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【私が考えるSDGs~これからの未来】

株式会社コムニコの髙橋です!

私は、現在パラアルペンスキー競技に取り組んでおり、2026年に開催されます、ミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピックの出場を目指し、日々トレーニングに励んでおります。

過去の記事はこちらから

6本目となる今回は、私がスキーを通して、日々感じている事を話そうと思います。

私が行っているスキーは自然と共存しながら行われるスポーツです。
自然には常に感謝の気持ちをもって続けてきましたが、数年前から、スキー場の雪の量に異変を感じるようになりました。

コースには雪が積もっているものの、コースの脇には雪が残っておらず、草や、土が顔を出しています。

雪が足りず、スキー場閉鎖を余儀なくされるスキー場も多いと聞きます。

スイスの氷河スキー場では急に雪の減少が進み十数年前は、岩が見えることはなかったと現地の人から聞きました。

10年前はありえなかった状況が、目の前に立ちはだかっているのだと感じます。

スイスにて2021年9月に撮影



時事通信社の記事では「世界のスキー場の13%で今世紀後半に全く雪が積もらなくなる可能性がある」とドイツ・バイロイト大学が研究結果を発表し、「スキーの経済的価値や高山の生態系にマイナスの影響が出る」と警告しているとあります。

また、ウェザーニュースの記事でも
冬の平均気温の上昇は日本だけにとどまらず、ヨーロッパなどでも暖冬が続き、フランス・スイス・イタリアなど多くの国々で雪不足に悩んでおり、なかには廃業を余儀なくされたスキー場も出ているほどだと記載されています。

気象庁発表のデータによると、1890(明治23)年からの100年間で冬の平均気温は1.19℃上昇していて、冬日(1日の最低気温が0℃未満になった日)も100年間で18日も減少しているそうです。

この記事を書いている今も暑いですが、夏だけでなく冬の平均気温も徐々に上昇しているのですね。“暖冬”という言葉もよく聞かれるようになりました。

地球温暖化は、一人一人の心がけで少しづつ食い止めることが可能ではないかと思い、私たちの身の回りでできることはないか考えてみたのでご紹介します。


ごみを道端に捨てない

道端にごみを捨てない。こんな当たり前のこと!?と思うかもしれませんが、完璧にごみを捨てていないと言い切れる人はどれくらいいるでしょうか。

悪意をもって捨てていなくてもポケットから落ちてしまうなど様々なことが考えられますが、関東近辺を見てみるとそこら中に散乱している現状があります。

タバコの吸い殻

ペットボトル、ビニール傘、ティッシュ、タバコの吸い殻。多くのごみが捨てられているのを見ると非常に悲しい気持ちになります。

ごみを捨ててはいけない理由の一つに、美観の保護があげられます。きれいな環境は住民や観光客にとって心地よいものであり、ごみがないことは地域の魅力を高めます。

さらに、本質的な理由としては、生態系の保護が重要です。ポイ捨てされたごみは、雨や風で海に流されます。流されたごみを食べた海洋動物は、そのごみを消化できずに死亡することが多々ありますし、牧場で暮らしている畜産動物も同じです。

特に海に流れたプラスチックごみは、温室効果ガスのメタンとエチレンを発生するため、気候変動を招く要因にもなっていることがハワイ大学の研究で報告されているそうです。

私たちは動植物の力を借りて生きているため、ごみを捨てることはやってはいけない行為だと思いますし、動植物に対して敬意を払うことが必要だと私は思います。

この現状を変えるべく私は、年に数回渋谷のごみ拾いイベントSDGsキッズムーブメントに参加しています。

SDGsキッズムーブメントとは、星更紗さんが毎年開催している、SDGsとは何かを考えるイベントで、渋谷を歩き回り、ごみを回収するという活動をしています。

活動を始めるようになってから、今まで見てこようとしなかった部分が見えてくるので、私自身、ごみを見たら拾うなど意識が変わった部分です。

SDGsキッズムーブメント

ごみを拾わなくても、一人ひとりにできることは、たくさんあります。

・スーパーではマイバックを使う。
・ペットボトルの代わりにマイボトルを使う
・ごみは、分別する・電気のつけっぱなしをしない。昼間は日光の光で。

木を植える・伐採・その循環の重要性

地方に出向くと至る所に木々が点在しています。立派な森林だと思って目をやると、一区画だけ木々が消滅しているところがあるのです。

そもそも、木はある程度成長すると、二酸化炭素を吸収する量が減り、木自体が吐き出す二酸化炭素の量を下回ります。

そのため、成熟した樹木はほうっておかず、資源として役立たせるために伐採をするのが鉄則だそうです

ここで私が、いつも疑問に思っていたことがあります。

「伐採して、長いことたつのに、どうして新しい木を植えないのか?」

伐採後

木の研究をしている父に聞くと、「植樹には莫大なコストがかかるので、植えられなくなる。」と教えてもらいました。

他にも様々な理由がありますが、大きな要因としては、これにつきるそうです。

それでは、木が植えられなくなると、どのような害が出てきてしまうのでしょうか。

1、水害にさらされた時に、土砂崩れが起こりやすくなってしまう。
2、二酸化炭素を木で固定できなくなる
3、生物が減少・絶滅する
4、紛争の拡大(資源を争奪するための争い)

大げさかもしれませんが、私が使っているスキーの素材も木です。そのため、スキーが盛んな国では、良い木を確保するための争いが起こるかもしれません。

このようなことが、考えられます。

植樹の重要性をお分かりいただけたかと思います。

新しい木を植えた場所

林業従事者ではない私たちでもできることを考えてみました。

・木を植えるイベントに参加する
・木を家庭で育て成長したところで森へ返す(戻り苗)

木を大切に。

木は何十年~数百年かけて大きくなります。

その生命の始まりを手伝えるということで有名なのが、植樹イベントに参加する方法と、木を家庭で育て森へ返す(戻り苗)という商品を使った方法です。

植樹イベントは、全国各地で行われているようです。私の生まれ故郷である岩手でも行われています。

震災で、流されてしまった木々を取り戻そうと陸前高田市で行われています。

次に、数年前ウッドデザイン賞に輝いた、戻り苗という商品があります。どんぐり木を2年間かけて育て上げ、ある程度大きくなったら、森に返すというプロジェクトで、観賞用にもなり、愛情をこめて成長を見届けられる事から絶大な人気があるそうです。

私もこれらに徐々に挑戦し、環境問題に積極的に関わっていきたいと思います!!

これらを実現させ、気温上昇を食い止めよう!

夏は、40度を優に超える地点も多くあり、異常なほどの暑さに悩まされています。

夜も寝るのが一苦労なほどですね。この苦痛を解決し、快適に暮らせる世界へ。

皆さんも一緒に、できることから始めて地球温暖化を止めましょう!!

そして、私が大好きなアルペンスキーも、最近の地球温暖化の影響で雪が少なくなってきているのが本当に悲しいです。

2026年のミラノコルティナパラリンピックで金メダルを取って、スキー界を盛り上げ、多くの方々にスキーを続けていただきたいと思っているんですが、雪がなくなることでその夢が叶わなくなるかもしれません。

このnote記事を読んでくれた皆さんには、私のこの思いに共感してもらえると嬉しいです。

スキーの存続を目指して!!






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