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コンビニ人間

去年の今頃に読んだのですが、
詳細を覚えていなかった為今日読み返しました📚

読後感のもわもわ感を忘れないために
今日は記録します。



『おはようございます!』
そう言われたら、なんと返しますか?

大半の人が、「おはようございます」と
言い返すのではないでしょうか。

大切な大切な愛犬が死んでしまったら、
どんな気持ちになるでしょうか?

大半の人が、
「寂しい」と思うのではないでしょうか。


このような私たちの日々の「あたりまえ」って、
なんで「あたりまえ」なんだろう。


📚


お話の主人公は、36歳独身女性。

職業は『プロ』コンビニアルバイト。(笑)

バイト先には週7出勤している。

そんな彼女は、少し変わっている。

たとえば、

-マニュアルで悪とされているものは悪。
-コンビニバイトの為に起きる、ご飯を食べる。
生きる。
-バイト先の人が笑うから、笑う場面だと判断。
そして、彼女も笑う。

彼女の変人エピソードは、
コンビニ以外でもたくさんある。

小さい頃、
死んでいる小鳥を見つけて、
「食べたら美味しいよね」と言ったり。

泣き止まない赤ちゃんを必死であやす妹と、
手元の包丁を交互に見て、
「泣き止ますのなんて簡単じゃん。」
と考えたり。


主人公は、
なにがいいのかなにがわるいのかが
全くわからないのです。


📚


彼女は、
周囲からは「異物」だと認識されていると
しっかり実感しています。

しかし、それによって家族が悲しい気持ちになることも知っています。
そのため「ふつう」らしい行動を取るようになります。


たとえば、
彼女は当時、「結婚しない人」として一線を引かれることが増えました。
そこで「恋愛に興味がある人」を演じるために
無職の男、白羽を、自分の家に住まわせました。

その結果、晴れて周りの人々からは、
「ふつう」の仲間として迎え入れられました。


📚

この辺りの話は、自分に置き換えても納得感があるかもしれません。
私も時々、周りの空気に置いていかれないように自分を演じてしまいます。


しかし、主人公は、
周りから受け入れられたから安心!
とはなりませんでした。

人々が恋バナに盛り上がることでコンビニ業務に支障が出て、
コンビニとしての「ふつう」が乱される事が許せませんでした。

この辺りがこのお話の主人公の
特殊なところだと感じています。☁️

コンビニでの「ふつう」を崩されることで
ストレスを溜め続けた主人公は崩壊してしまいます。
最終的に、
人間としての判断軸ではなくコンビニアルバイトとしての判断軸が自分を作っていると確信。

人間の「ふつう」を諦めて
「異物」としての自分を認めます。

そして、これまで以上に、コンビニの「ふつう」を完全に取り込んでゆくのです。

そうやって完成したのが、今回の主人公であり、
タイトルでもある「コンビニ人間」です。


📚



さあ、
私たちが考える日々の「あたりまえ」って、
本当に「あたりまえ」なんでしょうか。


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読書スピーチ風の感想を書いてみました😹😹

中学校の頃読書スピーチ好きだったな〜と思い出して、久しぶりにやりたくなりました!!笑

ただ久しぶりに原稿を書くと、
言いたい事がこんがらがってしまい、
まとまりのない文章になりました。
反省。


そんな事はさておき、、
読んだ後のもわ〜ってした感情、
伝わりましたか?笑

わたしたちは、世界の常識を当たり前だと認識しているし、「命が尊い」なんて言わずもがな当たり前だと考えている。

でも、改めて考えると、
常識って人間が恣意的に作ったものでしかない。

私たちは日々「人間世界マニュアル」とやらを
習得しているのかもしれない。


人によって価値観が違うのなんて当たり前で。
でも主人公の考え方のように、この社会では受け入れられないような考え方もきっとある。

この主人公にとっては、
なにがハッピーエンドなんだろうか。。


ここは私の考えですが、
やはり人間社会は、
「ある程度の道徳を守ることで受け入れられる」
という契約付きなのかもしれない。

変な話、虫でも魚でもなく人間に生まれた私。

人間に生まれたからには、「人間」に生まれた意義があると思うし、
私としては、周囲の環境をを大切にできるような
「人間らしい」人で有りたいなと感じました。

「人間世界マニュアル」の習得者で
いたいなと思いました。(笑)



こんなことをモヤモヤと考え、noteに書き綴ることもまた、人間らしいのかもしれません。







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