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1988年の洋楽ヒットソング

 世の中、バブル景気の真っ最中で盛り上がりきっていた年です。以前も書きましたが、わたしが勤めていた会社はバブルには無縁で、この時期も赤字を垂れ流していたような状態だったため、世の中の狂乱ぶりが逆に、ものすごく将来の不安となっていたような時期でした。

1988年(昭和63年)の出来事

1月 ソ連がゴルバチョフ書記長の下、ペレストロイカを開始
1月 六本木のディスコで照明落下事故 死者3名の大惨事
3月 青函トンネルが開業
3月 東京ドームが開業
5月 アフガニスタンからソ連が撤退を開始
9月 ソウルオリンピック開幕
9月 ビルまで軍事クーデター
9月 昭和天皇が体調を崩されて療養に
12月 日本からアメリカを訪問する際のビザが原則不要に


1988年の洋楽ヒットソング

 この年は何と言っても、ワム!からソロとなったジョージ・マイケルが大ヒットを連発した年でした。いずれもアルバム Faith からのシングルカットです。

Faith / George Michael

Father Figure / George Michael

One More Try / George Michael

Monkey / George Michael

なんと、この4曲全部がビルボードのNo.1ソングなんですよね。ホントこのときのジョージ・マイケルは、イメージチェンジというか、素を晒したというか、そこにも驚きましたが、何よりもこの売れ方にも驚いたのでした。

Got My Mind Set On You / George Harrison

さて、こちらは久しぶりのジョージ(笑)、そうジョージ・ハリスンなんです。こちらもこの年、突然の大ヒットで、ちょっと驚きました。ポール・マッカートニーもこの頃それほどヒットが出なくなっていたわけですが、そこでのジョージ・ハリスンの大ヒット。しかも1973年の Give Me Love 以来の全米No.1にびっくりしたわけです。ちなみにこの曲はジョージのオリジナルではなく、カバーだったんですね。

The Way You Make Me Feel / Michael Jackson

Man In the Mirror / Michael Jackson

Dirty Diana / Michael Jackson

そして、元祖マイケル(笑)、マイケル・ジャクソンもこの年3曲もの全米No.1ヒットを飛ばしてるのです。いずれも、アルバムBADからのシングルカットです。ただ、このとき、前年にシングルカットされたBADは日本でもかなり聴いたのですが、この年の3曲は日本ではそこまで大ヒットでもなかったような気がするんです。日本では明らかにこの時期、ジョージ・マイケルの方がOA多かったような気がします。

Groovy Kind Of Love / Phil Collins

自身が主演までやった映画バスターのテーマソング。曲は60年代のカバーですが、これがまた全米No.1ソングに。もともと彼はテーマソングを歌うのを拒否して「役者として評価されたい」とか言ってたそうですが、なし崩し的にテーマソングを歌うことになり、それが全米No.1ソングなるわけです。

Never Gonna Give You Up / Rick Astley

ジョージ・マイケルがカミングアウトしてしまい、その後の男性アイドル系ルックスのミュージシャンだったのですかね。でも、案外太い声で、この曲は日本でもかなり聴きましたよね。

So Emotional / Whitney Houston

もう大御所の風格すら感じさせたホイットニー・ヒューストン。とにかくいつもヒットチャートにいる感じでしたね。

Heaven Is A Place On Earth / Belinda Carlisle

Could've Been / Tiffany

ベリンダ・カーライルといい、ティファニーといい、ちょっとアイドルっぽい女性ボーカルの曲も案外この頃はやってましたね。

Roll With It / Steve Winwood

スティーブ・ウィンウッドというと、エリック・クラプトンとのブラインド・フェイスのイメージが強烈だったのですが、この頃、こういうAORっぽい路線で結構売れていましたね。

The Flame / Cheap Trick

この人たちは70年代後半に日本での人気から火がついて、アメリカでも売れたバンドでしたね。これは、彼らの唯一の全米No.1ソングなんですね。

Get Outta My Dreams, Get Into My Car / Billy Ocean

これもよく聴きましたね。この時期の典型的なヒットソングのイメージですね。この方、トリニダード・トバコ出身なんだそうです。

Is This Love / Whitesnake

前年の全米No.1の勢いを維持してこの年も売れてます。ホワイトスネイク。ヴォーカルの元ディープ・パープルのデビッド・カヴァデール。一部で、デブ・カバとか言われてましたが、パープル加入時にあまりにルックスがイケてないので、ダイエットと整形を強要されたのだとか。

Red Red Wine / UB40

こういうレゲエソングは、ときどき大ヒットしますね。この曲も、今聴くと肩の力がかなり抜けてる感じを受けますが、この時代にもこういう曲がヒットするのですね。ちなみにこの曲、ニール・ダイヤモンドのカバーなんですね。

Bad Medicine / Bon Jovi

これもよく聴いたなぁ〜。日本ではアイドルっぽく売れた感じもあるのですが、世界的なヒットですよね。

 この年邦楽で大ブレイクしていたのが、光GENJIでしたね。年間ベスト10の、1〜3位を独占。さらにもう1曲10位以内にランクインするという猛烈な売れ方。洋楽の世界でも、ちょっとアイドルっぽいアーチストの曲が売れたりしていたわけですが、日本でのこのときの光GENJIの売れ方は、唖然とするくらいすごかったのをよく覚えています。それ以外は、男闘呼組、長渕剛、工藤静香、中山美穂、氷室京介、中森明菜というあたりが売れていました。あまり上位にランクインしませんでしたが、この年も坂本冬美、瀬川瑛子、チョー・ヨンピル、尾形大作あたりはそこそこ売れてまして、まだまだ演歌勢も生き残っていたわけです。


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