インナーチェンジングセラピーの理論・技法

インナーとは

「私たちの性格形成の根っ子や根幹となる部分」を意味し、無意識にそう考えたり(自動思考)やそう行動してしまい、頭では分かっているけど変えらない部分であり、私たちが幼少期ほとんど無意識に決断した感情の感じ方や考え方、行動パターン全般を指しています。

感情処理法

ほとんどのカウンセリングでは扱わない、私たちの『感情』について積極的に扱うのがインナーチェンジングセラピーの大きな特徴です。感情をターゲットにすることで、早期の問題解決が可能となります。
『感情』には、「問題となる感情」「自然な感情」「問題解決となる感情」の3種類があります。カウンセリングを通じて、これらの感情を相談者(クライアント)自身が上手くコントロール(抑えることではない)し、正しい勘定の使い方を改めて身につけていくことが可能となります。

愛着のカウンセリング

対人関係の問題を抱える方の多くに『愛着』の問題が隠れていることがあります。しかし『愛着』は、0歳から1,2歳の頃の極めて幼少の頃に、ほとんど無意識で形成されているため、いわば”心の奥深く”で対人関係の基礎を築いていて、そこに問題解決のカギがあるとわかっても、ほとんどのカウンセリングではそこまで扱うことができませんでした。あるいは扱ったとしても、何年も何十年もかけて解決していく必要があったのです。
インナーチェンジングセラピーでは精神科医療機関での実績がある「愛着のカウンセリング」の技法を用いることで、相談者(クライアント)の『愛着』の問題を安全かつ、これまでのカウンセリングより短期間で解決することが可能となりました。

パーソナリティタイプ

カウンセリングにおいて、効果的・効率的なコミュニケーションの実現と、カウンセラーと相談者(クライアント)の早期のラポール(信頼関係)形成のため、インナーチェンジングセラピーでは「パーソナリティタイプ」(*)の理論と技法を取り入れています。
パーソナリティタイプは「人にはこどもの頃に生き延びるため、または親の期待に答えるため戦略を決断して生きるという『人生脚本』の考え方を基本に、6つの人格的特徴が見られる」という、精神分析家のV.ジョインズが発表した『人格適応論』に基づくパーソナリティ理論です。

交流分析(TA Transactional Analysis)

交流分析(TA:Transactional Analysis)は、アメリカの精神科医であるE.バーンにより1950年代後半に発表されました。
「自我状態(PAC)モデル」「交流パターン」「ストローク」「時間の構造化」「人生脚本」「値引き」「心理ゲーム」「自律性」などの様々な基本概念と、「人はだれでもOKである」「誰もが考える能力を持つ」「人は自分の運命を決め、そしてその決定は変えることができる」という『TAの哲学』、「契約的方法」「オープンコミュニケーション」の2つの基本的原則に基づき、日常の諸問題から重い精神疾患まで、あらゆるタイプのケースに適応することができるパーソナリティ理論であり、システマティックな心理療法です。

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