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地域創生のカギはここにあり?ローカルベンチャーサミットに参加しました!

ローカルフラッグ、インターン生の山元です!
今回は11月8日に行われた年に1回の地域創生共有会、ローカルベンチャーサミットに参加させていただいたので、その報告をしたいと思います!!

そもそもローカルベンチャーサミットってなに?

ローカルベンチャーラボとは、地方発ベンチャーの輩出、育成を目指す「ローカルベンチャー協議会」の10自治体をはじめ、日本全国の先進的な自治体、大手企業や、地域おこし企業人の活用を進める民間企業、シェアリングエコノミーを促進するベンチャー企業など、多様なプレーヤーが集う場所で、地域の最新事例の共有や、分科会のピッチ&ブレスト会議などを通して作戦を立てたりします。

これから求められるのは〇〇な雇用!?

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第1部のオープニングトークが、西粟倉村役場の上山参事のお話から始まり、いま話題の(株)おてつたびの代表、永岡さんをはじめとした、地域のとプランナーである7名の方々が登壇し、それぞれの取り組みの説明や、今後の地域でどんなことが重要になってくるのかを40分間話しました。その中で、特に印象に残ったのは「常時雇用が必要なのではなくて、ハイブリットな雇用が必要になっている。」という、NPO法人ETIC.代表宮城さんの言葉です。地域の仕事や、第一次産業では繁忙期の時期には人手が足りなくなりますが、人員コストを一年単位でかける必要もないという事業者さんもいる中で、ある時期になったら兼業をするというようなハイブリットな働き方が確かに重要になってくるのではないかなと感じました。また「この話が異常ではなくて、いろんなところで当たり前にいなっている。」ともおっしゃっていて、確かに学生の間でも「地域」について話すこともありますし、地域のプレーヤーだけが考えるのではなく、これからの日本になっていくワカモノだからこそ、どんなことが地域に必要なのかということを考える必要があると思います。

豪華すぎる分科会!どこを聞くか迷っちゃう!!

第2部の分科会・ピッチ&ブレスト会議では、3タームあり、1タームにおよそ7つの部屋に分かれ、興味のあるテーマの話を聞くという流れです。
どの分科会も聞いたことのある企業や、自治体のお話だったので、どこもすごく興味があり、かなり迷ったのですが、
第1タームは「シェアリングエコノミー×関係人口」
第2タームは「後継者難の個人事業や零細企業の守り方」
第3タームは「地域の移動の問題を考える」
この3つのお話を聞きにいきました。

いま話題の「関係人口」の最先端に迫る!

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第1タームでは定額制で空き家や別荘が住み放題になる(株)アドレス、個人単位で旅行ツアーや体験ツアーを提供することができるサービス「TABICA」の運営をしている(株)ガイアックス、お寺に住むことができるサービス「お寺ステイ」の運営をしている(株)シェアウイングというとてもホットなサービスを運営されているお三方のお話が始まります。
まずは、それぞれの取り組みの説明と、気になった点の質問と、回答を答えるという、ディスカッション形式でした。
「観光から一時市民として地域に暮らす」生活や、「交流ができる少人数の観光は満足度が高い」など、これからの旅行のスタイルや、今の旅行者が求めていることを述べていました。その中で、TABICAの需要として、「観光の専門の人がいるけど、それとは違うからこそおもしろい。趣味だと思っていることや、楽しんでいることを通してコミュニケーションを取ることで街に魅力を感じてもらい、大きなまちでも、需要はある」とおっしゃっていました。
ローカルな地域や、都市部にかかわらず、日本全国どこでも関係人口が生まれるサービスの提供ができるのはとても素敵なことだと思います。
また、地方へのアクセスが良くなってきているからこそ、日帰りでの旅行にもなってしまい、地元の人との交流する時間が少なくなっているのもい笑えていたので、そういう時代だからこそ、各地の空き家やお寺を利用して、地元の人との交流をはかり、関係人口に繋げるのはいいことだと思いました。

七尾市のイチオシ!七尾事業承継オーケストラ!

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6年間で421の民営事務所がなくなり、2165の労働人口が減っている七尾市ではその廃業する3割の理由が「後継者がいない」からです。この課題を対策すべく、立てられたのが七尾事業承継オーケストラです。
これは、経済団体、金融機関、士業、行政などの公的機関の23機関が集まり、事業承継を支援する官民ネットワークで、全国から承継者を呼び込みサポートする仕組みです。
このように、七尾市で行われている承継者候補向けのイベントや、取り組みの説明があり、そのあとは宮崎県日南市の取り組みの紹介がありました。日南市では、岩手県に住んでいた大学生が卒業後、日南市の酒造会館の承継をした事例を取り上げていました。
また、双方のお話にもありました、承継問題のトップランナーである2市でも、まだ承継問題に困っている印象で、いまある形が完成形ではないという感じで、その部屋にいる参加者も一体になって、次なる一手を考えました。いかにワカモノと承継問題がマッチするかというのが1つの課題だと思います。黒字経営の事業を無くしてしまうのはまちとしても大きな損失ではないかなと思います。

次の時代はスローモビリティの時代!?

第3タームでは石巻のカーシェアリングの事例から始まります。
津波の被害を受けてしまった石巻市では、多くの車が使えなくなってしまい、全国の企業にお願いをして寄付をしてくれた一台の車を地域でシェアすることになり、そのカーシェアを通じて、高齢者の方が外に出るきっかけになったり、コミュニティができたという事例を紹介してくださりました。また、この取り組みは全国にも広がっており、自然被害で、車が使えなくなったしまった地域にカーシェアのノウハウを伝える活動もしています。
高齢者の方が、進んで利用をしている風潮を作ったのはどんな要因があったのかなと思います。
また、ヤマハ発動機の事例では、最高速度20キロのゴルフカートをベースに、ゴルフ場以外の用途を開拓しています。公道に巡回させたりしています。自治体でいうと、2019年11月現在広島県福山市や、石川県輪島市などで運行されているようです。
このように、速い車を求めるのではなく、ゆっくりだからこそ落ち着いて話ができる、スローモビリティの需要も出てきています。話の中にはシルバーベンチャーと言う言葉も出てきており、高齢者に役割を与えてあげることで、元気になってくださる高齢者も多いとのことです。
このようにモビリティの分野はまだこれからと言う部分が多く、これからの伸び代に期待したいしたいですね。

このような分科会の後は、交流会に入り、行政、民間、学生関係なく、名刺交換をしました!このような、地域のプレーヤーが一同に集まることはほとんどないと思うので、本当に、いろいろな事例を知れてよかったと思うと同時にこのような事例を与謝野町、京都府北部に還元していきたいと思います。
読んでいただき、ありがとうございました!



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