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自己肯定感が低い女が出会いを求め

私は丸一年恋人が居ない。

一年前の恋人が、私の恋愛年表においてほぼ初めての存在であった。
その前に付き合った人も居たといえば居たのだが、2回ほどしかデートをしていないので、ノーカウントにしている。

20代後半に差し掛かり、そろそろ恋人が欲しいなと思っていた。
欲しいのも本音だが、周りからの圧を薄々感じてきたのも理由の一つだ。

この田舎で出会いを探すとなると、友達からの紹介や街コンなど様々あると思うが、最近主流なのはやはりマッチングアプリではないだろうか。
そんな安易な気持ちで、本日アプリをダウンロードした。

実はマッチングアプリは初めてではなく、3回ほどダウンロードした覚えがある。
しかし、アプリで知り合った人と会うことはおろか、電話や会話のラリーすら3回も続かなかった。

何を隠そうマッチングアプリという類、とても苦手なのだ。
何故苦手なのか、ここに列挙しようと思う。

1.面倒くさい
一から知らない人と出会い、さほど興味が無いものに大袈裟に反応し、メールで駆け引きだのを終え、会って仲を深め最終的に付き合う...。
もう考えただけで胃が痛くなる。
ここまで気を遣ってまで、果たして本当に恋人が欲しいのか?とすら考えてしまう。


2.会ってがっかりされたくない
プロフィールの写真も盛ってはいないが、実物はもっと悲惨なのだ。
肌が綺麗では無いし、笑い方が下品だし、鼻にかかった気持ち悪い声をしているし、何より顔が可愛くない。
写真である程度覚悟をして欲しいところではあるが、目に見えて興味が無い素振りをされるとやはりブスなのだと落ち込んでしまう。


3.コミュニケーションが下手
友達と話す時でさえ、懺悔してしまうほど話が下手だ。
あちこちに脱線してしまい、それで?と幾度となく催促をされる。
それが初対面となると、目も当てられない。
緊張から言わなくてもいいことを言ってしまうし、パーソナルスペースがバグを起こしてしまう。
初対面の距離感ではなくなり、結果失礼な行動を起こしてしまう。


以上の理由から、マッチングアプリでメッセージのやり取りをして会うまでが、私にとっては結構なストレスなのだ。
運良く誰かから好意を持って貰えたとして、自分のことが好きだという相手のことがまず信じられない。
仮に付き合えたとして、この先私のことを好きになってくれる人は居ないだろうと、どんどん相手に依存をしてしまう。
そして相手がしんどくなって別れる。
一年前に別れた相手は、多分こういう理由もあって別れたのだと思う。

人と出会う前に自分をもっと肯定するべきなのではと思ったが、中々自己肯定感というものは簡単に高くならない。
しかし以前よりはマシかもしれないとも思う。
思い当たることで言えば、元彼と別れたあと自分を知るということを始めた。
なぜ別れたのかを考えると、やはり自分に自信がないというところが大きいのだと思い、そこを変えようと思ったのだ。
そして自己肯定感が低いのは、ある種自分から目を背けているのだと感じた。
自分を知らないからこそ、自分の魅せ方も分からず自分の何を愛せば良いのかも分からない。

手始めに人から撮ってもらった写真や動画で、自分が他人からどう見えているのかを何度も見たり、比較的盛れてると思った写真のメイクや髪型を意識するようになった。
自己肯定感が低い理由は様々あると思うが、私は外見的な部分が理由として大きかった為、見たくない自分をとにかく見ることを意識した。

以前は自分のことを人間とすら思えなかったが、ようやくここ最近は、この写真の私は可愛いなとまで思えるようになった。
全てを愛せるようになった訳でもないし、人と比べて自己肯定感はまだ低いのだろう。

自分を愛せない人は他人も愛せないというが、私は自分を愛せないからこそ他人を愛したいと思う。
そうしたらゆっくりまわりまわって自分のことも愛しく思えるのではないかなと思った。

まだ始めて1日も経っていないが、アプリが面倒くさいとすぐ消していた頃とは違い、もう少し気楽な気持ちで人と会えるのではと自分に少し期待を持ち、眠りにつこう。

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