小説家、モラハラを受けてました。言われた内容と対処法、気づかなかった理由。

Ola, que tal? Loca Hermanaの書斎へようこそ👠

物騒なタイトルでご心配をおかけしたかもしれませんが、夫にモラハラされてる訳では無いです。
結婚直前で別れた十歳年上の元カレがいた事は以前別の記事に書きましたが、その人の事です。家族の大反対で別れ、結婚するなら絶縁すると言われ、じゃあ絶縁上等じゃと思って結婚するつもりでしたが、彼が私に冷めてしまい・・・・思い出すのもつらい思い出です。

実は交際当時から、「なんか嫌だな」「何でそんな風に言われなきゃならないんだろう」と、もやもやする発言をされる事がたびたびありました。でも、彼とは付き合う前に一年近く友人として交流があり、ずいぶん悩み相談にのってもらっていた恩があったので、拒絶するのが難しく、また彼の事をとても信頼していたので、疑う気持ちが一ミリもありませんでした。
両親や妹に「ロカは彼に洗脳されている」という事を言われても、
「彼はそんな事していないのに!どうしてそんなひどい事ばかり言うんだ。もう絶縁しよう」と激しい怒りとショックでいっぱいになり、家族の言う事を冷静に受け止める事は不可能でした。

その後なんやかやあり、夫と出会って結婚し、両親や妹も夫の事が大好きで、本当の息子や兄弟のように夫を大事にしてくれている姿を見て、「何で夫の事は可愛がってくれてるのに、元カレは駄目だったの?」「未だにどうしてあんなに反対されたのか納得できない」という思いでもやもやしていました。元カレは関東在住で、夫は同じ県内在住で、広島市の実家から嫁に出すのに、近い方が安心だからだろうと思っていましたが、

最近、ネットフリックスのドラマ「グラマラス」を見ていて、ようやく、自分は元カレにモラハラされていた事に気づいたのです!
何で気づいたか?というと、化粧品会社で働く主人公の男の子、マルコ(のちに性転換をしようとクリニックへ)はマッチョなイケメンと付き合い始めるのですが、この彼氏がひどいんです。

初め彼氏は、誰とも付き合う気が無いと言い、マルコは都合のいい男扱い。体の関係だけでデートはナシ。それにぶちぎれたマルコが別れようと言うと、慌ててちゃんと付き合おうと言うのだが、付き合い始めても家デートだけで外で会おうとしてくれない。メイクが大好きでかわいい服装をしているマルコの外見を恥ずかしいと言って、デートしてくれないのだ。この時点でだいぶクソだなと思った。だってマルコはコスメ業界で働く人だって最初っから判ってた筈なのに。その後も、友人にマルコを紹介するのに、マルコは大好きなメイクナシのすっぴんで会うはめになったり、パーティーに同伴して欲しいという時、「メイクはするな、スーツで来い」と命令。いや、命令っていうか、言い方は優しいんだけど。「一晩だけ(メイクナシで)なんだから、いいだろ?」みたいな感じで言いくるめる、丸め込もうとする。何それ、メイクを愛する恋人の気持ちガン無視じゃん!って事で怒りが頂点に達した時、それはモラハラだ!と思い、「あれ、もしかして、私ってモラハラ受けてた?」とようやく覚醒したのだ。別れてから二年経つのに今頃気づくなんて、アホや。マルコは無事クソ彼氏と別れて良かった☆

ごめん、前置きが長すぎた。では、ここから、私が元カレに言われた事やされた事を書いていきます。
①いきなりTwitterで絡んできて頼んでもいないアドバイスをしてきた
彼と知り合ったきっかけです。私が当時Twitterで付き合っていた男性について書いたところ、突然知り合いでも何でもないのに絡んできて恋愛アドバイスをしてきたのが出会いでした。後から知ったけど共通のフォロワーがいたらしい。この時点でだいぶうっとうしいですが、この時はうざい人だなーぐらいに思ってました。この時もっと警戒しておけば良かった・・・・。ここからどんどんいろんなアドバイスをされるようになっていきます。

➁付き合っている彼氏について批判し、別れさせる
私は付き合っている人がころころ変わる女でしたが、何人目かの人と交際していた時、友人だった元カレは、その人について「そいつはモラハラだから絶対に別れた方が良い」と強い口調でアドバイスしてきました。確かにそいつはモラハラだったかもしれませんが、(でも元カレもモラハラしてたくせに)、だとしても別れるか決めるのは自分自身です。もう少し様子を見たい私に対して、「そのまま付き合って不幸になっても遅い」みたいな言葉を強い言葉で言ってきて、言い返せませんでした。たまたま、私の妹も「別れた方が良い」と同意見だったので、彼の言う事が正しいと思い、別れました。別れた事を伝えると、とてもデリカシーの無い言葉をLINEで言ってきたので、最低だと批判すると、慌てて謝ってきましたが、これももやもやする出来事でした。

③基本的には親身になって相談にのってくれる(ふりだったかもしれない)
メンタルが弱く、仕事のストレスや恋愛の悩み、過保護で過干渉な家族との関係に悩む私にとって、彼の存在は助けてくれる人のようになり、彼の言う言葉はだんだん信頼の重みをもつようになりました。自分を理解してくれない家族よりも私の事を尊重(実際はされてないのに)してくれる彼の方が、信頼できる人になってしまいました。血を分けた家族や長年の親友よりも、彼の方が信用できる存在だったのです。今思えばちょっとえ?って感じですが、他人が理解してくれない事(小説を書いている事、小説や創作活動への情熱や、過去のトラウマ)を理解してくれた彼は、だんだん神みたいな存在になっていってしまいました。

④私の家族を否定する
普通の人であれば、恋人や友人の家族について相談された時、あるいは家族について話された時、そう簡単に相手の家族の事を悪く言う事は無いと思います(まあ関係性にもよるけど)。私の夫は、私の家族と対面した後も、私の家族について一度も「君の家族はおかしいよ」みたいに言う事は絶対にありませんでした。彼女を育ててくれた両親として丁重に扱ってくれて、うちの親がどんなに過保護で、彼に対してしつこくあれこれ質問しても、全部きちんと誠実に向き合ってくれました。「うちの可愛いロカちゃん」扱いしてくる両親の事をけして批判せず、「そこまで大切に育ててくれた素敵な親御さんだ」みたいに言ってくれました。この結果、私の両親は夫の事を、誠実で信頼できる人だと評価してくれています。
でも元カレは違いました。「うちの家族は過保護でほんとにしんどい」と言うと、「それは大変だったね」というよりは、「ロカの家族は異常だ。おかしい」みたいに、うちの家族が頭がおかしいみたいな言い方をしたんです。そりゃ家族との関係には悩んでいましたが、誰だって肉親の事を悪く言われるのは気分が悪いものです。私は「そうだよね、うちの家族って変だよね」と返しつつも、なーんかもやもやしていました。家族はきっと、「うちの可愛いロカちゃんを関東に連れて行くなんて」みたいな事を言うよとLINEで書くと、彼は「いいえ、俺のロカちゃんですって言う」と返信して来ました。娘を思う親の愛を全否定してきました。

⑤私の発言を否定する
YouTubeで、ジブリの解説動画を出している岡田斗司夫さんという面白いおじさんがいますが、その人の事を面白いと電話で言っただけなのに、「あの人は昔宮崎駿といろいろあってうんぬん」と、岡田さんや岡田さんを面白いと言った私を全面的に否定する発言をして、これには辟易した事がありました。また、ちょっと霊感があり、よく亡くなった祖父母が夢に出てきていた私は、亡くなった祖父母が見守ってくれているみたいで嬉しいんだよ、と言うと、これもまた全否定されました。しかも言い方が、「その発言は俺の母親の前ではしない方が良い。俺の母親はオカルトとか大嫌いだから」みたいなもので、この時結婚話が出ていましたが、私の微笑ましいエピソードを、突然、俺の母親云々で否定してきて、これには押し黙ってしまいました。そもそも、彼の親と会うような場があったとして、いきなり霊感の話をする人はいないですし、私もそんなつもりなかったのに。

⑥個人情報を教えない、自分の都合の悪い事には答えない
彼の仕事はコンサル系だとしか知らされていませんでした。友人関係だった頃、仕事の悩みを相談した時にふと彼の会社名を聞くと、「ロカの事を信用していない訳じゃないけど、今はまだ教えられない」と言われてしまいました。私の勤め先の事は話したのに。でも付き合ったら教えてくれると思って、交際し始めてからも聞くと、それでも駄目。「それはおいおいな」と誤魔化されて教えてもらえない。結婚前提での交際なのに?非常にもやもやしましたが、年上で口の上手い彼になんのかんの丸め込まれて、上手く言い返せず。当然住所もシークレット。今思うと名前も本名だったのか?
また顔写真も、友人だった一年間近く、一切素顔の写真を送ってくれず、どんな顔の人かわからないまま交際する事に。そこでやっと見せてくれましたが、自分の顔面を普通と言い張る割には年相応に老けたアラフォーおじさん。そこまでして隠すほどの美貌じゃないじゃん、とがっかりしました。
私の父に詳しい職業や身元を聞かれた時も、彼女の父親が怒り狂ってるのに「それはプライバシーなので答えられません」と一切父の質問に答えず、余計に父を怒らせていました。

⑦さらっと言ってるけど実家がやばそう
不安を抱いたのは彼の実家に対してもそう。私を紹介しても「絶対に歓迎してくれると思うよ」と言う割には、元カレ姉は両親と絶縁して国際結婚してるし、元カレ兄嫁は母から嫁いびり受けてうつになってるらしいし・・・。でもそれに対しても、「母は嫁いびりをしていたつもりは無かった。俺は母と兄嫁どちらにも擁護するつもりはない」というとんでも発言で、これじゃ嫁いびりされても守ってくれないのでは?という不安がありました。
また、正月は嫁は夫の実家に帰省して泊まるもの、名字は当然の如く私が変えるもの、と思っていたのも今思うとやべえやつ。

⑧よくわからんこだわりや自分の意見を押し付けてくる
意見否定もあれば逆もあった。女子校育ちでソフトボール部すら母校に無く甲子園にも一ミリも興味無い私に、野球観戦に行こうとしつこく誘ってきて、断ると「でも好きな人の好きな物を一緒に共有しようって思わない?」って強要してきたし(行く前に別れたけど)、口での性行為を絶対にやりたくないし、されるのも絶対に嫌だと言う私に対し、「カップルならそれをするのは普通だ」「彼氏のために奉仕したいって思わない?」「それらを嫌がるロカの価値観はおかしい」みたいな事をいっぱい言ってくるので、「私がおかしいの?」と思ってしまう程だった。私の嫌がる気持ちとか、全然理解してくれなかった。遠距離恋愛でしょっちゅう電話していたのに、何故か「今日はあえて電話しない日にしよう」とか、よくわからないこだわりを押し付けてきて、それに嫌だと言っても全く聞き入れてくれない事もありました。

では、ここまで不自然でもやもやしていたのに、モラハラだと見抜けなかった理由は?
一年近く仕事やプライベートの相談をしていて、完全に彼を信用していて、相談にのってくれる彼に恩があったから。たまたま彼のアドバイスが正しかった事から、彼の意見に正当性を感じてしまったから。十歳年上で人生経験豊富で、信用できると思ってしまったから。他人が理解してくれない悩みを理解してくれて、この人しかいないと思って、彼を好きになってしまったから。口が上手い彼に反論しても、まるで私が感情的で私の方が悪いみたいに言い返されてしまったから。殴ったり暴言吐いたりなどの典型的なモラハラではなく、言い方も優しい口調だったので、モラハラだとは思わなかったし、自分が洗脳されているとは全く思っていなかったから。家族とももめていたので、家族より彼の方がまともで信用できると思ってしまったから。

元カレとの関係はいろいろ問題があるものでした。
じゃあ、同じような立場にある女性や、過去の私が、どのようにすれば元カレにこんな事をされずに済んだのか?
対処法・解決策を考えてみます。
①アドバイスをされても、本当に信頼できる人なのかいったん落ち着いて考えてみる。

➁身元を明かさない、職業や住所を教えてくれない人とは交際しない。

③自分の家族の事を悪く言う人とは付き合わない。

④嫌な事を嫌だと言っても聞き入れてくれなかったら、それはモラハラ。

⑤怒鳴ったり殴ったりしない、言い方が優しい人でもモラハラ野郎はいる。

⑥自分の意見を否定してくる人からは離れる。

⑦彼氏ができたら、信頼できる友達や家族に紹介して反応を見る。

⑧もし家族や友人が理解してくれない深い悩みがあったら、カウンセラーなど信頼できる人に相談する。もし自分の深い悩みを理解してくれても、よく知らない人を信用してはいけない。

私はモラハラをされている事に全く気付けませんでした。
怒鳴ったりなどのわかりやすいモラハラだけじゃなく、隠れモラハラもいるんだなあと思いました。
だいたい、恋人と付き合うっていうのは、恋人の短所や趣味もまるごと受け入れてこそです。完璧な人間なんていないんですから。あなたの短所や趣味を受け入れてくれないなんて、恋人ではありません。

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