見出し画像

冷静さが戻ってくる

はじめてあき気立きたつがゆえなればなり

暦便覧こよみべんらん

本日より暦の上では秋が始まりました。まだまだ暑さの厳しい時ではありますが、時折秋風が吹くのを感じられるようになりました。今日を境に「残暑ざんしょ」の頃へと季節は移り変わります。夏休みも終わってしまいますね。

五行論において、秋は「収斂しゅうれん」。今まで外に向かってきたエネルギーを内に収めていく時です。また、諸説ありますが秋の語源は「飽きる」であるとも言われ、物事が十分満ち足りて、収穫へ向かってゆきます。

天を仰ぎ、上へ上へ伸びようとしていた生長せいちょうの夏から、下へ下へと向かい地へかえっていく収穫しゅうかくの秋へ。

暑さがひき、涼しくなることで冷静さが戻り、ここまでやってきたことの振り返りが始まるとき。それが立秋です。

涼しい風が吹いたら、上に向いていた目線を少しずつ足元へと向けていきましょう。もう十分にやりきったこと、惰性になっていることはないだろうか?そのように、当たり前の日常を冷静に点検していくことで、自分の創造力の源と言うべき  ”熱いもの〟に触れていくでしょう。


生きていく場、暮らしの場、すべてがアトリエになりますように。いただいたサポートはアトリエ運営費として大事に活用させていただきます!