マガジンのカバー画像

LOCUST+

批評観光誌『LOCUST』の有料マガジンです。 毎月、LOCUST編集部を中心とした執筆人が、コラム・エッセイ・マンガ・小説などを寄稿します。 豪華ゲストによる寄稿、著名人へのイ… もっと読む
毎月、様々なテーマの記事がご購読できます。各記事は単体でのご購入もできますが、2本以上読まれる場合… もっと詳しく
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#批評

喧嘩の仕方を蓮實重彥に学ぶ。批評と言語行為とメディウムにまつわる重めの夜話|LOCUST vol.06刊行記念トーク(2/2)

LOCUST vol.06の刊行を記念して数回にわたって実施されたTwitter Spaceでの刊行記念トーク。新刊宣伝のつもりで話しているのに毎度本誌の内容を逸脱し、宣伝の域を超えた密度の話が展開されるに至ったため、トーク最終回の内容を座談会記事としてお届けします。 蓮實重彥・宮川淳とメディウムの問題、ファンカルチャーと批評、前衛運動とエコロジカルな自然観、そして有用な喧嘩の作法などなど話題は多岐にわたりました。メインスピーカーはLOCUST編集部の伏見瞬および南島興、さら

有料
300

喧嘩の仕方を蓮實重彥に学ぶ。批評と言語行為とメディウムにまつわる重めの夜話|LOCUST vol.06刊行記念トーク(1/2)

*新刊の購入はこちらから! *** 批評の〈語り〉が重要である 南島:今号に参加していただいた執筆陣は、一見してジャンルの決め難い文章を書く方が多かったと思います。特にわかしょ文庫さん、れみどりさんの文章は、小説でも批評でもエッセイでもなく、ジャンルとしてなんと呼べばいいのかわからない。それに美術作家の岩崎広大さんは、雑誌の中で絵本のような紙面をつくっていました。 伏見:わかしょさんご本人は自分の書くものを「作文」と呼んでいるんです。あの、エッセイとも小説とも言い難い

有料
300

LOCUST旅行記(会津・中通り編) 寺門信

 初日の旅程は全くの白紙だったため、行きの新幹線の中では郡山市についてひたすら検索をしていた。すると、どうやら郡山市田村地区には「お人形様」という巨大な鬼の人形があるらしいことを知る。念の為買っておいた『るるぶ』にも載っておらず、『LOCUST』で取り上げるのにもちょうどよさそう。土地の伝承文化となると、谷さんが興味を持ちそうだな。そういえば今回のゲストには、民俗学が専門の石橋さんがいるな。そんなことを思いながら、グループLINEに「お人形様」の話題を投げてみると、他にも関心

有料
300

LOCUST旅行記(会津・中通り編) 谷美里

 初日。正午ちょうどに郡山駅に着いて、集合時間まで少し余裕があったので、わかしょさんオススメのブックカフェ「Go Go Round This World!」で、河野さんとランチをする。本当は伏見さんもいたのだけれど、2人席がひとつしか空いていなかったので、伏見さんは隣にあったハンバーガー屋にひとりで行った。申し訳ない。けど、米沢牛のハンバーガーは美味しそうだった。私の食べたキーマカレーもとても美味しかったけれど、出てくるまでに30分かかった(おかげで集合時間に少し遅れた)。

有料
100

LOCUST 旅行記(会津・中通り編) 太田充胤

****** 1日目 - 1130 東京駅からやまびこ135号に乗り込んで郡山へと向かっている。グリーン車にしておいてほんとうによかった。最寄駅から電車に乗り込んだ時点で嫌な予感はしていた。東京駅で電車を降りると、構内がスーツケースを引きずる人で溢れかえっていた。出発の数日前からCOVID-19の第7波が話題になっていて、昨日の感染者数は10万人に上ったという。判断を間違えたかもしれないという懸念が拭いきれないが、ドライバーという立場もあり引き返せないという事情もある

有料
300

ロカスト会津・中通り特集とは?(南島編)

購入後に全編(24:23)を視聴することができます。

有料
100

ロカストリレー連載⑥ 谷美里 「歓迎すべき侵入者について」

新年度を期にスタートした、ロカストプラスのリレー連載。編集部員が交代で、月に一度エッセイを執筆します。第6回の担当は谷美里です。 前回の記事はこちら 1.  わが家のとなりに、小学一年生の男の子がいる。この子がなかなかに魅力的で面白い。実にいろいろなひとり遊びをする。飛び跳ねる虫を追いかけて(多分)、そこいら辺をぴょこんぴょこんと不規則に移動していたり、かと思えば、自転車の空気入れをシュコシュコと飽きることなくいじっていたり(自転車に空気を入れているわけではない)。もち

有料
300

ロカストリレー連載⑤太田充胤「始まりの終わり、終わりの始まり」

新年度を期にスタートした、ロカストプラスのリレー連載。編集部員が交代で、月に一度エッセイを執筆します。第5回の担当は太田充胤です。 前回の記事はこちら。 1. 『LOCUST』と「LOCUST+」読者のみなさま、こんばんは。編集部の太田です。 早いもので、おかげさまで『LOCUST』も創刊から満4年が経とうとしています。この秋には福島を特集したVol.6が刊行予定となっています。またどうぞよろしくお願いいたします。 さて、4年のあいだに色々なことが変わりました。ライ

有料
300

今週のロカストvol.24(谷美里・太田充胤)

購入後に全編(56:20)を視聴することができます。

有料
100

伏見瞬の買って着た服批評 その4:BALENCIAGAのスニーカー

 環境と靴の話をする。  コロナ陽性で自宅療養期間に入ってから、『Whatever The Weather』の今年出た同名アルバムばかり聴いている。  『Whatever The Weather』はLorraine Jamesというイギリスのプロデューサーの変名プロジェクト。基本的にはインストのエレクトロニック・ミュージックで、曲名はすべて「25℃」「0℃」「17℃」という具合に温度で表されている。  その音はひたすらに「水分」を想像させる。ひんやりとした音調のシンセも、決

有料
300

ロカストリレー連載②寺門信「植物のような集まり」

 新年度を期にスタートした、ロカストプラスのリレー連載。編集部員が交代で、月に一度エッセイを執筆します。第2回の担当は寺門信です。 前回の記事(担当:伏見瞬)はこちら  しばらく前になるが、エリック・クリネンバーグ『集まる場所が必要だーー孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』(英治出版、2021年)を購入した。同書では、図書館や学校などの社会的インフラが整備されている街とされていない街における、犯罪発生率や自然災害時の死亡率の比較などを通して、コミュニティにおけ

有料
300

ロカストリレー連載①伏見瞬「無駄を共有、バイブスあげあげ!の巻」

 ロカストプラスでリレー連載をすることになった。今、編集部員が12名。4月からはじめて、一ヶ月に一回書くことで、3月にひと回り。まぁ全員がちゃんと書いてくれればですが……。というわけで、編集長だし、私からスタートです。  おさらいになるが、ロカストはずっと「群れ」を一つのテーマにしてきた。これは批評再生塾での経験に基づくテーマだ。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾」第三期の同期生を中心として、結成されたのがロカスト。批評再生塾は、ゲンロンが運営していた批評を学ぶ場で、およそ二

有料
300

今週のLOCUST_vol.13

購入後に全編(43:22)を視聴することができます。

有料
100

食思考マラソン(24)妻からの異議申し立て│太田充胤

本連載に関して、妻から異議申し立てが入りました。 前置きもそこそこに本題に入りましょう。端的にまとめると、妻の主張は以下の2点です。 主張1:「なぜ私の作った美味しいご飯は記事にならないのか」 主張2:「これではまるで、私があんまりご飯作ってないみたいではないか」 まあ、正直これ、私自身ずっと気になっていた点でもあるのです。 過去にはインスタグラムやツイッターに食卓の写真を上げていたこともありましたが、そのときからずっと気にはなっていました。 実際にはどうでしょうか

有料
300