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アメリカドライブ旅行-南西部横断:ニューオーリンズに来たよ

冬でも南国のテキサス、サウスパードレアイランドを後に旅は続きます。テキサス湾沿いをどんどん東へ進んでいくと、アポロ13で有名になったNASAの宇宙センターがあるヒューストンが出てきます。アポロ13は飛行中に故障があって月に到着せずに引き返してくるのですが、アポロからセンターへロケットの故障を知らせる"Houston, we have a problem"(ヒューストン、問題が起きた)のフレーズでこのセンターが一躍有名になりました。

ヒューストンはスルーしてルイジアナ州へ

都会にあまり興味のない夫、ヒューストンには興味ゼロだったので食事だけでスルーすることになりました。都会だったので夕飯は久しぶりに和食をいただきました。日本食やアジア系のレストランは都会ではないとおいしいところを見つけるのはほぼ不可能なのです。

ヒューストンは大都会、大昔に仕事できたことがあります。

夕飯の後は引き続き東へ進みますが、夜も遅くなってきたので途中のレストエリアで一泊しました。レストエリアを明け方に出発してお隣のルイジアナ州に入りました。

ルイジアナ州へようこそ!

レストエリアにワニの住む池があった


州境を越えたあとに綺麗な池のある素敵なレストエリアを見つけました。湖を眺めながらコーヒーを沸かして朝ごはんをいただいて、ワンコたちと池のまわりを散策をし始めたら”水泳禁止ワニに注意”の看板発見!大慌てで岸から離れました。

素敵な池を眺めながらお朝食
からの怖すぎるワニ注意の看板

そう、アメリカの南部にはワニがたくさんいるのですよ!とにかくワニが怖い私としては、アメリカの南部には絶対に住めない。怖い動物はたくさんいるけど、水陸両用って最強じゃないですか?水中からささっと出てきて岸にいる獲物を水に引きずり込むワニ。

フロリダなどでは一般家庭のプールにまで出没するらしいです。怖すぎます。この先ルイジアナでは水のある所へ行っても近づかないようにしました。

ニューオーリンズに到着

ルイジアナといえばなんといってもニューオーリンズ。大昔に一度来たことがあってまた来たいなあのリストに入っている街でした。夫にとっては初めて訪れる街です。

ニューオーリンズはもともとフランス領として始まるのですが、その後スペイン領になりそしてアメリカがルイジアナを買い取ってアメリカになり、とテキサスのような複雑な歴史が背景にあります。

フランス領として始まった街の中心地はフレンチクオーターと呼ばれる古い街並みを残した一角で現在は観光名所になっています。ニューオーリンズといえばフレンチクオーターを連想される方も少なくないほどフレンチクオーターはニューオーリンズの代表的な場所なのです。

18世紀から19世紀のあいだに建てられた古い建物が残るフレンチクオーター

ニューオーリンズのような有名観光地ではRVパークの空きを見つけるのが大変なので、街の散策を始める前に宿の確保に奔走しました。通常は前もって予約しておくべきなのですが、うちは行き当たりばったりの旅なので宿もその日の空きを見つけるスタイル。何とかフレンチクオーターから車で20分くらいのところにあるRVパークを見つけて2泊連泊を確保することができました。なんと私たちの予約を最後に満室!観光のオフシーズンなのにさすが人気のニューオーリンズです。

ニューオーリンズといえばバーボンストリート

フレンチクオーターにはたくさんの通りがあるのですが、一番有名なのはバーボンストリート(Borbon Street)ではないかと思います。この通りにはいろいろなお店が立ちならんでいとても賑やか。マーディグラ(Mardi Gras)というとても有名なカーニバルの時に一番賑わうのもこの通りだそうです。

ニューオーリンズがスペイン領の首都だった時にバーボンと名づけらたそうです。
夜のバーボンストリート。シーズンオフだったので人通りもまばらでした。
仮装グッズのお店がありました。マーディグラの時はこういった仮面をつけてパレードします。

ニューオーリンズの地場料理であるクレオールフード(Creole Food)はご飯が大味でいまいちなアメリカの料理の中でも断トツにおいしいです。ご飯のおいしいフランスやスペインに統治されていたので美味しい料理が育っていったのではないかなというのが持論です。(料理の専門家ではありませんのであしからず)

バーボンストリートのレストランでクレオールフードをいただきましたが、写真は撮り忘れました(汗)。

デザートになってからの写真で肝心のメインメニューは撮り忘れました。

独特な建物が並ぶフレンチクオーター


広い通りにビルが建ちならぶのが一般的なアメリカの都市と比べるとフレンチクオーターの一角はまるで異次元です。アメリカ人にとってニューオーリンズはニューヨークやサンフランシスコのように訪れてみたい人気都市の一つになっているのがうなずけます。

コロニアル調の建物に加えてカラフルな色調やデザインはヨーロッパの古い市街地とはまた違った特別な雰囲気があります。建物を見学しながらいくらでも歩けてしまう不思議な魅力のあるところでした。特に建築に興味のある方にはぜひ訪れてほしい場所です。

くまと一緒にフレンチクオーターを散策
カラフルな建物がたくさんありました。
こちらのおうちは赤と緑のコーデ
綺麗にデコレーションされたバルコニー
コロニアル風のおうち

ところでフレンチクオーターには大きな駐車場はなく路上駐車がほとんどなのですが(2014年当時)うちのなんちゃってキャンピングカーは乗用車と車幅も長さもほぼ同じため路上駐車することができました。

フレンチクオーターの中にバンを駐車することができたのはとてもラッキーでした。私たちがレストランで食事をしている時にワンコたちをバンの中で留守番させることができたからです。ワンコたちにとってもバンは自分の家のようなものなので、留守番中もゆっくり昼寝をしてリラックスできたのではないかと思います。

ちなみに大型のキャンピングカーで旅をする人たちは滞在先での小回りが利かないで、移動するための乗用車をけん引していることが多いです。キャンピングカーをRVパークに残して観光するときは乗用車であちこち移動します。

フレンチクオーターの狭い路地でも路上駐車できるのがうちのなんちゃってキャンパーの強み

ジャズ発祥の地でライブを楽しんだ夜


ニューオーリンズはジャズの発祥の地でもあります。フレンチクオーターのあちらこちらにジャズライブのお店があって、通りを歩いているとライブ演奏が聞こえてきます。私たちもバーボンストリートにあるジャズライブのお店に立ち寄ってみました。

こちらが立ち寄ってみたジャズライブのお店

まずは前座の大所帯バンドから始まって、メインのプレーヤーはトランペット吹きでした。店内はほぼ満席だったので人気のある方だったのかもしれません。日本に住んでいた時にジャズが好きな母に誘われてジャズライブに行っていたころのことを思い出しました。

前座バンドのみなさん
メインのプレーヤーはトランペット
店内は込み合っていました

ジャズライブを楽しんだ後はバンでお留守番していたワンコたちと夜のフレンチクオーターを散策しました。込み合っていたライブハウスが嘘のように夜の街かどは人影まばらでワンコたちも思う存分街かどの匂いを楽しむことができたと思います。

散策に出発だよ
ふむふむ、と一軒ずつじっくり探索するくま
フレンチクオーターの街かどにて。

フレンチクオーターはミシシッピ川沿いにあり川沿いを散策することができます。大きな船着き場からは昔ながらの大きなプロペラがついた蒸気船でミシシッピ川をクルーズするツアーがここから出発していきます。川に反射した蒸気船の光がとても美しく、ああニューオーリンズに来て本当によかったなあとしみじみと思った瞬間でした。

フレンチクオーターの桟橋


つづく



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