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「伝統は、伝承と革新の積み重ね」習志野市のお茶、海苔屋ー金子正さん

昭和20年に創業以来、船橋にある本社のほか、習志野市谷津に本店を構え、江戸前海苔・落花生・掛川の深蒸し茶の製造販売を行う「金庄・茶茶」専務取締役。会社のみならず、谷津バラ園を拠点に開催される「ローズフェスタ」など地域のお祭りをはじめとしたイベントの運営や谷津干潟の管理者等も務め、さまざまな方面から習志野市の町おこしに携わっている。


町おこし活動のきっかけ

今の活動のきっかけは、これまで多くのお祭りを生み出してきた谷津の美容院「ダンデイ」の佐々木さんという方の存在でした。34年間続く祭りである納涼風物祭りや、毎月第2土曜日に「フェスタバザール」というマルシェイベントを過去300回ほど開催してきました。他にも習志野市民祭り、花火大会、器具の貸し出しといったサポートを含め、さまざまなお祭りの運営に携わってきました。

「茶茶」前でのお囃子
谷津バラ園

ー佐々木さんとの出会いのきっかけは何だったんですか?

「茶茶」の谷津のお店を直営店舗にするタイミングで出会いました。それから30年以上活動を共にしています。お祭りでは人と人とのふれあいが生じますが、その「ふれあい」が街を動かしていると考えているので、お祭りは町おこしに欠かせない存在で、その企画活動に尽力してきました。

撮影の際は、いつも緑のはっぴでカメラの前に立つんだそう

地域おこしに必要なものとは

自分なりのビジョンを持つことが大切だと思っています。「自分ならでは」の理想を構築し、それに向かって動くことです。また、コミュニケーションは大切な要素です。今は若い人たちの考え方や感じ方が大切になる時代だと感じるので、歳を超えたコミュニティが必要になってくるのかもしれませんね。


学生時代からの「茶茶」の存在

「茶茶」は先代より続くお店なので、大学生の頃から「金庄・茶茶の経営戦略」という論文を書いたり、「コミュニティプラザ茶茶構想」というものをつくっていました。和の文化を中心とし、船橋の海を模った石庭、茶室、イベントホール、工場を開放して海苔の焼き方や食べ方を作ったりと、茶茶を人の集まる場所として機能させることを計画し、実現させたんです。2011年の震災でその施設は無くなってしまったのですが、石庭はとても見事なものだったんですよ。

石庭「船橋の海」


海苔作り体験の様子

「ニューヨーク茶茶」、輸出も行っていた

会社の事業がお茶、海苔ということもあり、若いなりに「茶茶の製品はグローバルな視点で見ても通用するのか」と考えていたことがありました。お茶も海苔も、日本が世界に誇れる要素であると感じてアメリカに「ニューヨーク茶茶」という会社を設立したりもしたんです。


これからの課題は「後継者づくり」

「これからの10年間は、若者がしようとしていることを経験させてあげることが使命」だと考えています。町づくりの後継者づくりがこれからの課題ですが、これから後継者となる若者には「過去に囚われることなく、失敗してもいいから今思っていることをやってみよう」と励ますことが大切。過去に言われた「伝統とは歴史を伝承することと革新の積み重ねを合わせたものである」という言葉が印象に残っていて、これは積み上げてきたものを大切にしながらも、代々の経営者が「革新」をしてきたんだ、ということです。過去に思いを馳せつつも、変化へ対応ができる体制で挑んでいきたいと思っています。


習志野のボードゲームを作りたい!

ーLocaMでは、習志野市のボードゲームをつくるために、皆さまから習志野のお気に入りの写真をいただいています!金子さんのお気に入りの写真はございますか?

茶茶谷津本店の目前にある、太陽の広場「サンプラザ」です。安心安全、楽しい、ふれあいの空間の基礎づくりを30年来の理想として掲げてきた象徴と言ってもいい場所です。

太陽の広場「サンプラザ」
季節などによって装飾も

習志野テレフォンショッキング!

ー金子さん、次のインタビュー先に推薦したい方はどなたですか?

ジリオーラの小林さんを推薦します。習志野市のまちづくりの後継者だと感じている方なので、ぜひインタビューしてほしいです!


金子さん、ありがとうございました!

取材の際にいただいた、バラのアイスとお茶
とってもおいしかったです😋🍵

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