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盛大にコケた!

いやあびっくり、油断していたら足を滑らせ盛大に転(こ)けました。8年ぶりくらいかな?

[今日の短歌]何事も無かったように俊敏に立ち去ったけど膝に青痣

子どもは転びやすいものですが、通常真面目に生活していたら、中年はなかなか転ばないものですよね。

なのに、ああそれなのに、私今朝、オフィスの側で盛大に転んでしまいました。

溝に被せてある金属の蓋に足を乗せた途端、雨でちょっと濡れていたせいか、トゥルッと。

気付いたら足が宙に浮いており、まるでスローモーションのようにゆっくりと着地いたしました。

急いで辺りを見回したところ、幸いにも人っ子一人居ませんでした。時差出勤バンザイ!

素早く何事も無かったようにピョンと飛び起きて、スタスタと歩きながらそっとお尻を探り、パンツの後ろがパックリ破れていないかを確認。幸い大丈夫でした。

さて皆様は、(よもやそのような事は滅多にないでしょうが)不意に転んだ時はどのような行動を取られますか? 

A) 何事も無かったように真っ直ぐと前を見据えて、一目散にその場を立ち去る。
B) こんなに滑りやすいのに、サインを出して無いなんてあり得ない、訴えるぞ! と息巻く。
C) キャーと叫び助けを待つ。その後大袈裟に騒ぐ。

多分、日本人の殆どはA) だと思います。転けた事は己の不覚。人様には迷惑をかけますまい、と。

しかし、アメリカ人の場合、今までにB)とC) のパターンを見かけた事があります。流石訴訟大国! またはドラマクイーン大国!

まあ、C) は可愛いとも言えますけどね。ただB) は厄介なので、転ばぬ先の杖という事で、ちょっとでも路面が濡れていると、すぐ黄色のコーンの「slippery when wet (濡れると滑りやすい)」のサインが出されます。

これさえあれば、「ほら警告したじゃないか」という事で、訴えられずに済みますからね。やれやれ。

さて何事も無かったように素早く歩き出し恙無く仕事を始めた私。数時間後に見てみたら、膝には大きな青タンができていました。

そういえば、夫とサンフランシスコ旅行をした時も、盛大に転けたんだっけ。フィッシャーマンズワーフの近くでした。

トロリーの軌道が濡れていて… 以下同文。

ただしこの時は夫を含め周りに大量の人がおり、流石紳士の国ですね。ピョンと立ち上がるまもなく、ちびっ子からご年配の方まで7人ぐらいに助けられました。

もう罰が悪いったら。その時はひたすら「大丈夫です、大丈夫です、ちょっと足を滑らせまして。ハハハ、皆さんご親切にありがとうございます。いやいや全く申し訳ない! もう全然痛くないですよ、ほら(動かしながら)」とやたら爽やかにまくしたてたのですが、これは紛うことなきC) のパターン。

「照れ隠しも行き過ぎると、大騒ぎとなりみっともない」と言う悪循環でした。その時夫はと言うと、突然私が視界から消えたので呆然としていたところ、7人の紳士達に先を越され、輪の外からピョコピョコ首を伸ばしつつ様子を伺っていたようです。

その後、案の定両膝に酷い青タンができ、完全に消えるには数週間を要したのでした。

フランソワーズ・サガン著「心の青あざ」ならぬ、「膝の青タン」。今回はすぐ消えることを祈ってます。


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