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(見た記録)でっけぇ風呂場で待ってます感想[第5話]

先週で4人の脚本家陣が一周し、今週から2週目。
『バレンタインの妖怪』シソンヌじろうさん担当回。

じろうさんの脚本が好きだからということも大いにあると思いますが、かなり好き好き回。個人的な長谷川さんのサービスショットもあり。(後述)
好きな箇所。オープニングに行くまで。セリフなし、若干ホラー演出。2週目だからできることだと思いますが、だからこそ2週目に持ってくる気概が素晴らしい。脚本を複数で書いていることを生かして、こんな差別化の仕方もあるのだと感心。短いですが、今までのオープニングシーンで一番気に入っているかもしれません。そして、キャラクターのボケ・ツッコミの役割がコロコロと変わっていくところ。キャラクターがとても生き生きしている様に見えます。久しぶりの毎度様は、相槌とか同意の言葉として「毎度様です」を使っていて、意味はよく分からないのですが、好き。短い時間ながらインパクト大。毎度様、言っていることはよく分からないものの、仕事自体はちゃんとしてそうなところとか、意外にも奥深キャラクター。先週兄弟設定が匂わされたので、今後共演があるのでしょうか。あって欲しいです。
あとは、初登場のケンイチ(野間口さん)。野間口さん、どちらかと言えば堅い役柄でお見かけすることが多いのですが、全シーン上手すぎる。職人技を見せつけられた様な気がしてカッコ良い。端本夫婦、スピンオフが欲しいです。
そういえば、気づけば今回誰もお風呂入っていませんでした。

あと面白かったのは、暗闇でお化けを待つところ。瀧さんからは見えていなくて、他の人は分かっているという構造が良いな、と思いました。照明の使い方とか、見せ方が今までにはないやり方で、色んな撮り方を工夫されているんだろうなと思います。CMを挟んで、少し前から見せるのはかなりバラエティ的な演出だなと思いますが。

そして今週の長谷川さん。個人的サービスショットの土下座。土下座が好きという訳ではないのですが、長谷川さんの謝る演技にハッとさせられた衝撃が忘れられず(シソンヌライブにて)、謝る時の言い方が本当に好きです。ただ悪いから謝るということではなく、大抵なんらかの事情を抱えて謝っているキャラクター、長谷川さんが演じることによって愛すべき人物になっていると思います。そしてやはりじろうさんとの掛け合いの間が良すぎる。その後の哀愁の背中の演技も良かったですね。全体的に、ツッコミ以外の役割があるのが、じろうさんの信頼の形だなと思います。また、色々とごまかしたい演技の部分とか、言い方が好み。

そして今回のバンダナは真ん中。一時右(視聴者から見て左)のことが多かったため、そちらが正しい位置かと思っていたら、今回しっかりと真ん中。また、衣装の肩紐部分がここ数話特に落ちやすくなっているのですが、何か事情があるのでしょうか。長谷川さんがセリフ中に直していることもあれば、カットが変わると戻っていることもあり、不思議です。

一周回って見て、自分の思う、自分が好きな、シソンヌ成分(らしさ)がこういうものなんだな、と気づくことができるのも見続ける面白さだと思ってきています。今回で言うと、ケンイチ(野間口さん)の「愛してるんだ」のセリフで端本夫婦の歴史をさらっと示すとか。キャラクターの動かし方に愛があるのを感じると同時に、その場でウケれば良いとか、設定としての面白さだけではなく、全体を見たバランスの取り方が上手い。瀧さん(長谷川さん)の立ち位置で言えば、一見可哀想な立場に置いておいて、でも別のキャラクターの言葉で包んであげる優しさとか。瀧さんがチョコを溶かした理由にも優しさがある。
じろうさんはインタビュー等で、「書くのは向いていない」とよく自身で仰りますが、見ている側からするとそんなことはない訳で(書く仕事が続くということも何よりの証拠でしょう)、そんな部分も含めて才能なんだろうと。個人的にはずっと書き続けていただきたいのですが。

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