見出し画像

LOCAL CAREER SHIFT-1stシーズン- 第1回「公務員×NPOでやりたいこと実現」を開催しました!


2021年5月9日(日)、LOCAL CAREER SHIFT-1stシーズン- 第1回「公務員×NPOでやりたいこと実現」がオンラインで開催されました。
トークセッションのゲストは、小学校教員であり、特定非営利活動法人みらいびらきLabo.を運営する佐藤裕基さん。現在の活動、活動のきっかけや大切にしている価値観、これから実現したいことなど、佐藤さんの経験と視点を伺いました。インタビュー後には対話の場を用意し、参加者同士で意見や感想を共有。各自のキャリア観を深めてもらいました。そのときの様子を、文章とグラフィックでお届けします!

<こんな方におすすめ>
・将来の進路選択に悩んでいる学生
・キャリアチェンジや将来のあり方を模索している社会人

スクリーンショット 2021-05-16 7.16.08

フリーランスのライター兼イラストレーターのヤマシタナツミです。LOCAL CAREER SHIFT(以下、LCS)のnoteライティングチームのメンバーとして、また一人の参加者としてイベントを体験してきました!ゲストの佐藤裕基さんのお話を伺い、参加者同士で対話をする中で、キャリア観がどんどんアップデートされていく…。その感覚をお伝えできるように、文章とグラフィックでイベントレポートをお届けしていきたいと思います!


イベント開催の背景とプログラム構成


新型コロナウイルスが出たことで、VUCAという時代をより実感するようになりました。状況は刻々と変化する不確実なものであり、複雑で曖昧。専門家が示す、ひとつのゴールをみんなで追うのではなく、ひとりひとりが実践を重ねて自らのゴールを求め、切り拓く時代になったと言えるのではないでしょうか?

これまでとこれから

そこで私たちは、地域で多様なキャリアを実践するゲストからお話を伺い、参加者同士の意見や感想をシェアする機会をつくり、キャリアモデルをシフトさせていくLCSという場を提供することにしました。

参加するとどうなる

LCSにご参加いただくことで「自分の価値観をアップデートし、自分軸を持って主体的に生きる。その人たちが面白い社会をつくる。」ということを目指すプログラムです。プログラム構成は次のようになっています。

スクリーンショット 2021-05-16 7.12.35


1.ゲストプレゼン:ゲスト本人より「現在」の活動をお聞きする。
2.ライフヒストリーインタビュー:ライフヒストリーチャートを活用した、ゲストの「過去」についてインタビューする。
3.トークセッション:ローカルキャリアのこれから、「未来」の可能性についてセッションする。
4.対話・質疑応答タイム:参加者同士で意見や感想などの思いを共有し、キャリアについて主体的に考える。参加者から、ゲストに聞いてみたいことを直接質問する。

1.ゲストプレゼンから今の活動を知る


あらためて1stシーズン- 第1回ゲストをご紹介します。

<佐藤裕基さん>
GUEST | 小学校教員 | 特定非営利活動法人みらいびらきLabo. | 新潟市

小学校教員で、みらいびらきLabo.の活動をされている佐藤さんですが、お話を伺い、さらに多くの顔があることがわかりました!

無題のプレゼンテーション (2)

冒頭でこれらが「均等」なのが、今のぼくです。とお話された佐藤さん。「1人の人間の中にこんなに多様な顔があるのか!」と、佐藤さんの世界観に一気に引き込まれていきました。

佐藤さんにとって、特定非営利活動法人みらいびらきLabo.は、これら10個の自分のプラットホームであり、コネクターであり、アダプター。また自分とつながる方にとってもプラットホーム、コネクター、アダプターになるものなのだそうです。

具体的には「学びのイノベーション」「こころのアップデート」の2つをスローガンに、未来Hacks!や、SNSカウンセリング、面談・オンラインカウンセリング遊びとアートでひらく未来(ブルース音楽セラピー)などに取り組まれています。こういった取り組みをする背景として「大人から求められる『未来のための今』から  『今、ここ』という考え方に変換するという哲学があります」と、佐藤さん。『今、ここ』に焦点を当てる理由を次のように教えていただきました。

大人たちから求められる「協働」「対話」「強み」「問う力」「クリエイティビティ」「アウトプット力」。これらに向かっていける若者はいいと思いますが、身につける素養の無い若者、努力しても身につけることのできない若者(学習性無力感を感じている若者)もいます。私の会に相談に来る人たちは、そういった若者が多いのかなと思います。私の会に来るこどもたち(若者)をDoing-mode(『未来のための今』何をさせるか)からBeing-mode(『今、ここ』でどういう風に存在させてあげるか)に戻してあげることを狙っています。(佐藤さん)

そういった理由・背景を含めた「差別化戦略(当会のニッチ)」と、「公務員の収益という問題??」というテーマについてもお聞きし、現在の佐藤さんの活動を深く知ることができました。


2.ライフヒストリーチャートから過去のキャリア観を学ぶ


少年時代を「夢想期」として自我に挑戦するような実験をしていたという佐藤さん。高校卒業後に「人生をリスタートした」と表現されていましたが、浪人時代に音楽で自己表現していく中で、勉強が面白くなり、寝る間も惜しんで勉強していた時もあったとか。その頃から今日まで、勉強が大好きなのだそうです。

無題のプレゼンテーション (4)

そんな佐藤さんのライフヒストリーチャートを見ながら、LCSモデレーターの山本がキャリアに関するインタビューを行いました。

Q.教員になることを決めたのはなぜですか?

毎週休みがあって休みの日にやりたいことをする時間がとれそうだし、こどもに関わることを面白そうだと思っていて、そういった自分の希望を叶える、条件を満たすのが教員でした。
Q.教員になったことを通じて、何か影響を受けたことはありましたか?

教員になったことで初めて経験した「リアルなこどもとの出会い」に自分は影響を受けてきたし、今も面白いです。
Q.教員の仕事は忙しいと聞きますが、どのような働き方をしてきましたか?

働き方に関しては、めっちゃ上手だと思います。仕事が発生した時に、まず仕事を時間で評価します。評価後は決めた時間内で必ず仕事を終わらせる、そうして時間を確保して、忙しく遊びます。
Q.教員をしながらのNPO法人設立について、反発はなかったのでしょうか?

当初は反対されると思っていたので権利を主張して戦う!と思っていたんです(笑)。でも実際には教員としての日頃の成果を評価してもらっており、職場の校長にも協力してもらって、案外さらっと進めることができました。その際の条件が3点、職務専念義務を果たすこと、信頼を失う行動をしないこと、関係業者との癒着をしないよう留意することでした。
Q.NPO法人を設立してまで「やりたい!」と思ったのはどんな思いからでしょうか?

キャリアは自分で作りたかったからです。自分が知らない人に選ばれて自分のキャリアが受動的に決まっていくということではなくて、主体的にキャリアを作りたいと思いました。

インタビューを通じて、佐藤さんがこれまでどのように考え、行動してきたかが明らかになっていきました。そして話題は未来へと移ります!


3.トークセッションから未来の可能性を学ぶ


コロナの影響もありニューノーマルと言われるようになった、ここ1年くらいの状況について以前と変化したかどうかをお聞きしたところ、次のような答えが返ってきました。

(佐藤さん)コロナ前、コロナ後で受けた影響は皆さんと同じだと思います。ただ自分のNPOの展開という意味では、一層やりがいが増してきています。私の活動のサポート対象となるような方が爆増している状況です。自分が準備してきたことが、役に立つ時が来たな、今頑張らなきゃなと感じています。

続けて、これから始まる未来について、佐藤さんの考えをお聞きしていきました!

無題のプレゼンテーション (5)

Q.これから求められるあり方Beingとはどんなものとお考えですか?

どんな職種になったとしても、自分の中にあるものを引き出していけるといいのかなと思います。自分の中にあるものが例え曖昧であったとしても、それを大切に思うということでいいと思っています。
Q.これからのローカル×キャリアで、可能性のある分野はどこだと思いますか?

それぞれの人が持つライフスタイルが商材になるんじゃないかなと思っています。まずは自分が住んでいる地域を「何にも無い場所」というメガネを外して「いいものを見つけよう」と思って見てもらえたらと思います。

「自分のライフスタイルの中にあるものを無理なく面白く、価値あるものを見つける」そこから開かれていく可能性について教えていただき、トークセッションが終了。参加者同士の対話の時間になりました!


4.対話を通じ、キャリアについて主体的に考える


ブレイクアウトルームを使用し、4,5人のグループに分かれて対話を行いました。簡単な自己紹介、ゲストの話の中で印象に残った言葉、自分が考えたことなどを自由にシェア。その一部をこちらでご紹介します。

<印象に残った言葉など>
・doing modeからbeing modeへ
・ライフスタイルを商材にする
・学校の外にキャリアをつくる
・時間の使い方、仕事の優先順位のつけ方がすごい
・自分で自分を発信できない人が評価される
(発信できる人と同じように評価されるようになる)

最後に、佐藤さんとつながりたい人に向けてメッセージをいただきました。「まずは1回、私と一緒に遊んでみてほしいです。オススメはブルースです。一緒に音楽で遊びましょう!」

佐藤さんの優しく包み込むような笑顔とともにメッセージをいただき、第1回のイベントが終了しました。終了時の集合写真がこちらです!

画像6

最後までお読みいただきありがとうございました!

イベント本編での出会いはもちろんのこと、プレイベントの運営メンバーの他にも全国で多様なキャリアを築いているメンバーが関わっているので、参加の際は是非私たちのと出会いも活用してください。

アグレッシブに働き方を考える皆様との出会いを、楽しみにしています!

▼興味を持たれた方は、ぜひイベントの趣旨や関係者のキャラなど、より深くチェックしてみてください。

<第2回お申し込みページはこちら!>

<最新情報はこちら!>
公式Facebookページ

公式Twitter


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?