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【厚労省への労働相談】長時間労働相談事例

こんにちは、名古屋の労務楽々アシストマスターもちづきです🌸

一昨日大河ドラマどうする家康が終わり、今年の終わりを感じています。
来年は源氏物語なので、また1年楽しみです😊


さて、本日は

【厚労省への労働相談】長時間労働相談事例

について投稿します。

12/15に、厚生労働省から11/3に実施した特別労働相談における相談結果が公表されました。

1日で500件超…すごい数です。
ちなみに、11/1~7(4.5除く)の期間では14,395件の相談が寄せられたそうです。
以下、相談件数が多い順になります。

1位:長時間労働・過重労働 80件
2位:賃金不払残業 61件
3位:パワハラ 55件
4位:賃金不払(賃金不払残業除く)46件
5位:休日休暇 31件

公表結果から抜粋

1位は長時間労働・過重労働でした。
具体的な相談事例も公表されていますので、記載します。

36協定の限度時間は月45時間、特別条項は75時間で締結されているが、これを超えて100時間の時間外労働があった。

息子が毎日5時間残業しており、月の残業時間が100時間に及んでいる。
PCログにより労働時間管理が行われているが、会社から指示された残業時間の上限では到底終わらない業務量が与えられており、仕方なくPCをオフにして業務を続けている。

年の半分ほど、月の残業が100時間超えて働いている。
残業代は、月30時間分しか支払われてない。

タイムカードへの終業時刻の打刻後に2時間程度業務をさせられており、実際の残業時間は 60時間に及んでいるが、20時間分の残業代しか支払われていない。
諦めて、残業の申告を一切してない職員もいる。

いかがでしょうか?
事例を見てみると、正直良く聞く内容だな~と思います。

私自身も経験があるものもあります。
「諦めて残業の申告を一切しない」とか、あるあるですよね。

個人的に長時間労働が一番相談数が多い理由は、2位と絡んで

残業代が支払われていないから

だと思います。

事例の中にも、いくつか「残業代は支払われていない」と書かれています。
つまり、そういうことではないのかと。

残業代を払っていれば長時間労働をさせていい理由にはなりません。
ですが、残業代を払っていないことで、従業員としては我慢の限界ラインを超えてしまうのだと思います。

また、会社の長時間労働に対する取り組みがなされていないことも関連してきます。

「忙しいんだから長時間労働になってもしょうがないよね」という会社の気持ちは、見えるものです。
これが見えると、退職を検討し始める従業員も出てくるでしょう。

こうなると、

退職者が増える

人不足で忙しくなる

更に長時間労働が増える

採用活動の時間が取れず採用ができない

せっかく採用できても人不足で教育できず結局退職する

また人不足で長時間労働が増える

このように、負のスパイラルに陥ります。
社員がいなければ、売上も上げられません。

また、従業員から長時間労働に関する裁判を起こされて負けた場合、未払い賃金や損害賠償金、弁護士費用など、本来支払わなくてもよい支出が発生します。
これらはまとまった金額になるので、会社のキャッシュに大きなダメージを与えます。

さらに、就活口コミサイトやSNSに従業員が「この会社は長時間労働が多い」と投稿する可能性があります。
こうなると、新規採用が難しくなります。

最近は、求職者の約58%がSNSを使って企業情報を調べています。

マイナスなことが書かれている場合、求人を出してもなかなか応募が集まらないことが懸念されます。


長時間労働は見て見ぬふりをした分だけ、会社にダメージとなって返ってきてしまいます。
それを防ぐためにも、まずは社会保険労務士に相談してみることから始めませんか?


今回は長時間労働について投稿しました。

いきなり長時間労働を大幅に削減することは難しいです。
ですが、できることから一つずつ、従業員とコミュニケーションを取りながら進めていくことはできるはずです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。




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