目的がなきゃ写真を続けるのは無理ゲー
およそ20~30%。
コレ、なんの数値かと言いますと、カメラを始めてみたけど続けられなかった方々の割合なんです。
正確な統計データがあるワケじゃなくて、カメラ業界の調査やユーザーへのアンケートで出された値みたいなんですけど、さもありなんって感じですね。
挫折しちゃう理由としては、”難しかった”とか”お金かかりすぎ”とかカメラ業界に詳しくなくても「まぁそうだろうな」って思う回答がほとんど。
でも、ちょっと本音言ってないですよね。
難しそうなんて始める前から想像つきますし、お金がかかるのは趣味だったらなんだってそう。別にカメラに限った話じゃない。
本当の脱落してしまった理由は「わざわざカメラで写真を撮る理由がない」からです。
日常の撮影ならスマホで十分。
もうこれ以上に撮影機材要りません、マジで。
それでもカメラを買うというからには、なにかしら日常使いではない目的があるはずなんです。
数年前であればInstagramを始めたいのでいいカメラ(一眼)を別途購入した、というのもありました。でも今じゃインスタだけのためにカメラ買いません。それだってスマホで十分。
さらに静止画需要より、今は動画需要のが上回っています。TikTokやYouTubeショートの流行りかたを見れば納得といったところですよね。
ほんのちょっと前までは一眼カメラの存在意義ってわかりやすかったんですが、もはや「あってどうするの問題」に直面してしまいました。
…
でも、思うんですよ。
「あってどうするの問題」自体が変だって。
一眼カメラはもともと特別なカメラです。
業務で使うカメラマンや写真家、またはカメラマニアやオタクが使う機材でした。
それがSNSの普及によって一般の人も一眼カメラを求めるようになり、なかばファッションアイテム化したと言えます。
ただ、そのSNSもかなり大衆化してしまい、写真を投稿するのも「飽き」の状態に突入してきたように感じられるんですよね。
こうなると一眼カメラは意味のない高額なだけの機材になってしまい、イケてるガジェットですらないお荷物と化してしまった。
コレってもうカメラじゃないです。
カメラは写真を撮ることしかできないアイテムなので、本来「写真を撮る目的がある人」しか使いません。プロでもオタクでも。
その「何かのために撮る」が形骸化したら、そりゃあ邪魔者扱いされちゃいますよ。
ある意味、一周まわってカメラはフォトグラファーの元に帰ってきた、とも言えます。
猫も杓子もスマホを持ってる時代、あえてカメラを選ぶからには「それで撮る目的」が無いと終わります。無理ゲーです。
スマホでは代用できないナニか。
それを明確にしないと、カメラという名の高額な一過性の清涼飲料水になるだけ。
冒頭の数値の反対側、7割方の人達は今でもカメラを続けています。
彼らが見つけた「ナニか」は、あなたの目にも映るものですか?
取材費になります!