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おとな

私達夫婦は、付き合っている期間を合わせればかれこれ17年になる。
コレを言うと大抵の人に驚かれるのだが、付き合い始めてから、結婚して共に暮らす様になり、子供が産まれ子育てが始まり多忙を極める現在でも、1度たりとも喧嘩をした事が無い。
コレは単純に仲が良かったり、不満が無かったりなどと言うわけでは無く、はたまた言いたい事を言ってない訳でもない。
お互いの共通認識として、単純に喧嘩が嫌いなのでしないだけの話なのだ。
お互いがお互いに干渉し過ぎず、いい距離を保っているだけなのだが、世間様はコレがなんとも難しいらしい。

しかし、少し調べてみたところ、子育てにおける夫婦関係の重要性は、子供の健全な成長にかなりの影響を与えるらしい。
子供にとって親の言動とは1番の情報源であり、ある種『生きる為の指標』でもある。
つまり、乳幼児期に見聞きする親の言動がほんの少しの攻撃性を帯びていただけでも、子供にとっては大きなストレスになりうるのだ。

夫婦喧嘩などは以ての外だ。
夫婦喧嘩が子供の脳に与える影響は深刻で、心理学的にも、科学的にどう言う悪影響を及ぼすかは研究の結果、明らかにされている。

夫婦喧嘩を目の当たりにした子供は、深い緊張状態に置かれる。
その結果、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加し、脳に悪影響を与えることがある。
このコルチゾールと言うホルモンが増加すると、心臓や皮膚の損傷が出る事も、研究の結果報告されている。
また、親が喧嘩をしているときに、子供が耳にする言葉が暴力的だったり攻撃的だったりすると、それが子供の脳に深い傷を残すことがある。
例えば、子供が「自分が悪いんだ」と思い込むような言葉を聞くと、成長段階で『僕が悪い』などと言う思い込みが植え付けられ、将来的にうつ病などの精神疾患につながる事もある。

子供は夫婦喧嘩が起きれば、良くも悪くも素直に聞き入れ、多大なストレスを感じ、恐怖や不安を抱える。
それにより、脳内に負の影響が及ぶと言う、まさに『負の無限ループ』が回り回る訳だ。


親の言葉は、良くも悪くも子供に素直に吸収さていく。
親の言葉遣いが子供に与える影響はとても大きく、『生きる指標』である筈の人間の言葉は非常に強力な印象を残す事は想像に難く無い。
親の態度や言葉選びで子供にストレスを与えるのであれば、知恵のある大人としてそう言う事態は避けるべきだ。
夫婦喧嘩が常中化してい場合は、子供の健全な成長の為にも喧嘩を控えるようにすることをオススメする。

子育てに於いて、夫婦関係の重要性がご理解頂けただろうか?

互いを100%理解し合うことは無理かもしれない。
しかし、子供の為に助け合い、支え合うことはできるはずだ。
我慢して子育てを終えた後に、緑の紙を相手に提出してあげればいいだけなのだから。
それだけで子供にとって安定した環境を提供することが出来るのなら、大きな子供の粗相くらいは我慢していただきたい。

私はコレまで、様々な人を見て来た中で『大人と子供の境界』など無いと思っている。
体だけデカい子供など五万と見て来たからだ。
しかし、大抵そ奴らは自覚も無く「私は大人だ」と主張してくる。
仮に「私は大人だ」と思っている方がこの記事を読んでいるのなら、ぜひ考えを改めて貰いたい。

ガキはガキである。

それをちゃんと自覚できれば、夫婦喧嘩も、親子関係も少しは良好になるのでは無いか?と言うのは、単なる私の持論である。

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