さて、中学2年生になる1973年です。以前から何度か書いてますが、この年は、プログレ系の名盤がやたらとリリースされた年だったのですが、それだけでなく、洋楽ヒットチャートを眺めてみても、後世に残る名曲がたくさんヒットチャートを賑わせていた年だということがわかります。とにかく洋楽全体のとてつもない当たり年だったということが言えるのではないかと思うのです(ついでですが、クイーンがデビューしたのもこの年です)。この年に入ってすぐ行われたベトナム戦争終結宣言により、「やっと戦争が終わった」という気持ちが影響を与えたのでしょうか?(実際に戦争が終結したといえるのはもっと後になるはずなんですが)。国内ではオイルショックの年でした。トイレットペーパーを買うためにスーパーに長蛇の列ができた等が騒がれていましたが、中学生にとってはレコードが値上がりしたのは悲しかったですが、それ以外はあんまり影響は受けた記憶はありません。でもまあ、世の中的にはあんまり良いことがあった年ではなかったと思います。
1973年リリースのプログレアルバム
The Dark Side Of The Moon(邦題:狂気) / Pink Floyd
Yessongs / Yes
Tales From Topographic Oceans(邦題:海洋地形学の物語) / Yes
The Six Wives Of The Henry VIII(邦題:ヘンリー8世の6人の妻たち) / Rick Wakeman
Brain Salad Surgery (邦題:恐怖の頭脳改革)/ Emerson Lake & Palmer
Larks' Tongues in Aspic(邦題:太陽と戦慄) / King Crimson
Selling England By The Pound(邦題:月影の騎士) / Genesis
Tubullar Bells / Mike Oldfield
Photos Of Ghost(邦題:幻の映像) / PFM
1973年(昭和48年)の出来事
1973年の洋楽ヒット曲
Hi Hi Hi / Paul McCartney
Burning Love / Elvis Presley
It Never Rains In Southern California(邦題:カリフォルニアの青い空)/Albert Hammond
Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree(邦題:幸せの黄色いリボン) / Tony Orlando & Dawn
Killing Me Softly with His Song(邦題:やさしく歌って) / Roberta Flack
My Love / Paul McCartney & Wings
Give Me Love / George Harrison
Crocodile Rock / Elton John
You're So Vain(邦題:うつろな愛) / Carly Simon
Touch Me in the Morning / Diana Ross
Superstition / Stevie Wonder
Sing / Carpenters
Angie(邦題:悲しみのアンジー) / Rolling Stones
Smoke On The Water / Deep Purple
We're An American Band(邦題:アメリカンバンド)/ Grand Funk Railroad
Can The Can / Suzi Quatro
Minde Games(邦題:ヌートピア宣言) / John Lennon
こうして、あらためて並べてみると、名曲だらけですよね。改めて1973年というのは、とてつもない当たり年だったことがわかると思います。こういうヒット曲のなかに、プログレ勢が歴史に残るアルバムを次々リリースしていたわけで、この時期に洋楽にハマっていくというのは、なんか必然のような気もしてくるわけです。
一方、この年の邦楽というと、荒井由美の「ひこうき雲」とか、井上陽水の「夢の中へ」「心もよう」、かぐや姫の「神田川」、ガロの「学生街の喫茶店」など、フォーク系の歌手がかなりヒットを出しはじめた年といっていいでしょう。アイドル系では天地真理、浅田美代子、麻丘めぐみ、アグネス・チャン、郷ひろみ、西城秀樹、フィンガー5あたりがかなりヒットしていて、こっちも豊作な年だったりするわけですが、一方この年に邦楽で一番売れたシングルはぴんからトリオの演歌「女のみち」です。で、テレビの歌番組見ると、フォーク系の人は誰も出てこないで、アイドルと演歌だけという、まだそんな時代だったわけです。
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