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立春-りっしゅん- TO DON’Tリストを作る


二十四節気通信。

2021年2月3日〜2月17日までは立春です。

節分を終え、二十四節気ではここから新しい年が始まります。
本格的に春を感じられるのは3月の春分あたりですが、それまでは春の兆しをエネルギーとしてチャージする大切な時期です。チャージ中のエネルギーが漏れないために冬土用に戻って養生することも重要。


立春とは

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春の気たつを以て也
-暦便覧-

春の気配が現れる、という意味。
雪が降ることもありまだまだ寒い時期ですが、九州など南の方からは梅の知らせが聞かれるようになり、空気は日ごとに春の気配をまとってゆきます。


すこやかな春への移行は土(冬土用)にあり

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暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続き、体調が揺らぎやすい時期です。風邪もはやりますしね。節分で冬の土用は明けましたが、体調を崩したときは冬の養生に戻るのが良いです。

その時、土(土用)を含めた、水(冬)・木(春)・土(土用)の三角形を意識することが大切です。

水(冬)が木(春)を育む(相生の関係)・・季節の流れ

木(春)は 土(土用)の養分を吸い取る(相剋の関係)
土(土用)は 水(冬)の流れをせき止める(相剋の関係)

冬から春への季節の流れの背後には、土がそれらを調節するように介在しています。つまり、土のケアをすることで冬から春への季節の移行がスムーズにいくのです。

体調を崩したら、一つ前の冬の土用養生に戻ること。
それがこの時期とても大切です。


初春は漏電に注意

冬は「閉蔵」の季節
万物の生機が閉じこもる
至る所で凍り、地が裂け天の陽気は遠ざかる

冬は 夜早く寝、朝はゆっくりと起きるのがよい
欲望を潜め 体内の陽気を漏らさないよう心がける
寒さを避け 身体を暖かく包んで過ごす

これに背くと 春よく活動する腎気が傷む
すると、翌春になり足がしびれ、腰が曲がる

- 皇帝内径 素問 四気調神大論より -

春は「発生」の季節。気を発散させる作用が強くなってくるので、漏電に注意です。気を消耗すると、気の貯蔵庫である腎を傷めます。
春は上へ外へと意識を向けるように働きかけてくるので、人間は土を意識して、下へ内へと意識を向けてバランスを取りながら過ごすのがよさそうです。

なんて、偉そうに書いておりますが・・、実は、わたし、節分にしっかり風邪をひいてただいま絶賛土用がえり中です。
今回の風邪は目の使い過ぎから入ってきて、頭を中心に気が充満していました。(鬼研究、し過ぎました笑)。そして、手足はカチカチに冷たい。気逆というやつですね。春っぽい風邪です。

食べることを控えて消化力を回復させ、お腹の調子を整えながら、気を下へ内へとおさめています。

風邪も鬼と同じ。偏りを生じたところにやってきて、自分の真ん中(土)をおしえて去ってゆきます。


TO DON’Tリストを作っている

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二十四節気的には、一年の計は立春にあり。
そんな今年の立春は節分に引いた風邪が結構きれいに抜けて、頭はのーんとして働かないけれど、体全体はスッキリしている。今年はそんな一年になるのだと思います。

年が明けてからもそういう感覚があって、年間スケジュールはバカンスと土用を中心に組みました。この二つの期間は普段やっていることを休めたり、断捨離とかデトックスとか、やらないことを進めていく期間に設定しています。

NO家事DAYとか、NOデジタルDAYとかもいいなぁ。

そして、最近ではさらにTO DOリストならぬ、TO DON’Tリストを作っています。これまで、やりたいことをどんどんリスト化して消化してきたけれどその逆。やらないことをどんどんリスト化して捨てたり任せたりしていこうと思います。その上で、自然とやりはじめることって、実は本当にやりたいことなのだと思うのです。

本年も、二十四節気通信をよろしくお願いいたします。

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