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「仕事帰りの算数」エピソード・ゼロ


「ゆきのさん、そういう面白いドタバタみたいなのnoteに書いてくださいよぉ!ハハハ!」

たかさんにそんな風に促されて、多分中学生くらいからたいした文章など書いたことのない私が、とりあえずwordに下書きし、これもまたSNSで自分のことを発信するなんて全くしたことがない私が、noteの記事に「仕事帰りの算数」を公開することになりました。

マガジン名は「ふだんの暮らしを アート de 対話」
たかさんと立ち上げた「やりたいことをやってみる会」のワークショップ名でもあります。

たかさんとは、実はリアルではまだ一度しか会ったことがありません。その時もまさかそんな会を二人でやっていく関係になるなんて思いもよらない、ただの初めましての、当たり障りのないご挨拶だけでした。プライベートな場(その時はオンライン上でした)で2回目に顔を合わせた時に、この会を立ち上げることが決まりました。デートを1回もしないで結婚しちゃったみたいな感じです。

この出会いあたりの詳しいところは、いつかまた後ほど機会があれば・・・ということにして。

でも、改めて出会ってみるとふたりの “今やりたいこと” が一致し、それに向かう姿勢やあり方がよく似ているとすぐにわかりました。

そして、とりあえずやってみたいと思ったことをやってみよう、始めてしまえ!
そんな主旨で
「やりたいことをやってみる会」はその名のとおりに始まりました。

その ”やりたいこと” とは・・・
表現するのがとっても難しいのですが、
一言でいえば、”場づくり”
たかさんの言葉をかりると「その人の存在と、経験と、人生の、”祝福”」の場づくり。

「人生の」というと少しオーバーに感じるかもしれませんが、人生は大切な今日のこの時間でできています。この毎日の何気ない暮らしの中で、私たちはいろいろなことを考え、感じて生きています。ただ今の時代、時間は次から次へと流れ、感じる暇さえなかったり、そのまま置き去りだったりということが多いように思います。

その大切なひとコマひとコマを、大切にしたまま分かち合える場を作りたいと思いました。「仕事帰りの算数(前編/後編)」もそんな暮らしの中のひとコマです。最寄駅から自宅までの一往復、30分程度の何気ない日常です。私はこの場面を文章として表現してみてはじめて、自分の気持ちの揺れに気づいたり、母親を心配していた息子の存在に感謝したりしました。

そして、アート。
ここでいう“アート”とは、著名な絵画や崇高な音楽ということではなく、昔からいつも人間のそばに日常的にあった“表現の方法”のことです。

たとえば、踊り。儀式にはたいてい踊るという行為があります。祝い・喜び・祈り・鎮魂・・・人は踊って表現します。
ほかには、絵を描くこと、歌うこと、演じること、詩を作ること、物語を書くこと、朗読(私は子供によく絵本の読み聞かせをしました)など。生活に必要な衣類や食器に装飾することもそうでしょう。

前述したように、私のnoteの記事はふだんの暮らしのひとコマを文章で表現したものですが、私たちのワークショップでは、主に演じること・描くことをします。そんなに難しいことではなく、ちょっと自分以外の何かになってみる体験だったり、画用紙の上に自由にクレヨンを滑らせる程度のことです。が、これが意外と深くてすごい!昔の人はそれを知っていたのでしょうね、現代を生きる私たちは生活の中で自分の身体を使って表現することが、とても少なくなったように思います。

わたしの、あなたの、誰かの、この人生の毎日の中にある小さな奇跡のストーリーを、ひと時いっしょに大切に味わって、また明日から昨日とはちょっとだけ違う自分の、それぞれの物語を紡いでいく。そんな “とまり木” みたいな場所を作っていきたいと思っています。

とはいえ、実際はドタバタなのです。
たかさんと私、チラシを作るところから受け付け事務や参加費管理やnoteへのアップや・・・何もかも初めての体験で、まだ始まったばかりだというのに失敗は数知れず。かなりへこんだりもしますが、ご協力いただき応援してくださる方々、参加してくださる方々に支えられながら、一歩ずつ丁寧にやってみたいことをやってみようと思います。
たかさんの「ハハハ!」という笑い声を聞きながら。

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