くまのヨット暮らし⑤船生活のお風呂事情
山の家にいるときは、優雅にバスタブでお風呂に入るくまなのですが、ヨットで暮らしているときは勝手が違います。船生活でのお風呂はドックやマリーナ内のセーリングクラブにある水道でジャブジャブと水洗い。時にはペットショップのお風呂サービスを使って頻繁にお風呂に入らなければならなかったくまのお風呂生活を乗り切りました。
マリーナで水遊びのあとはホースで水洗い
くまは水があればハイスピードで水へ直行するくらいお水が大好きでした。まわりが海に囲まれた船生活はくまにとっては素晴らしい環境だったと思います。毎日のマリーナのお散歩では泳げそうなところを見つけて海に飛び込んでいきました。
くまにとっては素晴らしい環境でしたが、私たちにとっては毎日潮まみれになるくまを洗うのは大変でした。しかもサンフランシスコ湾にあるうちのマリーナの海水はとてもきれいとは言えない水質で、貝類や魚のタイプによっては健康に危害があるので食べないようにとのサインがいたるところにあります。
そんなわけで楽しく水遊びした後に待っているのはホースでジャブジャブの水洗い。本当はシャンプーしたいところなのですが毎日シャンプーは大変すぎるのでとりあえず塩気を落とします。海水がついたままだと臭ーいワンコになってしまうのです。
水は好きなくせにお風呂は大嫌いだったので水洗いされるとご機嫌斜めになるくま。同じ水なのになんでお風呂の水は嫌いだったのかいまだに謎です。
船のデッキで潮風を受けながらいつまでも寝そべってるのが好きな子でしたが、水洗いされた後だけはなぜか一刻も早くキャビンに入りたいのと騒ぎます。びしょ濡れのワンコをキャビンに入れたくないので、タオルトライのあとしばらくデッキで自然乾燥させて、ある程度水気がおちたらキャビンに入れてあげます。
キャビンでは速攻でカウチに飛び乗ってすぐにうとうとと寝落ちします。お風呂は嫌いだけど洗ってもらうと実は気持ちよいのでしょうねえ(笑)。
肌荒れの治療のシャンプーは犬洗いサービスを利用
くまはノミアレルギーでノミにかまれるとかぶれが大きく広がってものすごく痒がります。ノミをよける薬を毎月つけていましたが、効き目が薄くなるととたんにノミにやられてしまい、ひどいときには獣医に行ってかゆみ止めを注射したり薬を処方してもらいました。
かぶれたところをかまないようにするためエリザベスカラーは必須。山の家とヨットを行ったり来たりするときは必ず常備していました。いろんなタイプを試してみましたが、浮き輪みたいなタイプと布製でできたやわらかいタイプが定番になりました。
基本的には肌が弱い子だったので、のみにやられなくてもかぶれや湿疹が頻繁に出ます。獣医で処方してもらった薬用シャンプーでひどいときには3日に1回くらいの頻度で洗わなければなりまでした。
この状態になるとドックの水道で洗うのは無理なので、マリーナの近くにあるペットショップの犬洗いサービスを利用しました。よく利用していたのは自分で洗い場をレンタルして自分で洗うタイプ。お店の人にお願いするよりも安価で重宝しました。
ドッグパークにある便利なお風呂サービス
マリーナから車で約10分のところにあるドックパークにはなんとパーク内に犬のお風呂サービスがあるのです。このドックパーク、フェンスはなく広大な敷地をワンコたちが思う存分走り回ることができる素晴らしいところ。しかも小さなビーチまでついているので、水大好きな子たちにとっては天国みたいなパークなのです。
ただしここもやはりサンフランシスコ湾の中なのでお水が汚いのはマリーナと変わりません。でもお風呂サービスがあるので汚い海水で思い切り遊んだあとはすぐにお湯でシャンプーすることができました。
ここのお風呂サービスは基本的にはお店の人が洗ってくれますが、自分で洗うこともできます(コロナ後はお店の人のみになりました)。くまの場合はかぶれやすいしっぽの周りを丁寧にシャンプーする必要があったので自分で洗うことが多かったです。
シャンプーの後は車へ直行します。パークで遊ばせてしまうとタオルドライで生乾きのままパークでゴロゴロされてせっかくのシャンプーが台無しになるのです。くまは芝生や砂の上にひっくり返ってゴロゴロするのが大好きで特に水遊びしたあとは濡れたまま率先してゴロゴロして濡れた毛に砂がへばりついて大惨事になることがよくありました。
くまは山の家にいる時も真冬以外はほぼ毎日湖で水遊びをしていましたが、湖は雪どけのきれいなお水だったのでそのまま自然乾燥させておしまいです。でも汚いサンフランシスコの海で遊んだ後の水洗いは必須。水大好きのくまを泳がせないわけにはいかないので、ホースにお風呂サービスにと毎日お風呂のくまの船生活でした。
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