見出し画像

宝物を集めに、いざ冒険へ!

みなさん、どうもこんにちは。
イラストレーター兼グラフィックデザイナーのイワモトミサキです。

本日は、とある兄弟の大冒険のお話し。

-----

「おい、弟!宝物探しに行こう!」

それは肌にぴたっと風を感じる初夏のこと。

兄は弟にそう言った。
弟は目を輝かせてうなづいた。

「宝物ってさ、大切なんだって!キラキラしてるんだって!」
弟は目を大きく開けて深くうなづいた。

それから二人の夏の大冒険が始まった。

木々はこれからの季節に備え、青々と笑い、
空に浮かぶ雲は一寸のくすみない白。

「今日はさぁ、この服、一人で着たんだぜ!」
「僕も!」

用意してくれたのはお母さんだけど。

お揃いのボーダー。
お揃いの靴。

手には色違いの虫あみを持って、まずは近くの水場へ。

その水の流れは穏やかでキラキラと光っていた。

弟は思い出した。
たしか、宝物はキラキラしているって言ってた。

その細かなキラキラを捕まえたくて、一生懸命すくった。
ひたすらにすくって、すくって、すくった。

あみの中を覗き込んで驚いた。
あんなにバシャバシャとすくったのに何も入っていない。

しょぼくれる弟に兄はこう言った。
「こんなところでヘコんでいる暇はない!」
「次はもっと遠く、大きなキラキラを探しに行こう!」

たくさん歩いてたくさん歩いて、たくさん歩いたけど、
兄の知っている大きなキラキラにはたどり着かなかった。

「なんのキラキラを探しているの?」と弟は兄の顔を覗き込んだ。

兄は空を指さして言った。

「…お星さま」

そんな二人の後ろから
「もう帰っておいでー、夕ご飯できるよーー」
と、お母さんの声が聞こえた。

兄と弟は顔を見合わせて、バタバタと家に戻った。

その夜、お母さんは布団の中で二人の冒険の話を聞いた。

まず、細かなキラキラはあみではすくえないこと。
お星さまはなかなか落ちていないということ。
二人の探す宝物は家の庭にはなかったらしいこと。

「つぎはもっともっと遠くだよね!」

二人の大冒険はまだまだ始まったばかり。


・・・という想像のお話しです。
これは、友達の出産祝いと引っ越し祝いを思って描いた「お名前アート」の裏話というか、こんな仲の良い兄弟になってほしいなあと、、

こんな風に「お名前アート」は名前の由来や、漢字の意味からインスピレーションを受けて見える化していきます。

お名前アートをご依頼の際は、由来以外にも印象的なエピソードなど何でもお話しください。

お気に入りの服や帽子、靴など参考になるお写真や画像も送っていただけると、よりオリジナリティ溢れる作品に仕上がります◎
(そのモチーフを描くかどうかは保証致しかねますが・・・・)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?