クレショフ効果
雑学に近いです。
知って損は無いが、得も無い話。
「クレショフ効果」
映像の前後が変化することによって生じる意味や解釈が変化するよ、という心理効果。
映像関係の仕事をしている人には有名な話で、役者になろうと勉強して来た人なんかは聞いた事があるかも。
「クレショフ」というのロシア(ソビエト連邦)の映画作家であり、映画理論家の名前です。
クレショフはロシアの俳優である「イワン・モジューヒン」の無表情な顔面アップ映像を使い、その映像の前後に3つの異なる映像を挿入しました。
1つ目は「スープが入ったお皿」、2つ目は「子どもが入った棺」、3つ目は「笑顔の女性」。
すると、その映像を見た観客は無表情だったモジューヒンに「空腹」、「悲しみ」、「性欲」を感じ取ったそうです。
この実験から、映像というのは「繋がり」で形成されており、相対的な情報から人々は「こういう事なのでは?」と自己解釈をする。
という事が分かった。
これを「クレショフ効果」と呼ぶ。
つまり、映像の上では「簡単に勘違いさせられる」という事なのだ。
正直知らない情報だけで作られた映像なんかはどんなに気を付けてようが騙されてしまう訳で、この認知バイアスから逃れる方法は「映像を見ない」他ない。
昨今では「フェイクニュース」に気を付けようなんて言われるが、正直目に飛び込んだ瞬間はどうしようもないよ。
偉い人が一つ一つ事実を確認しろと言っていたが...無理だろ。
だってその情報のソースがそれなんだから。
という話。
サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。