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Zoomの出演サポート まずはオンラインツールを体感してもらうところから

先日Zoomの出演をサポートする機会があったので、そこから得られた経験を書こうと思います。
自粛要請が出たとしてもみんなが一斉にオンラインツールを使えるようになるわけもなく、必要に迫られれば話は別ですが、「オンラインツールは使わなくても生きていける。」と思う方にとっては新しい事を始めるのは負担でしかないかもしれません。
地方のオンライン普及には「既存のままで良い」と考える方々に「使ってみたら良いね」「案外便利だね」と体感していただく必要があると考えています。

1、困ったときに声をかけてもらえるようになる

そもそも今回の件は、今年の5月に「Zoomを使ってみよう」というイベントを私が実施し、そこにご参加いただいた方からの相談でした。
大学の先生からオンライン授業の中で話をして欲しいとその方に依頼があり引き受けたものの、授業で郷土料理の実演などもあり、「スマホだけでは厳しいと思うけど何か良い方法ありませんか?」というところから始まりました。
「Zoomを教えてくれた人」というのがあったからこそ、「困ったら相談してみよう」となったわけです。
困ったときに声をかけてもらうのに「○○の人」としてまず認知されるのが重要であるという事を実感しました。

2、依頼先の要望とすり合わせをおこなう

まずは相談者の元へ伺い、依頼内容やどうやろうと思っているかを確認。
・持ち時間は1時間。
・3分クッキングの要領で3品の郷土料理を作りながら関わる関係者や事業者などを紹介したい。
・関係者にも登場してもらって直接話をしてもらいたい。
というのが当初の相談者側の要望。
テーブルも3つ料理毎に用意してやるというので、話し手がノートPC、料理撮影はスマホと、2つカメラが必要だと考えていました。
ただ依頼先の先生と授業の2日前に接続テストを兼ねて打ち合わせしてみると・・・。
・宣伝になるから関係者の出演NG(ただし、話の中に挟むのはアリ)
・授業ではカメラ2つは想定していなくて、イレギュラーだからダメ
・リアルタイムの実演だとトラブルの可能性があるので、撮影して動画を流せないか
という話で、けっこうなダメ出し。
先生との打ち合わせが2日前で良かったと心底良かったと思いましたね。
前日ならピンチでした。

その後相談者と練り直し。
料理動画は前日に撮影しておいて貰えることになり、またIPHONEで撮影だったのでデータ転送にAirDropが役に立ちました。(IPHONE-MACって便利w)
動画が断片的に複数だったのでMACのiMovieで繋ぎ、Keynoteでスライドを作って料理動画もスライドに埋め込み。
前日になんとか形にできましたが、
余裕を持って準備をする上でも、依頼先の要望は前もって確認するようにしたいですね。
そして使っていない人にとってはその要望でさえも高いハードルになります。
サポートする側はできるだけそのハードルを下げるように、配慮が必要です。

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3、そして成功体験へ

前日にスライドを完成させた後はZoomの操作のおさらい。
今回はチャットを使わないので
・ミュート
・ビデオの停止
・画面の共有
・Keynoteのスライドショーを開始する再生ボタン
の操作とリハーサルをやって当日を迎えました。
(スライドも、先生の確認用にPDFに出力しておきました)

そして当日の授業も無事に終了。
今回の授業では歌舞伎の実演もありましたが、そちらのグループは役場のシステム管理担当職員が対応しました。
終了後に反省会を兼ねた食事会が開かれ、そこでは「リモートをやってみたけど、距離の壁を越えられるのは便利。これなら老人会の集まりもできるかな。」や「0からは無理かもしれないけど、サポートしてくれる人がいればできそう。」といったポジティブなコメントがでました。
相談者の方もZoomの基本操作が本番で一人でできたので、Zoom操作、スライドの準備、何を伝えるか等ステップを細かく刻んでいけば、躓かずに実行できると思います。
リモートの授業もやってみればなんとかなったという成功体験は、
「オンラインツール無理」から「オンラインツールも使えるかも」という心理的変化を生み出してくれました。
やはりなんだかんだ言っても「使ってもらい成功体験を得る」ことが普及への第一歩だと実感。

使える人が増えれば、使うのが当たり前になっていくので。
なんでうちのグループでは使わないんだろうと嘆くよりも、どうやったら使うことに抵抗がなくなるだろうと考え方を変え、アクションを起こしていきましょう。

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Locally Driven Labs(LDL)のプロジェクトの1つ“地方のオンラインの普及と価値の創造“にて、オンラインツールの情報共有を記事にしています。地方で実践しているメンバーがオンラインツールの使用感、参考事例などを話しており、資料としても活用できます。

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