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世界の縮図〜銭湯の休憩所〜

 私は、銭湯が好きなんですが、特に冬の露天風呂が好きです。熱い温泉に入ったあと、冷たい風にさらされるととてもリラックスできるような気がします。最近、気温が暖かくなったのはいいことですが、冬の銭湯に入れないのが少し寂しいです。

 週末にやることもなかったので、銭湯に行きました。心も身体も癒された後、休憩所で小説を読んでいました。

 休憩所には様々な人がいました。

 ずっと小銭を握り締めて寝転んでいる60過ぎぐらいのおじさん。結婚もしておらず、家にずっといるのが嫌で、寝転びながらビックル片手にテレビに流れている科捜研の女を観ていました。(勝手な妄想です。失礼しました、、、) 

 10歳くらいの男の子と、30代半ばのパパ。パパはスマートフォンを触っており、男の子は退屈そうに「パパ〜早く行こうよ〜。」とパパを急かす。急かしたかいがあったのか5分も休憩しない間に彼らは去って行きました。

 おじさんは相変わらず寝転びながら沢口靖子を眺めていました。彼を見ていると、この休憩所には寂しいやつだけが残っていくような気がして、恐くなってきて、急いで休憩所を出ました。

 私はゲイなので、先ほどの家族のように自分の息子と銭湯に行く未来はありません。自分の未来を予想すると、明らかにおじさんの方が私の未来に近い気がして、何度も言えない感情に。ただ、結婚することや家族を持つことだけが幸せかと聞かれたらそうとも言い切れないと思います。

 私は家に帰るとおかえりと笑顔でいってくれるイケメンバイト雇います。

 履歴書お待ちしております。

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