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私が看護師になったのは

Lo.Co.訪問看護の看護師、田中です。

私は高校を卒業してから、とある和菓子屋さんの販売員をしていました。

社会人3年目になった頃でしょうか。ショーケース越しにお客様と接していて、ふと思いました。
作った笑顔ときれいな言葉遣いで人と接する自分、人生このまま過ごしていくのだろうか。

ふとこの先の自分の生き方を考えるようになっていました。

もちろん、接客業も人を笑顔にする素晴らしい仕事で、その時勤めていた会社も大好きでした。しかし、もっと人と人との繋がりを感じられることをやりたいなと思ったのです。

そんな頃、糖尿病を患っている実家の祖父の容態が悪化し腎不全で入院をしました。
私は小さい頃からおじいちゃん子で、とても可愛がられていました。実家に帰るといつも「身体に気をつけて仕事頑張れ。」と励ましてくれました。
しかし、祖父が入院し寝たきりになり「生きてるのが苦しい、早く死にたい。」と小さくなりながら訴える祖父に、私は手を握ることも声をかけることもできませんでした。

そのまま祖父は亡くなり、私は可愛がってくれた祖父に恩返しをすることもできず、後悔が残りました。

その時、思ったのです。

「祖父のように苦しい思いをしている人の力になりたい」と。

"人の心に寄り添える看護師になりたい"

そう思いながら看護師を続け、5年目となりました。まだまだ道のりは長いです。

これまで出会った患者さんや仲間に支えられてきた道です。

これからも、誰かのために何かできる自分でありたい。

今日も明日も歩き続けます。

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