アメリカ、日本にトマホーク売却承認

こんにちは。
岸田政権になって初めの頃に行った政策で防衛費の確保がありました。財源は結局、防衛増税と言う形で25年度以降からされると言われています。

防衛増税によって買うものはアメリカ製の巡航型ミサイルのトマホークで米国務省は日本への売却を承認し、17日に議会へ通知しました。最大400発で関連装備を含め増額23億5000万ドルになる見込みのようです。
最大400発の内訳は、最新型と旧来型それぞれ200発ずつで日本政府は元々、最新型のトマホーク400発を2026年度から2年間で取得する方針でしたが、今年10月に米国で開催した日米防衛相会談で、導入開始を25年度に前倒しするとともに、400発のうち最大200発を旧来型とすることを確認していました。
※共同通信のニュースを引用。


これで正式にトマホークが日本に売却される事が分かりました。
トマホークは種類が豊富で今現在でも開発が進められ進化しています。
1983年にトマホークBlockⅠが開発されました。
2021年にはトマホークBlockⅤが開発され、特徴として従来の航法システムと通信システムを強化した事が挙げられます。
2023年にはトマホークBlockⅤaとトマホークBlockⅤbが開発され、Vaの特徴は対艦センサー追加、対地・対艦兼用があり、Vbの特徴は統合多重効果弾頭システム、対地特化があります。
日本が購入する最新型のトマホークはこのトマホークBlockⅤ以降と言われております。
2021年以降のトマホークを200発日本政府は購入しました。
従来でしたら、2021年以降のトマホークを最大400発購入する筈でしたが、200発を旧来型にする事となり、1983年〜2006年の間に作られたトマホークを日本に渡す事となりました。
仮に購入する旧来型のトマホークが2006年の物だとしても最新型トマホークBlockⅤ、2021年度以降の物と比べたら少なくとも15年の開きがあります。
15年はかなりの開きで、2006年ではまだガラケーを使っていた事を考えれば技術の進化が伺えます。
中国も2006年の時点では経済発展しておりませんでしたが、15年もの間に急速な経済発展を遂げ、今やアメリカに次ぐ経済大国となりました。
ほぼ毎日の様に日本の尖閣諸島に来る中国船が問題視されています。ニュースなどでよく機関銃の様なものを搭載した船がと言っていますが、万が一機関銃で日本の船でも撃ってきたものなら大問題となります。それがきっかけで日本と中国の関係が悪化し軍事衝突した場合に旧来型のトマホークでは中国を牽制する事も出来ません。

日本では巡航ミサイル、12式地対艦誘導弾能力向上型の開発が進められています。
岸田首相が当初、防衛費の増額を決めてトマホークを急いで購入を決めたのは台湾有事が近いと言う警戒からだと思われます。12式地対艦誘導弾能力向上型の完成を待っていたらいつ来るか分からない台湾有事の備えに間に合わなくなり、台湾のみならず日本にも甚大な被害が出ると考えていたと想像しています。
個人的な意見ですが、旧来型のトマホークを買うくらいならその予算を12式地対艦誘導弾能力向上型の開発に回す方が国益に適っていいと思います。もちろん開発期間の間も台湾有事を警戒しつつですが。
日本政府はアメリカばかり頼りにしていないで自国の軍事産業に投資をしていってもらいたいものです。

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