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趣味の部屋?そのまま?夫婦それぞれの部屋?「子どもが独立した後の子ども部屋の活用」調査

子どもが独立した後に子ども部屋は何に使う!=有効活用するには!

みなさん、こんにちは。LIXIL住宅研究所note編集部です。
今回は、私たちが住まい研究の一環で実施している住まいに関する各種調査から「子どもが独立した後の子ども部屋の活用に関する調査」結果ついてご紹介します!

子どもの独立は親にとってうれしさ半分、さびしさ半分の心境かと思います。子どもが独立した後に子ども部屋をのぞいてみると、持っていかなかった子どもの荷物がそのままになっていたり、ここで大きくなったんだなぁ!などと感傷にひたることも!そして里帰りの時のために子ども部屋はそのままとの方も多いと思います。
しかし、子ども部屋は貴重な空間!普段使わないのはもったいない!

LIXIL住宅研究所では、2021年の7月に子どものいる20代から40代の男女(回答: 966人の子ども部屋のある方)に「将来子どもが独立した時後の子ども部屋の活用」を調査しましたのでご紹介します。ご参考にしていただければ幸いです。

将来子どもが独立した時後の子ども部屋の活用ベスト5

ベスト5をご紹介する前に、この調査でもっとも多かった回答が「今は考えられない=38.2%」となりました。子育て真っ盛り中に将来のことを考える余裕が無いのも確かです。子どもが独立した後でゆっくり検討しても良いと思いますが、情報は早めに集めておいたほうがスムースに進むと思います。

第5位 祖父母と同居するときの部屋 = 2.1%
子育てが一段落して子どもが独立した後は、親の介護の時を迎える方も多いと思います。高齢の親と一緒に生活する時でも、それぞれの独立したプライベート空間は確保したいもの。さらに同居の際は、住まいのバリアフリーなどのリフォームも考えてみる必要がありますね。これは自分たちにも将来必要となりますので!

第4位 客間として使用する = 4.3%
独立した子どもたちが帰省した際や親類などが宿泊するとき用として、客間として活用するのも良いと思います。さらに、子どもたちが孫を連れて帰ってきた時などに家族一緒に寝られるように、例えば子どもが使っていたベッドを無くし、畳の和室にリフォームしておくと使い勝手が良くなると思います。

第3位 思い出の部屋としてそのままにする = 6.8%
子ども部屋は、子どもが大きくなって独立するまでの大切な思い出がたくさんあります。なんでも無い物こそが子どもと貴重な時間を過ごした証ともいえます。大切な思い出を残しつつ、新たな活用法を考えてみることも重要だと思います。

第2位 収納部屋 = 18.9%
家の収納場所は多くの家庭において課題の一つです。収納部屋としての活用はその解決策の一つです。しかし、子ども部屋が家の中でも日当たりが良かったり、使い勝手が良かったりしたら収納部屋としてはもったいないかもしれませんね。

第1位 趣味の部屋 = 28.5%
今回の調査で第一位になったのが趣味の部屋です。子育てから解放されて次は自分時間を楽しむために必要な空間として子ども部屋を有効活用したいと考えている方が多いようです。

趣味の部屋といっても、楽器を思いっきり演奏できる部屋、音楽を高音質のスピーカーで聴ける部屋、好きな映画を臨場感いっぱいで楽しめるホームシアターの部屋、壁いっぱいの本に包まれ読書できる部屋、絵画・手芸・工芸などに没頭できる部屋など様々あります。また最近需要が高まっているリモートワークの部屋(=定年延長などに備えても)もありだと思います。

趣味の部屋としての活用事例

自分時間を楽しむための部屋として活用している事例を紹介します。
これらは子ども部屋をリフォームした事例だけではありませんが、こんなイメージの部屋が欲しかったなどの参考にしていただけたらと思います。

実例1)楽器を思いっきり演奏できる部屋
若い頃はギターなどの楽器演奏が趣味だった方も多いと思います。子育てが終わり、子どもが独立したことを機に、また定年を機にあらためて楽器を手にしてみませんか!
写真は、鏡がいっぱいの演奏ルーム。鏡に向かってシャウトする姿が見えるようです。鏡の裏は収納スペースでコレクションの本などが入れられ、もちろん防音対策をバッチリです。

実例2)好きな映画を臨場感いっぱいで楽しめるホームシアターの部屋
家族揃ってのリビングでの映画やテレビ鑑賞が当たり前でしたが、子どもの独立で空いた部屋をホームシアタールームに!
リクライニングチェアでゆっくりと好きな映画やLIVE、スポーツ番組などを大画面・高音質で観ることができます。一人でも、夫婦一緒でも、今までになかった時間を楽しめます。こちらも防音対策が必要ですね!

実例3)絵画・手芸・工芸などに没頭できる部屋
絵画や手芸、工芸などに集中している時こそが至福の時間です。その没頭できる空間を子どもが独立した際に作るのはいかがでしょうか!
また、これらの趣味は道具が多く、散らかったり、汚れやすいものです。独立した空間ならあまり気にせずに楽しむことができます。この空間から生み出したもので、あなたの新たな世界が始まるような気がします。

実例4)ヨガや軽い運動などでリフレッシュできる部屋
家の中にヨガやストレッチなどでリフレッシュできる専用の空間があるなんてとても素敵だと思います。さらに好きなアロマを使用したり、照明に変化を持たせると、よりリラックスできる部屋となります。
独立した子どもも、ママ・パパがいくつになっても心身ともに健康であることを願っており、自分の部屋をこのように活用することには大賛成だと思います。

実例5)仕事に集中できる独立したワークスペース
Withコロナ時代に新しい働き方として、在宅勤務が定着しています。しかし、在宅勤務では集中して仕事ができるスペースが自宅に無いと困っている方も多いと思います。
子ども部屋は、家の中でも静かで日当たりの良い場所が多く、その空間こそワークスペースとしては最適です。仕事だけでなく、パソコンを使った新たな趣味や読書なども楽しめますね。

子ども部屋の活用事例はいかがでしたか?子ども部屋の新たな活用法に加えて、将来の生活を考えて間取りや家全体をリフォームすることも一つの方法とも思います。

家事動線がいまいちだった点の改善や将来を考えたバリアフリー、そして今まで忙しくてできなかったことを思いっきり楽しむ空間などにリフォームをする機会かもしれません。

LIXIL住宅研究所では、定期的に住まいに関するいろいろな調査を実施しています。今後も調査の結果をご紹介させていただきたいと思いますので、皆さんよろしくお願いします!

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