村さんに事前に作成いただいた「モチベーショングラフ」を順に追いながらキャリアの変遷と、モチベーションのアップダウンをお話いただきました。
これまでもいろいろなシーンでお二人の掛け合いによる川村さんのキャリア紹介はあったそうですが、モチベーションのアップダウンと合わせてご紹介いただいたのは初めてのチャレンジとのことです。周りの仲間や後輩との接し方、コミュニケーションの取り方についても、視聴者に向けてじっくりお話いただきましたので、詳細はアーカイブ動画をぜひご覧ください。

■ 日本一からの転落した25歳の頃
「キャリアの中でモチベーションの高低差が一番大きかった。この頃は自分で自己分析できてなかったと思うし、人として成長するのに必要な時間だったなと思います」

■ チームコミュニケーションの取り方
・仲間に対して、現場でムチ打ちつつも、休日などバスケに関係ない時間にもコミュニケーションを図るようにしている
・自分で気づいてもらうようにする
「一緒に成功したかったから、自分の思いを伝えると同時に、彼らのポテンシャルを突いて成長につながるようにしてあげたいと思っていたし、それを継続することが大事だと思っていました」

また、普段あまり明かされないプライベートのことも合わせて、川村流「オン/オフの切り替え方」などもお話いただきました。

キャリアの変遷において変化したことと、ブレていないこと

モチベーションの激しいアップダウンがあったプロキャリアの中においても、ずっと一定に保ち続けていた意識があるそうです。

「エースとしてチームを引っ張る自覚」「勝敗の責任を自分がとるつもりで」

エース(=自身の立ち位置)の自覚とは、つまり「チームを勝たせるための仕事をすること」。川村さんの発言や行動と「結果」はしっかりセットで考えていらしたことがお話からもよくわかります。

エースとしての自覚を保ち続けていた高い意識が、長いプロキャリアを支えていた

川村卓也さんから皆さんへ

川村さんは今回のイベント企画段階から「視聴者の方に何か参考になるものを持って帰っていただけたら」とおっしゃっていました。なかでも以下の点が大変印象的でしたのでご紹介します。最後までファンサービス(本人曰くエンタメ)を意識されていましたね。

■ チーム・仲間とのコミュニケーションを形成していく上で
・ネガティブを吐ける仲間、同じ熱量を持った仲間を少しでも増やす
・普段から悪い点ばかり指摘しあうのではなく、相手の良いところを見つけるようにする
・(気分やモチベーションが)落ちてる仲間には、コミュニケーションを通して「きっかけ」を与えてあげられるように

■ 目標の立て方
「一番大きな目標までに『必要な途中の目標』を階段のように設定して、一段ずつクリアしていくと良い」

イベントの後半は、会場とオンライン視聴者からの質疑にお答えいただきましたが、そこでも川村節は全開! プロの中でも高い意識を持ってバスケットボールに真摯に取り組んでこられた川村さんならではの解だったと思います。詳しくは動画をご視聴ください。(01:05:10〜

最初は慣れないセミナーに緊張気味の川村さんも、質疑応答の頃にはいつもの川村節も全開!

最後に

プロスポーツ選手からここまで具体的にキャリアの変遷を本音ベースで語っていただけたことや、「川村卓也流」コミュニケーションの取り方、キャリアの考え方をお聞きになって参考になった方も多かったのではないでしょうか。
今回使った「モチベーショングラフ」は、周囲に話しながらアップダウンの激しかったところや、その前後の事象について深掘りの質問を受けることで、自身の大事にしているポイントを発見したり、新たな気づきを得るワークショップです。ヤフー社内でもキャリアの振り返り・棚卸しのために活用することが多いツールですが、今回はゲストに実践してもらい公開形式でお話いただくことで、川村さん自身ももちろんのこと、視聴者の皆さんにも何か気づきが持ち帰っていただけたら、と企画しました。
モチベーショングラフは簡単なフォーマットで作成できるので、ぜひ同僚や友人とお互いのキャリアを話す時などにご活用ください。

川村さん、藤生さん、ありがとうございました

アーカイブ動画はこちら


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