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故:ろこさん

ろこさんはもう既に亡くなっているが、私の人生の荒波期を共にしてくれたかけがえのない相棒である。
最愛の愛猫である。
今一緒に暮らしている、5匹の仲間たち(猫)に失礼を承知で繰り返すが、唯一無二最愛の猫である。

ろこさんを引き取ったのは大阪府堺市の保護団体で、
当時は、今のように猫を引き取る際に、賃貸契約や家族構成、経済状況などを細かに審査されるようなことはなく(あのおばちゃんがそういうスタイルだけやったんかもしれん)
事前に連絡して日程を合わせて伺い、その日に連れて帰ってきた。

生後半年以上の猫を引き取る場合は去勢費用の2.5万円を支払う必要があると言われていたので、私は3万円を握りしめて行っており、そのお金を支払った際に、
「虐待目的とか、もらえるならもらってみよかみたいな、安易に考えてる人らは去勢費用ってゆうた時点で、えっほなちょっと…ってなるからね。そのふるいも兼ねてお金もろてんねん。ふるいとかかっこええことゆうたけど、実際お金もかかることやから、ふるってるゆうより実費だけでももらえたらほんま助かんねんなぁ〜。」
と言っていた。
そして、「この子2回戻ってきてる子やから、2週間様子見て、馴染まんで飼いにくいと思ったら返してくれていいから。」
とも言われた。

しかしろこさんは亡くなるまで私の家族として、
だんだんと増えていく若い猫たちの家族として、
温厚でありながらも、明確にヒエラルキーを確立し、愉快な仲間たちを統率してくれた。
さながら、スラムダンクの安西監督のようである。
体重は7kgあり、体格もよく風格のある猫である。

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