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人生と貝殻拾いって似ている🐚

中学生の頃、こんな詩を書いた記憶がある。

人生と貝殻拾いって似てるよね、っていう、
なんとも詩的な表現の詩。笑


素敵な貝が海からいくつもいくつも流されてくる。わたしは、綺麗だな、好きだな、と思う貝をいくつも手に取り、集めていくのだが、いつしか
両手いっぱいになってしまう。

一度気にいった貝を手放すのは惜しい。しかし、いまの手持ちの貝をひとつひとつ捨てていかなければ、新しい貝を手に入れることはできない。

もしくはバケツを用意する必要がでてきて、しかもバケツを手に入れるには、一歩一歩遠くまで歩く必要がある。お金もいる。エネルギーがかかる。

いつかどうせ手から離れていく貝もたくさんある。むしろそっちの方が多いのかもしれない。

ただし、いままでの貝を手に入れたからこそ初めていまの貝と過去の貝を比べることが出来て、いまの貝のよさがわかる。もっといい貝があるかもしれない、なんてことも考え始める。

そうやってわたしたちは両手に貝をひとつひとつ手にとっては手放していく。

その詩のなかで、何度も
「わたしは貝を探してる」という文が書かれる。
そう、当時のわたしも、いまのわたしも、ずっとそうやって探しつづけていたのだった。

…そんなことをふと思い出した春の日の朝。

人は素敵な貝を探し求めて、歩んでいく。
いつかは、自身も海に還る。


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