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アメリカドライブ旅行-南西部横断:メンフィスで大喧嘩の後は使えない温泉街へ

ニューオーリンズから北上するルートを取ることにした私たち、街を夜遅く出発してお隣のミシシッピ州を夜に通過することになりました。

本当はニューオーリンズにもう一泊してもいいかなと思っていたのですが、あいにくRVパークの空きがなく断念。遅いランチをルイジアナのおいしい地場料理、ケイジャンフードを楽しんでから出発しました。

ミシシッピ通過

夜にミシシッピ通過となったのは、ニューオーリンズにできるだけ長く滞在したかったのも理由の一つ。それに加えて行ってみたいなと思うところがミシシッピには全然なかったのが大きな理由です。カントリーミュージックが盛んなところなので、音楽に興味のある人には魅力的なところなのかもしれません。

ミシシッピへようこそ!

興味のある場所ではなかったけど、ちょうどミシシッピの州都であるジャクソンを通ることになったので、州の議事堂に寄ってみました。

アメリカは各州が独立した国のような機能を果たしていて、州によって法律も変わります。州都には州議会が開かれる議事堂や様々な州政府の機関が集まっています。ちなみにアメリカでは連邦政府と州政府に別々の税金を納めます。

立派な州の議事堂。日本の国会議事堂と同じ機能を果たす場所です。
議事堂の前にはなぜか大きなベルの彫刻がありました
ワンコたちもミシシッピの州都を散策

エルビスプレスリー博物館のあるメンフィスへ


この日の夜は途中のレストエリアで宿泊し、翌朝テネシー州に入りました。テネシー州といえばメンフィス。メンフィスといえばエルビスプレスリーとファンではない私たちでも知っているくらいエルビスで有名な街です。

エルビスはミシシッピで生まれましたが、ティーンの時に家族ともどもメンフィスに引っ越してきました。ちなみに私達にとって見どころゼロのミシシッピですが、エルビス生誕の地であるミシシッピの街テュペロ(Tupelo )は観光地になりエルビスが生まれてメンフィスに引っ越すまで暮らした家が保存されています。

私も夫も特にエルビスプレスリーのファンではないのですが、せっかくメンフィスまで来たので、エルビスプレスリーの博物館へ行ってみました。

もはやアメリカ史の一部のようなエルビス
広大な敷地の先にエルビスが住んでたお屋敷が見えます。
お屋敷まではマイクロバスに乗っていくらしい。バス待ちのすごい行列!
エルビスの肖像画や彫刻があちこちに

入場料は入れる場所によってさまざまですが、今だと一番安いので48ドル、VIPツアーでエルビスのプライベートジェット機などすみずみまで見学できるのはなんと196ドル!クリスマスの特別ツアーだと259ドルまではねあがります。

ファンなわけではないのでツアーには参加しませんでしたが、博物館の入口をうろうろするだけで今だにすごい人気なんだなあという雰囲気を経験することができました。世界中からファンが訪れるようで各国の国旗もぶら下がっている国際的な博物館でした。

大げんか勃発


エルビス博物館でうろうろしていた時に夫と大喧嘩が勃発しました。今となっては何が原因かよく覚えていないささいなことから一気に悪化。キレた夫は(カリフォルニアの)うちまで帰る(どうやって?笑)と言い放ち雨の中消え去って行きました。

3匹のワンコとともにバンに残された私。しばし茫然としましたが、一人でバンを運転するのは全く問題ないからいつカリフォルニアに戻ろうかなどと考え始めました。

結局夫は2時間くらい消えたあとにすごすごとバンに戻ってきました。そのあとは少しぎくしゃくしましたが、朝までには仲直りしました。

この経験からロードトリップもかれこれ10日くらいたって朝から晩までずっと一緒に過ごすというのはお互いにストレスがたまるものなんだなと実感。この先のロードトリップではお互い別々の時間を取れるようにしようと思いました。

ホットスプリング(温泉)国立公園

大喧嘩というあまりよい思い出が残らなかったメンフィスを後にして旅は続きます。ここから先はカリフォルニアをめざして西回りのルートでメンフィスのあるテネシー州のお隣はアーカンソー州という地味な州に入りました。アメリカ50州の中でもとくに見どころがないところといえるかもしれません。

そんなアーカンソー州ですが見どころ発見!ホットスプリング国立公園という温泉が出る街があったのです(温泉は英語でホットスプリング)。旅の疲れを温泉で癒したい!期待度マックスになってホットスプリングの街へ向かいました。

日帰り温泉の夢破れる

ところがこのホットスプリングという街、日帰りで温泉に浸かることができる設備がわずか数か所しかありませんでした。

しかも日本の日帰り温泉のようにただ浸かるだけではなくてマッサージなどを併用したスバサービスの温泉しかなかったのです。スパサービスは予約必須で最低でも100ドルくらいかかります。さくっと温泉に浸かる夢はみどこに崩れ去りました(泣)

もともと温泉とは病気治療のために発展したもので、日本のようにレジャーとして大きく浸透はしていないのです。街の中にはかつて治療として使われていたバスハウスがいくつか公開されていたので、見学に行ってみました。

見学したバスハウス、Fordyce Bathhouse

まるで病院ような温泉サービス


バスハウスの外観はホテルみたいで建物に入った最初の印象もホテルのロビーだなあという感じでした。でも内部に入って行くと様々な治療設備があってホテルというよりは治療院の印象に変わっていきました。

入口のロビーは普通のホテル風。
ですが中はまるで病院。こちらは待合室。
パーテーションで仕切られた個室にバスタブがあり治療士がマッサージなどを施すそうです。
蒸し風呂用の設備です。ちょっと怖いですよね!
こちらは寝たきりの患者さんを担架に乗せたまま温泉に漬ける設備。
リハビリ用のジムも併設されていました。
豪華なロビー

こういった施設を利用できるのはお金持ちだけなので、建物の中は治療用の設備に加えて豪華な待合室などが用意されていました。長期滞在で療養する患者さんが多かったそうです。

多大な温泉水の無駄遣い


街中には温泉水が無駄にじゃばじゃばと出ているところがたくさんありました。ここに入りたい、と恨めしく眺めるだけ。なんという温泉水の無駄遣いなのでしょう!

今にして思えば足湯だけでもしておけばよかったと後悔しています。

温泉水が無駄にためられている池。立ち入り禁止の看板はないけど入っている人はいなかった。
お水があるよ、入っちゃだめなの?
くまも温泉に入れなくて残念だよね?
地面からも温泉の湯気が噴き出してました。
噴水じゃなくてバスタブ作ってほしかった。
後ろに見える白い建物は温泉ホテルですが日帰りはなし。しかも温泉はスイミングプールみたいなとこで入るのみ。


つづく

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