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誰でもできる、ホラー写真のつくりかた。

蒸し暑くなってきたということで、夏を先取りしてホラー写真の作り方を教えちゃいます。

ちなみに誰でも出来ます。

心霊スポットに行く必要なし

ホラー写真はカンタンに作れます。肝試しやる場所とか行かなくても大丈夫。

ゾクっとする写真には「見てる人が見たくて見る」法則があります。オバケが見たいから、怖く見る、なんです。オバケをみたから、怖くなる、ではないんですね。

×「オバケ」を見る →「ひぃ!怖い」

○「ひぃ!怖い」が見たい →「オバケ」を見る

ここではオバケが実在するとかしないとかは、どうでもいいコトなんです。見てる側がオバケとして認識してくれればそれでOK。なので正味な話、オバケが映ってなくてもいいんです。むしろオバケは必要ありません。

幽霊は脳内につくる

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」って言葉がありまして、幽霊だと思ってビビってたら、よーく見ると枯れたススキの穂(枯れ尾花)だったという、実体をみれば大したことのない平凡なものだったんだなぁ〜とかそういう意味合いなんですね。

コレを逆手に取って使うんです。

淡い彩度の低い写真を撮って、まぁLightroomとかで編集してもいいですけど、あとはタイトルをそれっぽい怖くなりそうなものにしてあげれば出来上がり。
その写真を見た人がタイトルにつられて「あるはずのないオバケ」を勝手に見つけてくれます。

やってみよう

例えばなんですけど、小さいお子さんがいる人、自分の子でも家族親族でもいいので(2〜3歳くらいがいいかな)、自宅のリビングとかでおもちゃで遊ばせるんですね。もちろん一人遊びで。

その様子を写真に撮りまして、色を淡く彩度を低く編集します。もうこれで仕込みは完了。あとはその写真のタイトルやキャプションに、

「誰と遊んでいるの?」


どうですか、想像しちゃいません?
写真にはその子しかヒトは写ってないんです、でも…

「え、これひとりじゃないの…?」

「誰かが…いるの?」

と、見てる人が脳内でアレコレと幽霊を探すんです。そして、ほんとに見つけてしまうんです。もちろん、その見てる人の脳内だけに。

枯れ尾花を提供するということ

人間は思い込みでどんなものでも見ることが出来ます。見てる人をその気にさせる動線を張ってあげるのが、ホラー写真のつくりかたなんです。心霊スポットに行かなくても大丈夫だったでしょ?

お金をかけられる人は本格的なホラーコンテンツを作れるでしょうけど、僕みたいな一般人には難しいです。

だったら、自分で作るのが大変なら、見てる人の脳みそを借りちゃえばいい。他人の脳でVRをすればいいんです。

ちなみに、この方法の古典的なのが「本」です。文字しか書いてないのに、臨場感ありますよね。僕がこの記事に写真を載せてないのはそういうことです。

さ、理屈がワカッたところで、いざアウトプット。あなただけの「枯れ尾花」を咲かせてみてくださいね。


…ホントにホンモノ撮っちゃダメだよ。

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僕なりの枯れ尾花がこのマガジンにあります。カラクリがわかってもピンとこないなぁ〜というひとの参考になれば幸いです。

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