『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』を読んで

私も気をつけないといけない、そう思いました。

概要

各章のタイトルが使うといけない言葉と、その言葉による悪影響について端的に説明されています。章の始めに具体的事例が示され、心理学に基づいて分析されています。他の場面ではどうなのか、心理的な動きはどのようになっているのかを説明されています。ある場面を想定した求められる関り方が説明されています。

私が1番伝えたい内容

この本の内容で私が1番伝えたいのは、第5章「勉強しなさい」が信頼関係を破壊する、です。伝えたい内容を私の言葉で要約しています。

子どもに勉強をして欲しいのは親の気持ちとして理解できる部分はあります。勉強のできる「いい子」が殺意の持った犯罪を犯してしまう。それは本人の気持ちを聞かなかったこと、努力したことへの認めてもらえた経験がないことが考えられます。ターゲットにされるのが何の関わりもない他人になることもあります。犯罪を犯す前に言動や表情にSOSとして表れ、それを無視したために追い込んでしまうのです。

変化の激しい時代、「子どものためにできることをしたい」という親心があありますが、期待をかけすぎることで精神的に追い込むのは良くないです。受験を勝ち抜こうが失敗しようか、その子自身の存在に価値があるということが大事になります。「負けたら終わり」と思ってしまうから子どもは追い込まれてしまうのです。

やみくもに「勉強しなさい」と言っても子どもはイヤになるだけです。勉強をするにあたって、目標を小さく分けていくと、することが分かり、達成感を得られることができます。プロセスを認めてあげましょう。

私が思うこと

各章に書かれている内容が、大人が良かれと思って言ってしまう言葉が多いです。気をつけないと子どもを追い込み、悪意なく犯罪を犯してしまうことにつながります。

第5章を特に伝えたかったのは、私が子どもの頃に思っていたことがそのまま書かれていると思ったからです。勉強ができないといけない、落ちたら終わり、そんな気持ちがありました。今でもその呪縛はゆるくある感じはしますが、子どもには頑張ってきたことを認めてあげたいと思います。

子どものことを思うなら、あれこれ言わずに、本人の気持ちを聴いてあげることが大切なのだと思います。どうしてこのように思ったのか、なぜそのようなことをしたのか、理由が分かれば対応していけます。取り返しのつかない過ちを犯さないようにする必要はありますが、ある程度のミスは許すことができるといいですね。

本の内容は具体的に書かれていますので、理解しやすいです。ここで紹介したこと以外にも役に立つことが書かれていますので、是非買って読んで欲しいです。


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