大麻が最初に栽培されたのは東アジアの新石器時代初期であり、現在の繊維用と嗜好用の栽培品種はすべて、中国の野生植物と在来種から分岐した可能性がある。その根拠を示すため、以下の論文を紹介する。
①大麻は4つの群に分けられる
②大麻の年表
③感想
中国人が大麻の起源は中国西部であると主張する論文。直感的に、結論ありきでデータを選んでいるのかと思った。怪しさは感じるものの、大麻の塩基配列の類似性からこの結論が導かれているので、なかなか反論も難しい。
考えられる可能性として、中央アジアなどの別地域の大麻品種で、本論文では解析されていない品種が繊維用、嗜好用の先祖に最も近い可能性がある。その他、繊維用、嗜好用の先祖が既に絶滅していて、それに最も近い品種が中国の野生の大麻である可能性なども考えられる。
大麻の起源が中国説は1つの説にすぎない事に留意したい。