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LOCUST+

批評観光誌『LOCUST』の有料マガジンです。 毎月、LOCUST編集部を中心とした執筆人が、コラム・エッセイ・マンガ・小説などを寄稿します。 豪華ゲストによる寄稿、著名人へのイ…
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喧嘩の仕方を蓮實重彥に学ぶ。批評と言語行為とメディウムにまつわる重めの夜話|LOCUST vol.06刊行記念トーク(2/2)

LOCUST vol.06の刊行を記念して数回にわたって実施されたTwitter Spaceでの刊行記念トーク。新刊宣伝のつもりで話しているのに毎度本誌の内容を逸脱し、宣伝の域を超えた密度の話が展開されるに至ったため、トーク最終回の内容を座談会記事としてお届けします。 蓮實重彥・宮川淳とメディウムの問題、ファンカルチャーと批評、前衛運動とエコロジカルな自然観、そして有用な喧嘩の作法などなど話題は多岐にわたりました。メインスピーカーはLOCUST編集部の伏見瞬および南島興、さら

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喧嘩の仕方を蓮實重彥に学ぶ。批評と言語行為とメディウムにまつわる重めの夜話|LOCUST vol.06刊行記念トーク(1/2)

*新刊の購入はこちらから! *** 批評の〈語り〉が重要である 南島:今号に参加していただいた執筆陣は、一見してジャンルの決め難い文章を書く方が多かったと思います。特にわかしょ文庫さん、れみどりさんの文章は、小説でも批評でもエッセイでもなく、ジャンルとしてなんと呼べばいいのかわからない。それに美術作家の岩崎広大さんは、雑誌の中で絵本のような紙面をつくっていました。 伏見:わかしょさんご本人は自分の書くものを「作文」と呼んでいるんです。あの、エッセイとも小説とも言い難い

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LOCUST旅行記(会津・中通り編) 寺門信

 初日の旅程は全くの白紙だったため、行きの新幹線の中では郡山市についてひたすら検索をしていた。すると、どうやら郡山市田村地区には「お人形様」という巨大な鬼の人形があるらしいことを知る。念の為買っておいた『るるぶ』にも載っておらず、『LOCUST』で取り上げるのにもちょうどよさそう。土地の伝承文化となると、谷さんが興味を持ちそうだな。そういえば今回のゲストには、民俗学が専門の石橋さんがいるな。そんなことを思いながら、グループLINEに「お人形様」の話題を投げてみると、他にも関心

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LOCUST旅行記(会津・中通り編) 谷美里

 初日。正午ちょうどに郡山駅に着いて、集合時間まで少し余裕があったので、わかしょさんオススメのブックカフェ「Go Go Round This World!」で、河野さんとランチをする。本当は伏見さんもいたのだけれど、2人席がひとつしか空いていなかったので、伏見さんは隣にあったハンバーガー屋にひとりで行った。申し訳ない。けど、米沢牛のハンバーガーは美味しそうだった。私の食べたキーマカレーもとても美味しかったけれど、出てくるまでに30分かかった(おかげで集合時間に少し遅れた)。

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LOCUST 旅行記(会津・中通り編) 太田充胤

****** 1日目   - 1130 東京駅からやまびこ135号に乗り込んで郡山へと向かっている。グリーン車にしておいてほんとうによかった。最寄駅から電車に乗り込んだ時点で嫌な予感はしていた。東京駅で電車を降りると、構内がスーツケースを引きずる人で溢れかえっていた。出発の数日前からCOVID-19の第7波が話題になっていて、昨日の感染者数は10万人に上ったという。判断を間違えたかもしれないという懸念が拭いきれないが、ドライバーという立場もあり引き返せないという事情もある

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ロカスト会津・中通り特集とは?(南島編)

購入後に全編(24:23)を視聴することができます。

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ロカストリレー連載⑥ 谷美里 「歓迎すべき侵入者について」

新年度を期にスタートした、ロカストプラスのリレー連載。編集部員が交代で、月に一度エッセイを執筆します。第6回の担当は谷美里です。 前回の記事はこちら 1.  わが家のとなりに、小学一年生の男の子がいる。この子がなかなかに魅力的で面白い。実にいろいろなひとり遊びをする。飛び跳ねる虫を追いかけて(多分)、そこいら辺をぴょこんぴょこんと不規則に移動していたり、かと思えば、自転車の空気入れをシュコシュコと飽きることなくいじっていたり(自転車に空気を入れているわけではない)。もち

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ロカストリレー連載⑤太田充胤「始まりの終わり、終わりの始まり」

新年度を期にスタートした、ロカストプラスのリレー連載。編集部員が交代で、月に一度エッセイを執筆します。第5回の担当は太田充胤です。 前回の記事はこちら。 1. 『LOCUST』と「LOCUST+」読者のみなさま、こんばんは。編集部の太田です。 早いもので、おかげさまで『LOCUST』も創刊から満4年が経とうとしています。この秋には福島を特集したVol.6が刊行予定となっています。またどうぞよろしくお願いいたします。 さて、4年のあいだに色々なことが変わりました。ライ

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今週のロカストvol.24(谷美里・太田充胤)

購入後に全編(56:20)を視聴することができます。

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ロカストリレー連載④北出栞「北出とロカスト」

新年度を期にスタートした、ロカストプラスのリレー連載。編集部員が交代で、月に一度エッセイを執筆します。第4回の担当は北出栞です。 前回の記事(担当:南島興)はこちら この発言をした時に、LOCUSTのことが念頭にあったのは言うまでもない。アニメだボカロだノベルゲームだセカイ系だといったトピックはメンバーとはまったく共有できず、それでも受け入れてくれるこの場は居心地が良い。北出のような人間もそこにいられることにLOCUSTという場の価値はあると、そしてそのような場所があるこ

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食思考マラソン(28)飲酒について(ノンアルコールビール その2)|太田充胤

ノンアルコールビールの常飲という、飲酒しない人からみれば二重に不可解と考えられる習慣についての話の続きです。 多くの酒飲みにとって、ノンアルコールビールは仕方なく選択される代替物であろうと思われます。飲みたいがさまざまな事情で飲めないときに、ビールの代わりに飲むもの。味覚を通じて脳を騙し、あたかもアルコールを摂取しているかのような気分で飲むもの。宴会でノンアルコールビールを飲んでいると、アルコールも入っていないのに酩酊感を覚えるというのはよく聞く話です。 しかしながら、私

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食思考マラソン(27)飲酒について:ノンアルコールビール その1 |太田充胤

ご無沙汰しております(ごめんなさい)。 この4月から大幅に生活が変わり、かなり忙しく過ごしていたのですが、ようやく気持ちの余裕を取り戻しつつあります。 この連載を書いていなかった半年間、自分が日々の食事に際して何を考え、どのように食べていたか、ほとんど思い出すことができません。 日々の食思考は、振り返って書き留めなければすぐに色あせて消えてしまいます。いや、そもそも食思考らしい食思考が働いていたのかどうか、よくわかりません。言ってみれば、「そんなこと」にリソースを割く余裕の

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伏見瞬の買って着た服批評 その3 JULIUSのスカートパンツ

 あるある時期から、かぶいている服ばかりを買うようになりました。批評家として人目に付く仕事が増えてきたから、というのは半分は本当だが半分は嘘で、実際は大して人前には出ません。たまにトークイベントに出る程度。私はもっと人前での仕事が増えるから、事前準備として服を買っていると思っているのですが、人前での仕事が増える保証はどこにもない。  もともとから服への興味は音楽とセットで、夢中になったバンドやミュージシャンへの憧れから服装を気にするようになりました。以前は周りから浮かない程

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ミシン台の上のミシン針と布の出会い(伏見瞬の日記) 6/28

「ミシン台の上のミシン針と布の出会い」←これを日記のタイトルにしようと思う。普通のことしか書かないぞという誓い。 アボかどさんのLil Nas Xの記事を読んだ。 こういう、作品と作家だけでなく、作家同士の関係、ファンダムや取り巻く環境の状況も含めての紹介というのは大いなる役割を果たすと思う。 ヒップホップのホモフォビアは以前から言われ続けているけど、現状どのような形を取っているかをLil Nas Xというアイコンから導き出している。 全体の流れとしては、同性愛嫌悪の具