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(見た記録)でっけぇ風呂場で待ってます感想[第9話]

第9話『松見の母ちゃんと光石研』脚本担当はかが屋の賀屋さん。(3回目)

いつもドラマを見終わって公式HPでタイトルを確認するのが一つの楽しみですが、今回はかなりストレートなタイトル。「母ちゃん」使いの(松見)芯さんっぽさと、もはやタイトルに入っていた光石研さん。「松見の」と入れているところが面白い。「母ちゃんと光石研」であれば、芯さん目線になるところで、松見の、と入れることでそれを見ている人目線になるというか。
今回もやはり思ったのは、端本夫婦の描き方に個性が出ていること。賀屋さんの書く夫婦はいつも全力でぶつかり合うことが愛情の表現。じろうさんが書いた回は、喧嘩少なめでしっとりした愛情。毎回言いますが、この描写の差が今回のドラマの醍醐味だと思います。ふとした描写に強い作家性が覗く。
賀屋さんの役は、たまに登場する友達といったところで、その馴染ませ方が上手いなと。毎回ゲスト的な登場ではなく、よく会っているのだろうなと思わせる描写が良い。今回でいうと、誕生日サプライズの練習を何度かしたのだろうな、そして誕生日を一緒に祝う間柄なんだな、という背景を自然に示しているところなど。
そして特に終盤の手紙のシーンでの賀屋さん、すごく良かった。「見守り顔」が素敵だった。あ、途中でストラスバーグの演技法という単語がさらっと出てきたのは驚き。賀屋さんの経歴は詳しく存じ上げていないのですが、演技論とかにも精通しているのかもしれません。(ただ単語を持ってきただけの可能性もある。)また野間口さんの再登場嬉しい。今回も器用さを物凄く感じました。

今回の長谷川さん。役どころとしては、全体のサポートというか、細かくツッコんだり、話を進めるためのきっかけの疑問投げかけなど。「え」という表情をする時の口の開け具合とかすごく好きです。表情をぱっと変えるところが良かった。何となく今回のドラマでは、(ツッコミではない)セリフは比較的淡々と、表情は大きく、という特徴がありそうな気がしています。毎週こんなにじっくり演技を見ることができるなんて本当に恵まれていたなと、来週の最終回を前に既に寂しさがあります。
今回のバンダナ。少しだけ右(視聴者から見て左)寄り。今回はアップが多かったので、バンダナも結構しっかり見えました。あまりきつくなさそうでした。

そういえば、今回あまりお風呂側に行きませんでした。この、お風呂使うか、脱衣所使うか、の選び方とかに個性出るなと思って楽しく見ています。賀屋さんの1回目は結構お風呂多めだったので、比較としても面白いです。
そして来週は最終話(悲しい)。じろうさん脚本はただただ楽しみ。前話が本当に好きだったので。
個人的には仲が悪いというまいど兄弟の共演を待っています。予告には無かったですが。

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