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1989年の洋楽ヒットソング

 1月に昭和天皇が崩御され、大喪の礼、世の中の自粛ムード、新元号と、あまりそれまで体験したことがなかった1年のスタートでしたが、年末最終日に日経平均株価が最高値をつけるという、バブル最後の年でもありました。世界的には、何と言っても、天安門事件とベルリンの壁が崩壊した年として記憶されていると思います。東京では、前年10月に開局したJ-WAVEという洋楽中心(というか、開局当時は洋楽専門だった)のFM局が流行っていた時期でもあります。J-WAVEの看板キャスターとして一躍有名になったジョン・カビラさん(1歳違いなんですよね)が、当時朝の番組でサプライズコールという企画をやっていました。生放送中に海外のいろんなところに突然国際電話をかけるという企画だったのですが、ちょうどベルリンの壁が崩壊したとき、東ドイツのリムジン運転手の車載電話に国際電話して、電話に出た運転手が「この騒動を聴いてくれ」と言って受話器を車窓から外に出したら、ものすごい人の歓声が聞こえてきた…というのがOAされたのをリアルタイムで聞いて、ちょっと鳥肌立ったのをよく覚えています。`

1989年(昭和64年・平成元年)の出来事

  • 1月 昭和天皇が崩御 新元号は「平成」に

  • 2月 ソ連のアフガニスタン撤退が完了

  • 4月 任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」発売

  • 6月 北京で天安門事件が起きる

  • 10月 三菱地所がアメリカのロックフェラー・センターを買収

  • 11月 中国共産党中央委員会で、鄧小平が辞任、江沢民が総書記に就任

  • 11月 ベルリンの壁が崩壊

  • 12月 米ブッシュ大統領とソ連のゴルバチョフ書記長がマルタ島で会談 冷戦の終結を宣言

  • 12月 日経平均株価が大納会(12月29日)に史上最高値(38957円)を記録


1989年の洋楽ヒットソング

Look Away / Chicago

この年のビルボード年間チャートの1位は、シカゴのこの曲なんですね。そもそも、シカゴはAOR路線の16、17、18と大ヒットが続いていたわけですが、その締めくくりに19からのシングルカットが大ヒットしてます。すでにピーター・セテラは17を最後に脱退し、18からは別のボーカリストがメインだったわけですが、この曲はキーボードのビル・チャンプリンがボーカルをとってます。シカゴはこのアルバムを最後に、この後あまりヒットに恵まれなくなるのですね。

Blame It On The Rain / Milli Vanilli

この曲の他に、Girl You Know It's TrueBaby Don't Forget My Numberと、Billboard年間チャート30位以内に3曲も入れたたMilli Vanilli。ところが、この人たち、実は口パクで実際は歌ってなかったということが後に発覚し、グラミー賞も剥奪され、歴史から消えてしまったのですね。

Straight Up / Paula Abdul

前年リリースのデビューアルバムが大ヒット。この年Billboard年間チャート30位以内に3曲入れたのが、ポーラ・アブドゥルです。(他には、Cold HeartedForever Your Girl

My Prerogative / Bobby Brown

もう一人この年かなり売れたのが、ボビー・ブラウン。こちらもBillboard年間30位以内にもう1曲(On Our Own )入れてるんですね。

Two Hearts / Phil Collins

Another Day In Paradise / Phil Collins

Two Heartsは、自身が主演した映画バスターのサントラから、Another Day In Paradiseは、ソロ4thとなる…But Seriouslyからのシングル第1弾。いずれも全米No.1ソングでして、これで、フィル・コリンズは前年から3曲連続で全米No.1とってるんですよね。相変わらず売れてるんですが、実はこの曲以降あまり大ヒットが出なくなるんですね。そういう意味では最後のNo.1ヒットということなんです。

Living Years / Mike + The Mechanics

フィル・コリンズに続き、ジェネシスのギタリスト&ベーシストのマイク・ラザフォードのサイドプロジェクト、マイク+ザ・メカニクスの2ndアルバムからなんと全米No.1が。これには驚きましたが、でもこれ、大名曲ですね。日本語のカヴァーソングがテレビドラマのエンディングテーマとして使われたこともあるそうで…。

Miss You Much / Janet Jackson

ジャネット・ジャクソン日本でもかなり売れるようになったのは、この頃からでしょうか。この先けっこうヒットを飛ばすようになります。

Wind Beneath My Wings(邦題:愛は翼にのって) / Bette Midler

映画フォーエバー・フレンズのサウンドトラックの曲が大ヒット。ただ、この曲はそれまでも何度もカバーされた曲だったようですが、このベット・ミドラーのバージョンが一番売れたようですね。

Baby I Love Your Way / Will to Power

この曲もカバー。元曲はピーター・フランプトンの1976年のヒット曲だそうです。

Right Here Waiting / Richard Marx

この曲は、リチャード・マークスが当時交際していた女優へのラブレターに曲をつけたというものだそうで、彼の最大のヒット曲。で、結婚できたんだそうですね。日本でもものすごくよく聴きましたね。

Lost In Your Eyes /  Debbie Gibson

19歳のときにリリースしたこの曲が記録的なヒットとなり、一躍トップスターに。同時期にやはり10代のティファニーというミュージシャンも売れていまして、なんかこの頃アメリカでもこういうアイドルっぽい人が売れてました。彼女は今も音楽や舞台活動続けているそうです。

I'll Be Loving You(Forever) / New Kids On The Brock

こちらは男性アイドルグループ。楽器を弾かない白人男性グループというのは、アメリカでは初めて売れたんじゃないかな…。彼らはこの後社会現象的に売れましたよね。Hangin' Tough もこの年のヒットですね。

Eternal Flame / The Bangles

これもよく聴いたなあ。Walk Like an Egyptianの大ヒットに続き、今度はバラードです。こちらも大ヒットでしたね。

The Look / Roxette

Listen To Your Heart / Roxette

この人たち、スウェーデン出身のバンドなんですね。スウェーデン国内で人気が出た後にアメリカに紹介されてヒットしたんだそうです。

I'll Be There For You / Bon Jovi

相変わらず売れてますね。ボン・ジョヴィ。今度はバラードです。

Like A Prayer / Madonna

ショーン・ペンとの離婚を経て作られたアルバムで、それまでのマドンナとはちょっと路線が変わったようですが、アルバムはビルボードで6週連続1位の大ヒットでした。

We Didn't Start The Fire(邦題:ハートにファイア) / Billy Joel

サビ以外の歌詞が、すべて固有名詞の羅列という、なかなかおもしろい曲で、ビリー・ジョエルの久しぶりのヒットでした。この曲、歌詞覚えるのけっこう大変な気が…w


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